火曜に2,091円戻したのに、金曜は1,811円安|日経の週間はわずか470円高(+0.73%)・米国株は3指数そろって下落/今週も主役は「AIにいくら使うのか」でした(7/21〜7/24のマーケット振り返り)

2026年7月21日〜24日のマーケット振り返り。火曜7月21日に2,091円高と大幅反発したものの、金曜7月24日に1,811円安と急反落して週の戻りをほぼ帳消しにし、日経平均の週間騰落は470円高(0.73%高)にとどまったこと、AIへの設備投資に対する警戒が今週の相場を動かしたことを示すお金バイバイマン経済ニュースのアイキャッチ画像。
WEEKLY RECAP · 2026.07.21(火)〜07.24(金)

📉 火曜に2,091円も戻したのに、金曜は1,811円安——日経の週間は+470円(+0.73%)どまり。今週も相場の中心にあったのは「AIにいくら使うのか」でした|今週のマーケット振り返り

📊 週間パフォーマンス · 💴 為替金利商品 / 🎯 今週の3大イベント総括(火曜の大幅反発 → 木曜のNY急落を受けて金曜の東京が再失速 → 金曜朝の全国CPIと週後半の39年8カ月ぶり円安) / 📈 日経12営業日チャート / 今週の経済用語「コアコアCPI」 / 📅 来週はFOMC(7/28〜29)と日銀(7/30〜31)のダブル中銀ウィーク

📈 日経 週間+470円(+0.73%) 🤖 AIの設備投資に警戒 📊 全国CPI コア+1.6%(3カ月ぶり拡大) ⏭️ 来週はFOMCと日銀

こんにちは、お金バイバイマンです。土曜日は1週間のマーケットを振り返るWEEKLY RECAPの日です。今週は7/20(月)が海の日で休場だったため、東京市場は7/21(火)〜7/24(金)の4日間でした。ひと言でいうと、「戻したはずが、最後の日にまた崩れた」という一週間です。先週末の7/17に日経平均は−2,694円の大幅続落を記録していましたから、今週は反発から始まりました。火曜7/21は+2,091.07円(+3.26%)の大幅反発。水曜は小幅安、木曜はまた小幅高。終値だけを見れば、いったんは落ち着きを取り戻したように見えました。ところが金曜7/24に−1,811.45円(−2.73%)と急反落し、週の前半で積み上げた戻りをほとんど吐き出してしまいました。結果、日経の週間騰落は+470.03円(+0.73%)と、かろうじてプラスにとどまっています。米国株にいたっては3指数そろって週間マイナスでした。何が起きていたのか、順番に見ていきます。

📊 今週の週間パフォーマンス一覧(前週末7/17金→今週末7/24金)

日経平均
+0.73%
+470円(64,611円)
TOPIX
+2.35%
+92.10pt(4,011pt)
NYダウ
−0.38%
−199.17ドル(51,947ドル)
S&P500
−0.61%
−45.71pt(7,412pt)
NASDAQ
−2.13%
−544.42pt(24,976pt)
ドル円
円安 163円台後半
163.75円(7/24 NY24時時点)

数字を並べてみると、今週の特徴がはっきり出ています。日本株はプラス、米国株はマイナス。そして米国株のなかでも、ハイテク株の多いナスダックが週間−2.13%と、下げが際立っています。日経が週間でプラスを確保できたのは、あくまで火曜の+2,091円という大きな反発があったからで、金曜の−1,811円がそれをほとんど打ち消しました。もうひとつ触れておくと、TOPIXは週間+2.35%と、日経(+0.73%)よりしっかり上げています。日経平均は株価の高い銘柄(値がさ株)の影響を受けやすく、そこに半導体やハイテクが多く含まれます。いっぽうTOPIXは東証全体を時価総額で見る指数で、銀行や内需などの値動きも幅広く反映されます。ハイテクの戻りが鈍く、それ以外の銘柄がしっかり買われた週だったことが、この2つの指数の差に表れているわけです。指数を1本だけ見ていると気づけない部分なので、こういう週こそ2本を並べて見ると景色がよく分かります。

🇯🇵 今週の日本株(7/17金→7/24金・週間集計)

日経平均株価
64,611.15
▲ 週間 +470.03円(+0.73%)
7/24終値 −1,811.45円(−2.73%)急反落
TOPIX
4,011.31
▲ 週間 +92.10pt(+2.35%)
7/24終値 −42.57pt(−1.05%)
日本国債10年利回り
2.795%
7/24(前日比+0.025・日経公表値)
7/17の2.705%から上昇。日銀は6月に1.0%へ利上げ済み

日経平均の一週間を日ごとに追うと、「行って、戻って、また落ちた」という形がよく見えます。火曜7/21は3連休明けで+2,091.07円の大幅反発。前の週に2日で4,610円も下げていた反動と、押し目を拾う買いが入りました。水曜7/22は−116.59円とほぼ横ばい(ただし前引けは+1,278円で、そこから一日かけて値を消す荒い展開でした)。木曜7/23は+307.00円と小反発。ここまでは、下げ止まりつつあるように見えたのです。ところが金曜7/24は−1,811.45円(−2.73%)の急反落でした。なお日経平均は、6/25につけた終値ベースの史上最高値72,366円から見ると約10.7%下の水準で、いわゆる「調整局面」(高値から10%以上の下落)からはまだ抜け出せていません。日本国債10年利回りは7/24に2.795%(前日比+0.025)と、先週末の2.705%から水準を切り上げました。金曜朝に出た6月の全国CPIでコアの伸びが3カ月ぶりに拡大し(中身はエネルギー主導です。あとで詳しく見ます)、そこに39年8カ月ぶりの円安が重なった週でした。円安は輸入するモノの値段を通じて、先々の物価を押し上げます。表面の物価が上向き、円安も進んだのなら、日銀の次の一手は遠のかない——債券市場がそう読めば、長期金利は上を向きます。今週の金利上昇は、この順番でつながっています。なお日銀は6月の会合ですでに政策金利を1.0%へ引き上げ済みで、いま見られているのは利上げの有無ではなく、その時期のほうです。

NIKKEI 225 · 直近12営業日(7/8→7/24)
日経平均 12営業日チャート 2026/7/8〜2026/7/24 7月15日の6万8,751円を期間高値、7月17日の6万4,141円を期間最安値として大きく変動。7月17日の急落後、7月21日に2,091円高と大きく反発したものの、7月24日に1,811円安と再び急落し、6万4,611円で今週を終えた。週間では470円高とわずかなプラスにとどまったチャート。 69,000 68,000 67,000 66,000 65,000 64,000 7/15 68,751 期間高値 7/17 64,141 最安値 7/24 終値64,611 ★ 7/8 7/10 7/14 7/16 7/21 7/24

※終値ベースで表記(土日・祝日は休場のため含みません。7/20は海の日で休場のためデータがありません)。期間(7/8→7/24)では、7/15の6万8,751円が期間高値、7/17の6万4,141円が期間最安値です。7/21に2,091円高と大きく反発したあと、7/24は1,811円安と再び急落し、週末は6万4,611円で終えました。各営業日の終値は複数の情報源で照合した確定値です。

🎯 今週の3大イベント総括

★★ ①火曜は+2,091円の大幅反発—— 3連休明けに押し目買いが入った

今週の始まりは明るいものでした。先週末7/17に日経が−2,694円と急落し、その2日間で4,610円も下げていたため、火曜7/21は+2,091.07円(+3.26%)の大幅反発となりました。東京が7/17に引けたあと、米国では7/17と7/20の2営業日ぶん相場が動いており、半導体株が持ち直していたことも支えです。ただし、この日についてひとつ補足しておくと、朝から急騰していたわけではありません。寄り付き直後はわずか+62円まで伸び悩み、午後にかけてじりじりと買われて、大引けがその日の高値という形(高値引け)でした。そして冷静に見れば、2日で4,610円下げたうち、戻したのは2,091円=まだ半分弱にすぎません。ここで「底を打った」と決めつけるのは早かった、というのが金曜になって分かることになります。

★★★ ②木曜のニューヨーク、金曜の東京で再失速——「AIにいくら使うのか」への警戒(今週の主役)

今週の主役は、先週から続くAIへの巨額な設備投資に対する警戒でした。水曜7/22の米国市場の取引終了後に、アルファベット(グーグルの親会社)・テスラ・IBMが決算を発表しました。日本にこの内容が伝わったのは木曜の朝です。このうちアルファベットは、売上高は市場予想を上回る好決算だったにもかかわらず、2026年のAI関連の設備投資を大きく積み増す方針を示したことが嫌気され、木曜7/23の通常取引で約7%下落しました。テスラも、売上高は過去最高だったものの本業の利益率が大きく落ち込み、約14%安。IBMは通期の売上高見通しを引き下げ、こちらも売られています。この日は米国の主要ハイテク企業の時価総額が大きく目減りし、ナスダックは−2.15%と急落しました。おもしろいのは、同じ木曜の日中に開いていた東京市場は、「設備投資が増えるなら半導体が売れる」と前向きに受け止めて+307円と上げていたことです。同じニュースを、東京は「作る側の追い風」、ニューヨークは「使う側の負担」と正反対に読んだわけです。そして金曜7/24、東京市場は前夜のニューヨークの下げをそのまま受け取る形で−1,811.45円の急反落。今週の戻りは、ほぼここで帳消しになりました。

★★ ③金曜朝の全国CPIは3カ月ぶりに伸びが拡大、円安は39年8カ月ぶりの水準へ

金曜7/24の朝8時30分には、日本の6月分の全国消費者物価指数(CPI)が発表されました。結果は総合が前年同月比+1.7%生鮮食品を除くコアが+1.6%、生鮮食品とエネルギーを除くコアコアが+1.7%です。ここは丁寧に見ておきたいところで、コアは5月の+1.4%から伸びが拡大しており、拡大は3カ月ぶりでした。コアが日銀の目標である2%を割り込むのは、2月から5カ月連続です。ただ、大事なのは水準ではなく方向のほう。2%割れという水準は変わらないまま、伸び方だけが再び上を向いた——これが今回の数字です。押し上げたのは主にエネルギーで、統計局の資料でも、ガソリンや電気代のマイナス幅が縮んだことで総合の上昇幅が0.20ポイント拡大したと説明されています(コアも同じく+1.4%→+1.6%と0.2ポイント広がりました)。いっぽう、天候と燃料の影響を除いたコアコアは+1.8%から+1.7%へ鈍化基調は落ち着きつつあるが、エネルギー要因で表面の数字は上向いた——これが今回のCPIの姿です。

為替も円安が進みました。木曜7/23のニューヨーク市場では一時1ドル=163.99円と、1986年11月以来、39年8カ月ぶりの円安水準をつけています。背景として報じられているのは主に3つで、①高市政権の財政拡張路線(骨太の方針)への警戒からの円売り、②中東情勢を受けた「有事のドル買い」、③FRBの年内利上げ観測です。金曜のニューヨーク終値は163.75円と少し戻しましたが、164円が視野に入るこの水準では、政府・日銀による為替介入への警戒も高まっています。物価は表面の数字が上向き、円安も進んでいる。会合そのものは据え置き予想が大勢ですが、展望レポートでこの2つをどう評価するかが来週の注目点です。

🇺🇸 今週の米国株(7/24金 NY終値・週間比較は7/17金起点)

NYダウ
51,947.25
▼ 週間 −0.38%(−199.17)
7/24終値 +235.60(+0.46%)3日ぶり反発
S&P500
7,411.98
▼ 週間 −0.61%(−45.71)
7/24終値 ほぼ横ばい(+0.05%)
NASDAQ総合
24,975.82
▼ 週間 −2.13%(−544.42)
7/24終値 −161.87(−0.64%)3日続落

米国株は3指数そろって週間マイナスでした。なかでもナスダックが−2.13%と下げがきつく、AI・ハイテクに資金が集中していた分の巻き戻しが出た形です。ハイテクの比率が相対的に低いNYダウは−0.38%と小幅にとどまり、下げの中心がどこにあったのかがはっきり分かります。金曜7/24だけを見ると、ダウは+235.60ドル(+0.46%)と3日ぶりに反発し、S&P500もほぼ横ばいまで戻しました。米国とイランの協議が再開するとの期待から原油が下落し、物価への警戒がやわらいだことが支えです。ただしナスダックは−0.64%と3日続落。「ハイテク以外は落ち着いてきたが、ハイテクだけはまだ売られている」という構図が、週の最後まで続きました。

💴 為替・金利・商品(金曜7/24 NY終値・清算値ベース/為替は24時時点)

USD/JPY(ドル円)
163.75円
7/24 NY24時時点
週間高値は7/23の163.99円=1986年11月以来 39年8カ月ぶりの円安水準
EUR/JPY(ユーロ円)
186.33円
7/24 NY24時時点
高止まりが続く
米国債10年利回り
4.68%
7/24 NY終値(前日から小幅低下)
7/23に一時4.71%=2025年1月以来の高水準

為替は、週末7/24のニューヨーク市場(24時時点)でドル円が1ドル=163.75円、ユーロ円が1ユーロ=186.33円。今週は全体として円安が進んだ週で、木曜7/23には一時163.99円と週間の円安値をつけました。背景は先に見た3つ(財政拡張路線への警戒・有事のドル買い・FRBの年内利上げ観測)です。財務省が過度な変動をけん制する発言をしており、介入への警戒が強い水準にあります。日銀が6月に利上げしても円安が止まらないのは、アメリカの政策金利3.50〜3.75%に対して日本は1.0%と、金利差がまだ大きく開いたままだからです。米10年債利回りは4.68%木曜7/23には一時4.71%と、2025年1月以来 約1年半ぶりの高さまで上昇しており、金曜は原油が下がったことでインフレへの警戒がやややわらぎ、小幅に低下しました。とはいえ水準そのものは依然として高いままです。
商品も今週は荒い動きでした。WTI原油(9月限)は木曜7/23に、中東での石油タンカー攻撃を受けて1バレル92.19ドルまで急騰(+6.17%)。ところが金曜7/24は米国とイランの協議再開への期待から89.31ドル(−3.1%)と反落しました。それでも週の初めと比べれば高い水準です。NY金(8月限)は金曜に4,070.8ドル(+0.5%)と反発。木曜は原油高で金利が上がったために金が売られ、金曜は逆に金利の上昇が一服したことで買い戻される、という金利に振り回された一週間でした。

📖 今週の経済用語

コアコアCPI(生鮮食品及びエネルギーを除く総合)

コアコアCPIとは、消費者物価指数(CPI)から生鮮食品とエネルギー(電気・ガス・ガソリンなど)の両方を除いて計算した物価の指標です。野菜の値段は天候で、ガソリンは原油相場で大きく上下します。そうした振れの大きいものを取り除くことで、物価の「本当の体温」が見えやすくなる——それがこの指標の役割です。金曜7/24に発表された6月分では、総合+1.7%/コア(生鮮食品を除く)+1.6%/コアコア+1.7%という結果でした。ここで少し面白いのは、コア(+1.6%)がコアコア(+1.7%)より低いことです。コアはエネルギーを含んでいますから、エネルギーはまだわずかに物価を押し下げる側にいる、ということになります。ただし大事なのはその変化のほうです。エネルギーが物価を押し下げる力(総合に対する寄与度)は、5月の−0.20ポイントから6月は−0.01ポイントとほぼゼロまで縮みました。この「押し下げがなくなった」ぶんが、コアを+1.4%から+1.6%へ押し上げた主因です。いっぽうエネルギーを除いたコアコアは+1.8%→+1.7%と鈍化しています。表面の数字(コア)は上向いたのに、基調(コアコア)は落ち着いてきた——同じ月の物価でも、どの指標を見るかで印象がここまで変わります。だから日銀は、ニュースの見出しになる数字だけでなく、こちらの数字も並べて見ているわけです。

▼ 3つの「CPI」の違い(混同しやすいので整理)
  • 総合CPI:すべての品目を含んだ、いちばん広い物価。私たちの生活実感にいちばん近い。
  • コアCPI:総合から生鮮食品だけを除いたもの。日本ではこれが「消費者物価指数」として報道の中心になります。
  • コアコアCPI:さらにエネルギーも除いたもの。天候と原油の影響を取り払った、物価の基調を見る指標です。
  • ※アメリカで「コア」というときは食品とエネルギーの両方を除いた指標を指し、日本のコアコアに近い考え方です。国によって「コア」の中身が違うのが、混乱のもとになっています。
▼ 押さえておきたい3つの視点
  • 中央銀行が見たいのは「基調」:日銀が金利を動かすかどうかを考えるとき、一時的な要因で上下する数字に振り回されては困ります。だから天候や原油の影響を除いた基調の物価を確かめる——そのための指標がコアコアCPIです。来週7/30〜31の日銀会合でも、こうした数字が判断材料になります。
  • 数字が3つ並ぶ理由:ニュースで「物価は+1.7%」「いや+1.6%」と数字が食い違って見えることがありますが、たいていはどのCPIの話かが違うだけです。総合・コア・コアコアのどれを指しているかを確認すると、混乱しなくなります。
  • 家計から見ると:正直なところ、私たちが実際に払うのは生鮮食品もエネルギーも含んだ「総合」のほうです。だからコアコアが落ち着いていても、野菜が高い月・電気代が高い月は生活が苦しく感じられます。統計の数字と、財布の実感がずれるのは当たり前。私は、政策の行方を読むときはコアコアを、暮らしを点検するときは総合を、と分けて見るようにしています。
💬 お金バイバイマンからの一言

今週いちばん印象に残ったのは、木曜の東京とニューヨークで、同じニュースの読み方が正反対だったことです。アルファベットが「AIにもっとお金を使います」と言った。東京はそれを「じゃあ半導体が売れるな」と受け取って上がり、その夜のニューヨークは「そんなに使って大丈夫か」と受け取って下がった。どちらも間違っていません。ニュースは一つでも、それを見る立場は一つではないんだな、と改めて思いました。そして金曜、東京はニューヨークの見方に引きずられて1,811円下げました。結局のところ、株の上下を決めていたのは、ほとんど「AIにいくら使うのか」という論点でした。金曜のNYダウだけは原油安という別の材料で反発しましたが、そこでもハイテクは売られ続けています。

世間では「AIへの巨額投資はバブルの兆候だ」という声もあれば、「これは次の成長のための当然の先行投資だ」という声もあります。どちらの言い分にも理屈があって、正直、私にはどちらが正解か分かりません。分からないので、私はどちらかに賭けにいくことはしないでいます。今週のように、火曜に2,091円上がって金曜に1,811円下がるような週は、私は上がった日に慌てて買ったり、下がった日に慌てて売ったりはしないようにしています。もちろん、この振れ幅こそが好機だという方もいて、それはそれで一つのやり方だと思います。私はそこで勝負しないと決めているだけです。来週はFOMCと日銀が続けて開かれます。荒れやすい週ですが、結果が出てから落ち着いて受け止めれば十分だと思っています。

📅 来週(7/27〜7/31)の注目ポイント:日米の中央銀行が続けて開かれます

来週は、日米の中央銀行の会合が続けて開かれる大きな週です。まず7/28(火)〜29(水)に米FOMC(連邦公開市場委員会)。市場では5会合連続の据え置きが見込まれていますが、中東情勢による原油高でインフレへの警戒が再燃しており、利上げの可能性を織り込む動きも出ています。ここで念のため確認しておくと、アメリカの政策金利は現在3.50〜3.75%で、いまは「利下げを待つ」局面ではありません。市場が見ているのは先々の利上げがあるかどうかです。

続いて7/30(木)〜31(金)に日銀の金融政策決定会合。こちらは3カ月に一度の「展望レポート」(経済・物価の見通し)が公表される回で、31日の午後には総裁の記者会見も予定されています。ここで押さえておきたいのは、日銀は6月の会合ですでに政策金利を0.25%引き上げ、1.0%(約31年ぶりの高さ)にしているということです。つまり来週の焦点は「利上げするかどうか」ではなく、その次の一手をいつ打つか。7月の会合は6月の利上げの効果を見極める段階とみられ、日経QUICKとブルームバーグがそれぞれ実施した民間エコノミスト調査では、いずれも回答者の全員が据え置きを予想しています(次の利上げ時期は10月または12月との見方が中心)。ただし、円安がここまで進んでいることや、6月のコアCPIが3カ月ぶりに伸びを拡大したことを、展望レポートでどう評価するかは注目されます。

月曜版では「今週のマーケット予定(WEEKLY AGENDA)」であらためて整理してお届けします。なお、これらはあくまで予定であり、特定の売買を促すものではありません。

📚 参考にした情報源

本記事は、総務省・日本銀行・FRBの公表資料(一次情報)を軸に、市場データを複数の情報源で照合して作成しています。

  • 総務省統計局「消費者物価指数(2026年6月分・全国)」報道資料(一次情報)
  • 日本経済新聞(電子版・東証大引け・NY商品)・株探/株探US・Yahoo!ファイナンス(日経平均・TOPIX・米国株)
  • 日本相互証券(日本国債10年利回り・7/23分まで)/日本経済新聞(同7/24分)・トレーダーズウェブ(NY為替・米国債)
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)・日本銀行 公式サイト(FOMC・金融政策決定会合の日程)
  • アルファベット・テスラ・IBM 各社のIR資料および決算関連報道

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。土曜版のため、為替・金利・商品は「7/24(金)NY終値・清算値ベース」で表記しています(USD/JPY 163.75円、EUR/JPY 186.33円、米10年債 約4.68%)。為替はニューヨーク24時時点の値で、日本経済新聞は同日の円相場を163円80〜90銭と報じるなど、集計する業者・時点により差が生じます。日本国債10年利回りは7月24日の2.795%(前日比+0.025・日本経済新聞公表値)です。日本相互証券の確定値は7月23日分までの公表となっています。6月の全国消費者物価指数は、コア(生鮮食品を除く総合)が前年同月比+1.6%で、2%割れは5カ月連続ですが、5月の+1.4%からは伸びが拡大しています(拡大は3カ月ぶり)。今週は7/20(月)が海の日で休場のため、東京市場は7/21(火)〜7/24(金)の4営業日でした。週間騰落率は先週末7/17(金)終値を起点として算出しています。来週の経済指標・金融政策会合の日程は、各発表機関の都合により変更される場合があります。

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この記事を書いた人

「お金バイバイマンの経済ニュース」運営者。

月曜から土曜の毎朝、日経平均・米国株・為替などマーケットの動きを「なぜ動いたのか」まで追いかけて、図解つきでやさしく解説しています。"今日の経済用語"コーナーでは、ニュースに出てくる言葉を1日1語ずつ深掘り中。気づけば用語辞典は70語を超えて、いまも増え続けています。

じつは昔、SNSのキラキラした投資情報に憧れて、情報商材を買ってしまったことがあります。遠回りの末にたどり着いたのが「長期・分散・積立でコツコツ」。相場が荒れた日も、合言葉は「今日も何もしません」です。

朝の意見コラム『今朝の経済、私はこう見る』は、noteで平日の毎朝、連載しています。

好きなものは、お酒・サウナ・食べ歩き。経済ニュースも、それくらい気軽な習慣にしてもらえたら嬉しいです📈

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