📉 日経平均が一日で2,563円安・6万4,024円へ急落|週明けに金曜の米株安を”遅れて”フル織り込み。一方の米国は売られすぎ半導体に買い戻し
📌 日本株 · 米国株 · 為替金利 · 商品市況 / 今日の経済用語「自律反発(テクニカルリバウンド)」
おはようございます、お金バイバイマンです。昨日6月8日(月)の東京市場は、見ているのが正直しんどい一日でした。日経平均は一日で2,563円安・6万4,024円まで急落し、これは2026年に入って2番目の下げ幅です。先週金曜(6/5)の強い米雇用統計と半導体株の急落を、日本市場は土日を挟んで週明けに”遅れて”フルに織り込んだ格好です。一方の米国は、その売られすぎた半導体に自律反発の買い戻しが入り、ナスダックは反発しました。同じ材料でも、織り込むタイミングのズレで日米の明暗が分かれた一日です。今日のマーケットを、まず数字から冷静に整理しておきましょう。
🇯🇵 日本株式市場(6/8月 終値・週明けに米株安を織り込み大幅安)
2026年で2番目の下げ幅
今回は全面安に近い下げ
高水準が継続
日経平均は6月8日(月)終値で6万4,024円、前日比2,563円安(-3.85%)と急落し、一気に6万4千円台まで水準を切り下げました。先週金曜の米株安と半導体急落という材料が、日本市場では土日を挟んで週明けに”まとめて”効いた形です。前週金曜の日本株は下げが半導体に集中していましたが、今回はTOPIXも-2.45%としっかり下げており、特定の主役株だけでなく相場全体が売られる全面安に近い下げだった点が、前回との大きな違いです。長期金利(新発10年国債利回り)は6月5日時点で2.665%と、2.6%台半ばの高めの水準が続いています(6月8日分は一次ソースが出そろっていないため、確定値の6月5日水準で記載しています)。株が急落する裏で、債券の利回りも高止まりしている──この組み合わせは、株価の割高感が出やすい地合いだと私は受け止めています。
※終値ベースで表記。6月3日(水)に終値ベースの史上最高値6万8,402円をつけたあと、6月5日(金)6万6,588円、6月8日(月)6万4,024円と山から急落しました。チャートはおおまかな推移を示すイメージで、最高値・直近終値などの主要ポイントは確定値です。
🇺🇸 米国株式市場(米国時間6/8月 終値・売られすぎ半導体の買い戻しで指数まちまち)
小幅安(2日続落)
小幅反発
半導体の買い戻しで反発
米国市場は6月8日(米国時間 月)、指数によって明暗が分かれました。前週末に大きく売られた半導体株に自律反発の買い戻しが入り、ナスダック総合は+0.86%、S&P500も+0.30%と反発。一方でNYダウは80ドル安(-0.16%)と、前週末に続いて小幅安となりました(指数全体の方向感はまちまち)。買い戻しの主役は半導体です。エヌビディアのジェンスン・ファンCEOがソウルで、前週末の半導体株の急落について「割安で買える好機だ」と発言したことが買い戻しの呼び水になりました。もっとも、半導体を売る側のトップの発言ですから、額面どおりに受け取るより「そういう見方が相場の支えになった」くらいに捉えておくのが安全だと私は思います。前週末に約13%安と急落していたマイクロンが約10%高と急反発し、インテルやAMD、半導体株指数(SOX)も反発しました。前週末(6/7)のエヌビディアとSKハイニックスのAIメモリ提携も追い風です。ただし、これを「本格反発」と見るのは早いと私は考えています。今週は要人発言が乏しいなかで最大の関門が6月10日(水)の米CPIに集中しており、その様子見ムードの中で、売られすぎた半導体だけがリバウンドした、という色合いが濃い一日です。日本が金曜の悪材料をフルに織り込んで急落する裏で、米国は同じ半導体を逆に買い戻していた──まさに織り込むタイミングのズレが日米の明暗を分けた格好です。
💴 為替・金利(6月9日 5:20 JST時点)
為替は6月9日午前5時20分ごろ(日本時間)時点で、ドル円が1ドル=160.20円、ユーロ円が1ユーロ=184.7円、ユーロドルが1ユーロ=1.1534ドルです。先週末の強い雇用統計で利下げ期待が後退して以降、ドル円は160円台で推移しています。160円台は、輸入物価を通じて私たちの食品やエネルギーの値段にも効いてくる水準なので、私は株価以上に為替の動きを生活者目線で気にしています。今週は6月10日のCPI次第で金利・為替ともに振れやすく、強い物価なら金利上昇・ドル高、鈍化ならその逆という構図です。なお商品市況では、WTI原油は1バレル=91.38ドルと前日比+0.9%上昇しました。これは前週金曜に急落した反動の買い戻しです。NY金は4,350.82ドルと前日比-0.39%、小幅に下げています。
📅 今週最大の焦点:6/10(水)21:30 JST 米5月CPI
前回4月実績 +3.8%
前回 +2.8%
利下げ観測を左右
今週最大の山場が、6月10日(水)21:30(日本時間)に発表される米5月CPI(消費者物価指数)です。市場予想は総合が前年比+4.2%。前回4月の実績+3.8%から加速し、初めて4%台に乗るかどうかが焦点になります。コアは前年比+2.9%(前回+2.8%)と、こちらも小幅な加速が見込まれています。今週はFOMC(6/16-17)直前にあたり、FRB高官が金融政策に関する発言を控える期間に入っているため、要人のコメントで方向感が出にくく、市場の関心はこのCPI一本に集中しやすい構図です。先週の強い雇用統計で利下げ期待が後退したばかりのところに、ここで物価高が確認されると、利下げ観測がさらに後退するリスクがあります。逆に鈍化が確認されれば、急落した株式市場の支えになる可能性もあります。
自律反発(テクニカルリバウンド)
自律反発とは、株価が短期間に大きく下がりすぎた反動で、これといった新しい好材料がなくても買い戻しが入り、いったん値を戻す動きのことです。英語では「テクニカルリバウンド」と呼ばれます。急落の局面では、信用取引の買い戻しや、行きすぎた売りに対する押し目買いが入りやすく、ファンダメンタルズ(業績や景気といった本質的な要因)が改善していなくても株価が反発することがあります。昨日の米市場で、前週末に急落した半導体株に買い戻しが入りナスダックが反発したのは、この自律反発の色合いが濃い動きです。あくまで「下げすぎの修正」であって、上昇トレンドへの転換とは限らない点が、押さえておきたいポイントです。
- 新材料の有無を見る:自律反発は新しい好材料を伴わないことが多い。反発が本物のトレンド転換か、単なる下げすぎの修正かは、その後に出る材料(今週なら6/10 CPI)で確かめる必要がある
- 売られすぎた銘柄ほど戻りやすい:直前に大きく下げた半導体のような銘柄ほど反発幅が大きくなりやすい。値動きが派手な分、戻りも急になりやすい
- 家計目線:一日の反発で「底打ち」と決めつけないことが大切。下げすぎの修正で戻っただけのこともあるので、短期の上下に判断を急がず、決めたペースを保つのが基本
正直、日経が一日で2,500円超も下げる急落は、見ていてしんどいです。つい先週の6月3日に史上最高値6万8,402円をつけたばかりで、その数日後に6万4千円台まで一気に落ちる──このスピード感には、何度経験しても胃が縮む思いがします。世の中が「まだ上がる」という空気に傾いた直後にハシゴを外される、というのは相場のいちばん典型的なパターンだなと、改めて感じました。
ただ、こういう「最高値の数日後に急落」こそ、最高値で気を大きくしないこと、短期の上下で判断を急がないこと、積立を淡々と続けることの大切さが効いてくる場面だと思っています。日米で明暗が分かれたのも、結局は同じ材料を織り込むタイミングがズレただけ。一つの値動きに一喜一憂しても、長く積み立てる立場には、あまり意味がないと私は感じています。
今週は6月10日のCPIでさらに荒れる可能性もあります。でも、生活防衛資金が手元にあれば、どんな数字が出ても短期の上下に慌てずに済みます。急落の日ほど、まず確認したいのは「数カ月分の生活費が現金で確保できているか」だと、私は思っています。そこさえ守れていれば、相場が荒れる週も落ち着いて眺めていられる。私はそれくらいの構えで、今週を見ていきたいですね。
📊 6/8(月)の総括
本記事の数値・統計は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本経済新聞(電子版)
- Bloomberg
- 日本取引所グループ(JPX)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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