📈 日経平均が4日ぶり大幅反発・1,392円高の6万5,416円|前日の米半導体高を引き継ぎ買い戻し。当の米国は今夜の米CPIを前にハイテク反落
📌 日本株 · 米国株 · 為替金利 · 商品市況 / 今日の経済用語「コアCPI(Core CPI)」
おはようございます、お金バイバイマンです。昨日6月9日(火)の東京市場は、前日の急落から一転して大きく戻しました。日経平均は1,392円高・6万5,416円と4日ぶりの大幅反発です。前日(米国時間6/8)の米半導体株高を引き継ぎ、東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコといった半導体関連を中心に買い戻しが入りました。ただ、前日6月8日に2,563円も下げたあとの反発ですから、急落分の半分強を取り戻した水準にとどまります。しかも今度は、その当の米国が今夜の米CPIを前にハイテク中心に反落しており、日米でまた方向感がねじれています。下げたら上げ、上げたら米国が下げる──このせわしない相場を、まず数字から冷静に整理しておきましょう。
🇯🇵 日本株式市場(6/9火 終値・前日の米半導体高で4日ぶり大幅反発)
4日ぶり大幅反発
幅広く買い戻し
高めの水準が継続
日経平均は6月9日(火)終値で6万5,416円、前日比1,392円高(+2.17%)と4日ぶりに大幅反発しました。前日(米国時間6/8)に米半導体株が買い戻された流れを引き継ぎ、東京エレクトロン・アドバンテスト・ディスコといった日本の半導体関連株に買いが戻ったのが主役です。ただ、ここは冷静に見ておきたいところで、前日6月8日の急落幅が2,563円だったのに対し、今回の戻りは1,392円。急落分の半分強を取り戻したにとどまる水準です。下げ一辺倒だった半導体に資金が戻った安心感はあるものの、急落分をすべて埋めたわけではない点は押さえておきたいところです。TOPIXも+1.14%と幅広く戻し、長期金利(新発10年国債利回り)は2.6%台後半と高めの水準が続いています。株が戻る裏で金利は高止まりという地合いは、前日から大きくは変わっていません。
※終値ベースで表記。6月3日(水)に終値ベースの史上最高値6万8,402円をつけたあと、6月5日(金)6万6,588円、6月8日(月)6万4,024円と急落し、6月9日(火)6万5,416円へ4日ぶりに大幅反発しました。チャートはおおまかな推移を示すイメージで、最高値・安値・直近終値などの主要ポイントは確定値です。
🇺🇸 米国株式市場(米国時間6/9火 終値・今夜CPI前の様子見でハイテク反落)
3日ぶり小幅反発
小幅反落
半導体に利益確定で反落
米国市場は6月9日(米国時間 火)、今夜の米CPIを前にした様子見ムードで、指数の方向感がまちまちでした。NYダウは小幅高で踏みとどまった一方、ハイテク中心のナスダックは-0.97%と反落し、S&P500も小幅安です。前日(6/8)に売られすぎから買い戻されていた半導体株は、今夜のCPIを前に一転して利益確定の売りに押され、反落しました。ここがこの2日間のややこしいところで、東京は前日(6/8)の米半導体高を引き継いで反発したのに、当の米国は今夜のCPIを前にそのハイテクを反落させていた──同じ半導体という材料を、日米が時差をはさんで逆方向に動かした格好です。米10年債利回りはCPI待ちで小幅に低下し、約4.52%です。今週はFOMC(6/16-17)直前にあたり、FRB高官が金融政策に関する発言を控える期間に入っているため、市場の関心は今夜のCPIに一極集中しやすい構図です。要人発言という”つなぎ”の材料がないぶん、CPIの数字一つで相場が大きく振れやすい点には注意しておきたいところです。
💴 為替・金利(6月10日 5:30 JST時点)
為替は6月10日午前5時30分ごろ(日本時間)時点で、ドル円が1ドル=160.37円、ユーロ円が1ユーロ=185.1円、ユーロドルが1ユーロ=1.1543ドルです。先週末の強い雇用統計で利下げ期待が後退して以降、ドル円は160円台での推移が続いています。160円台は、輸入物価を通じて私たちの食品やエネルギーの値段にも効いてくる水準なので、私は株価以上に、この為替の動きを生活者目線で気にしています。今夜のCPIが強ければ金利上昇・ドル高、鈍化ならその逆という構図で、為替もCPI次第で振れやすい一日になりそうです。なお商品市況では、WTI原油は1バレル=88.46ドルと前日比-3.1%反落、NY金も米金利の上昇懸念から4,200ドル台へ下落(前日比約-1.9%)と、ともに売られました。株が戻った日に原油と金がそろって下げたのも、市場の関心がCPI一色になっていることの裏返しだと私は見ています。
📅 今週最大の焦点:今夜6/10(水)21:30 JST 米5月CPI
前回4月実績 +3.8%
前回 +2.8%
利下げ観測を左右
今週最大の山場が、今夜6月10日(水)21:30(日本時間)に発表される米5月CPI(消費者物価指数)です。市場予想は総合が前年比+4.2%。前回4月の実績+3.8%から加速し、初めて4%台に乗るかどうかが焦点になります。食料・エネルギーを除いたコアCPIは前年比+2.9%(前回+2.8%)、前月比+0.5%(前回+0.4%)と、こちらも小幅な加速が見込まれています。今週はFOMC直前にあたり、FRB高官が金融政策に関する発言を控える期間に入っているため、市場の関心はこのCPI一本に集中しやすい状況です。先週の強い雇用統計で利下げ期待が後退したばかりのところに、ここで物価高(4%台乗せ)が確認されると、利下げ観測がさらに後退するリスクがあります。逆に予想を下回って鈍化が確認されれば、急落から戻りかけている株式市場の支えになる可能性もあります。どちらに転んでも、今夜から明日にかけて相場が再び荒れる可能性は高い、と私は身構えています。
コアCPI(Core CPI)
コアCPIとは、消費者物価指数(CPI)から、値動きの激しい食料とエネルギーを除いて計算した物価指標のことです。ニュースで大きく報じられる「CPI 前年比+◯%」は、食料・エネルギーを含んだ総合(ヘッドライン)CPIを指すことが多いのですが、原油や生鮮食品の価格は天候や地政学リスクで短期間に乱高下しやすく、物価の”本当の基調”を見えにくくします。そこで、それらを除いて、サービスや家賃といった粘り強い物価の動きをあぶり出すのがコアCPIです。今夜の米CPIでも、総合が予想+4.2%で「初の4%台」に注目が集まりますが、FRBがインフレの根強さを判断するうえで重視するのは、むしろコア(予想+2.9%)の方だと言われます。総合とコア、両方の数字をセットで見るのが基本です。
- 総合(ヘッドライン)との違い:総合は食料・エネルギーを含み、生活実感に近い。コアはそれらを除き、物価の基調をつかむのに向く。役割が違うので、どちらか一方ではなく両方を見る
- FRBが重視するのはコア:原油などで上下しやすい総合より、粘り強いコアの方が金融政策の判断材料として重視されやすい。今夜なら、総合の4%台乗せと同じくらいコアの+2.9%が効く
- 家計目線:私たちが日々払うのは食料・エネルギーを含んだ総合の物価。コアが落ち着いていても、ガソリンや食品が上がれば家計は苦しい。指標の数字と生活実感のズレも意識しておきたい
正直、ここ数日の相場は忙しすぎますね。6月3日に史上最高値をつけたかと思えば、6月8日に一日2,500円超の急落、そして昨日6月9日は1,392円の大幅反発。数日のあいだに上へ下へと大きく振れて、ニュースを追っているだけで疲れてしまいます。しかも昨日戻したと思ったら、今度は当の米国が今夜のCPIを前にハイテクを売っている。日米でちぐはぐに動くこの感じ、付き合いきれないなというのが本音です。
そして今夜は米CPI。総合が初の4%台に乗るかどうかと、みんなが固唾をのんで待っているわけですが、個人的には、ここで数字を当てにいこうとは思っていません。CPIが上か下かなんて、プロでも当たらないものを私が言い当てられるはずもなく、結果が出る前に動くのは、ただのギャンブルに近い気がするからです。予想で一喜一憂しても、どうせ当たらない──これは何度も学んできたことです。
だから私は、今夜の数字を当てにいくより、結果が出てから落ち着いて眺める構えでいます。長期で積み立てる立場なら、CPIの結果を見てからでも判断は十分間に合います。短期の上下で売り買いを急がず、積立は淡々と続け、生活防衛資金を数カ月分は現金で持っておく。この3つさえ守れていれば、今夜どんな数字が出ても、慌てずに済むはずです。荒れそうな週ほど、私はそれくらいの距離感で見ていきたいですね。
📊 6/9(火)の総括
本記事の数値・統計は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本経済新聞(電子版)
- Bloomberg
- 日本取引所グループ(JPX)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト
- 米労働統計局(BLS)— 本日米CPI発表
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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