🏦 日銀が31年ぶりの1%利上げ、米FOMCはタカ派据え置き──それでも日経は史上初の7万円台へ/週間+7.92%・7日続伸で史上最高値で着地|今週のマーケット振り返り
📊 週間パフォーマンス · 💴 為替金利 / 🎯 今週の3大イベント総括(日銀1%利上げ・FOMCタカ派・日経7万円台) / 📈 日経12営業日チャート / 今週の経済用語「リバランス」 / 📅 来週は米市場が再開
おはようございます、お金バイバイマンです。土曜日は1週間(6/15〜6/19)のマーケットを振り返るWEEKLY RECAPの日です。今週はひと言でいうと、「中央銀行ウィーク」でした。火曜に日本銀行が31年ぶりとなる1.0%への利上げを決め、その翌日には米国のFOMCがタカ派的な据え置き(政策金利の据え置きながら、見通しは引き締め方向へ上方修正)。教科書どおりに考えれば、利上げや引き締めは株には逆風のはずです。ところが今週の日経平均は、その逆風をものともせず、6/18(木)に史上初めて7万円の大台に乗せ、金曜6/19も7日続伸で史上最高値を更新(71,250円)して週を終えました。週間ではなんと+5,230円・+7.92%という、歴史的な急騰の一週間です。背景には、週初に伝わった中東情勢の緊張緩和(米イランの和平合意)と、それを追い風にした円安の進行があります。実際、為替は1ドル=161円台まで円安が進み、約1年(52週)ぶりの水準に。「株は最高値、でも円安で家計はじわり逆風」という、いつものねじれを抱えたまま、相場だけが軽やかに上を目指した週でした。順番に整理していきましょう。
📊 今週の週間パフォーマンス一覧(6/12金→今週末)
約52週ぶりの円安水準
数字を並べると、今週は日米そろって株高、なかでも日本株が突出しました。日経は週間+7.92%・TOPIXも+4.20%とそろって最高値圏へ。米国も3指数すべて週間プラスで、半導体株を中心にナスダックが+2.43%と堅調でした。1点だけ補足すると、今週の「週の締め」は日米で日付がずれています。日本株・為替は金曜6/19が最終日ですが、米国市場は6/19がジューンティーンス(奴隷解放記念日)の祝日で休場だったため、米3指数と米金利は6/18(木)の数値が週の最終値です。だから米国の週間パフォーマンスは「前週末6/12→6/18」で計算しています。細かいようですが、数字を他メディアと突き合わせるときに混乱しないよう、先にお伝えしておきます。
🇯🇵 今週の日本株(6/12金→6/19金・週間集計)
6/19終値 +196.57円(+0.28%)・7日続伸で史上最高値
6/19終値 -23.22pt(-0.57%)と小反落も最高値圏
日銀の利上げを受け2.6%台へ上昇
今週の日本株は、まさに歴史的な急騰でした。前週末6/12の終値66,020円から、月曜6/15に一気に+3,297円高(+4.99%)と急伸(1日の上げ幅としては史上2位)。火曜の日銀利上げ、水曜・木曜と買いが続き、6/18(木)に終値で初めて7万円台(71,053円)に到達しました。金曜6/19も小幅ながら買いが続き、終値71,250円(+196.57円・+0.28%)で7営業日続伸。6/18に史上初の7万円台をつけ、6/19も史上最高値を更新して週を締めました(「続伸」は7日連続で前日比プラスという意味で、最高値の更新が7日続いたという意味ではありません)。ただ、金曜は一本調子の上げではなく、朝方は一時900円近く上昇したあと、午後にいったん下落に転じ、引けにかけて買い戻されるという、やや荒い値動き。週末を前にした利益確定やポジション調整も入った、薄商いの一日でした。長期金利(新発10年国債利回り)は、日銀の利上げを受けて2.645%へ上昇。「金利のある世界」が一歩進んだことが、債券市場にも表れています。なお、TOPIXは前日6/18に史上最高値をつけ、金曜こそ小反落しましたが、週を通せば+4.20%としっかりプラスで、最高値圏を維持しています。
※終値ベースで表記(土日は休場のため含みません)。期間(6/4→6/19)は、6月8日に期間最安値6万4,024円まで下げたあと反発。6/15以降の中銀ウィークで段差をつけて上昇し、6月18日に史上初の7万円台、6月19日は終値7万1,250円で期間最高値かつ史上最高値を更新して週を終えました。チャートはおおまかな推移を示すイメージで、最安値・週末終値などの主要ポイントは確定値です。
🎯 今週の3大イベント総括
火曜6/16、日銀が政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げました。政策金利が1%に達するのは約31年ぶりのことです。決定は賛成7・反対1(浅田統一郎委員が据え置きを主張)。なお、植田総裁は体調不良(感染症の治療)で入院・欠席となり、副総裁らが会合を取り仕切り、記者会見は内田真一副総裁が務めました。利上げの主因として説明されたのは、中東情勢に伴う原油高などを通じた物価の上振れリスク。市場はこの利上げを事前にかなり織り込んでいたため大きなサプライズにはならず、むしろ「日本も金利のある世界へ進んだ」という節目として受け止められました。
米国のFOMC(連邦公開市場委員会)は、政策金利を3.50〜3.75%で据え置きました。ただし中身はタカ派的で、メンバーの政策金利見通し(ドットチャート)が引き締め方向へ上方修正され、年内の追加利上げも意識される内容に。新FRB議長ケビン・ウォーシュ氏の初めての会合でもありました。これを受けて米株は、結果が伝わった当日(米国時間6/17)に3指数そろって約1%下落。ただ翌営業日(米国時間6/18)には半導体株を中心に反発し、ナスダックは+1.91%と取り戻しました。「利下げが遠のいた」という事実は変わっていないので、悪材料が消えたというより、いったん買い戻されたという距離感で見ておきたいところです。
中銀ウィークの逆風をはね返し、6/18(木)に日経が史上初の7万円台(71,053円)、金曜6/19も7日続伸で史上最高値(71,250円)を更新して着地しました。週末の金曜には、注目イベントが2つ。ひとつは朝8:30発表の日本の5月CPI(消費者物価指数)で、生鮮食品を除くコアが前年比+1.4%(市場予想どおり)。物価は落ち着いた基調が続いています。もうひとつは、週初から相場を支えてきた米イランの和平合意がスイス・ジュネーブで正式に署名されたこと。これにより中東情勢の緊張緩和が一段と進み、原油価格は今週を通じて大きく下落(WTIは一時80ドル割れ)。エネルギー高への警戒が和らいだことも、株式市場の安心感につながりました。
🇺🇸 今週の米国株(6/12金→6/18木・週間集計/6/19は祝日休場)
6/18終値 +72.15ドル(+0.14%)
6/18終値 +80.48pt(+1.08%)
6/18終値 +496.28pt(+1.91%)
米国株は、3指数そろって週間プラスで着地しました。週の中ほどはFOMCのタカ派姿勢で上値が重い場面もありましたが、6/18に半導体・ハイテク株が買い戻され、ナスダックが週間+2.43%とけん引。S&P500も+0.93%、NYダウも+0.71%と、いずれも小幅ながらプラスを確保しました。前述のとおり6/19(金)は米国がジューンティーンスの祝日で株式・債券ともに休場だったため、上の数字は6/18(木)終値が週の最終値です。次の米国の取引は6/22(月)。今週の中央銀行イベントや原油の急落を、週明けの米国市場がどう消化するかが当面の見どころになりそうです。
💴 為替・金利・商品(金曜6/19 NY終値ベース)
約52週ぶりの円安水準
6/19は米債休場
為替は週を通じて円安が進行しました。週末6/19のドル円は1ドル=161.31円と、約52週ぶりの円安・ドル高水準。ユーロ円も1ユーロ=185.02円と高い水準です。本来、日銀が利上げをすれば「日米の金利差が縮まって円高」に向かいそうなものですが、実際には逆。中東情勢の緊張緩和によるリスクオン(積極的にリスクを取る地合い)や、米金利の高止まりが勝って、円安が進みました。米10年債利回りは6/18終値で約4.451%(6/19は米債休場のため新しい値なし)。この円安は、輸出企業の採算改善などを通じて日本株を押し上げる追い風になりました。一方で忘れたくないのは、裏側です。円安が進むほど、エネルギーや食品など輸入品の価格は上がりやすく、家計には時間差で物価高として効いてきます。「株は最高値、でも生活実感はそれほど明るくない」というズレの根っこには、この円安があります。商品市況では、イランの和平署名を受けて原油が今週を通じて大きく下落し、WTI原油は一時80ドルを割り込みました。「有事」への警戒が和らいだことで、安全資産とされる金(ゴールド)も上値の重い展開でした。
リバランス(Rebalancing/資産配分の再調整)
リバランスとは、値上がり・値下がりで崩れた資産の配分(割合)を、もとの方針どおりに整え直すことです。たとえば「株式60%・現金40%」と決めていた人が、今週のような株高で株式が増えて「株式70%・現金30%」に偏ったとします。このとき、増えすぎた株式を一部売って現金に戻し、再び60%対40%に近づける――これがリバランスです。株価が史上最高値を更新し、週間で+7.92%も上がったような局面でこそ、知らないうちに「思っていたより株のリスクを大きく取りすぎている」状態になりがちです。値上がりを喜ぶだけでなく、自分の配分が当初の計画からどれだけズレたかを点検する。それを淡々と行うための考え方が、リバランスです。
- 「高く売って安く買う」を仕組みにできる:上がった資産を減らし、出遅れた資産を買い足すため、感情に流されず機械的に利益確定と買い増しができます
- 頻度はやりすぎない:年1回や、配分が一定割合(例:5%)ズレたとき、など自分なりのルールで十分。こまめにやりすぎると手間やコストがかさみます
- 最高値のいまこそ点検のタイミング:株高で気が大きくなりがちな局面ほど、自分の配分が計画からズレていないか、生活防衛資金は確保できているかを静かに確認しておきたいところです
正直に言うと、今週はちょっと落ち着かない一週間でした。日銀が31年ぶりに1%まで利上げして、米FOMCはタカ派で、教科書的には「株には逆風だな」と身構えていたんです。それなのにフタを開ければ日経は週間+7.92%、史上初の7万円台。自分の予想なんて簡単に外れるんだなと、画面の前で苦笑いしていました。こういう「上がると思ってなかったのに上がった」ときほど、私はあとから飛びつきたくなる自分を一番警戒します。気が大きくなっている合図だと思うからです。
だから今週末、私が実際にやったのは「買い増し」ではなく「点検」でした。今日の経済用語にリバランスを選んだのも、まさにそのためです。株高で配分が株に偏っていないか、生活防衛資金は崩していないか――それを確認しただけで、積立のペースは1円もいじっていません。中銀ウィークという大きな節目を越えても、私のやることは結局、分散して、長く、淡々と、で変わりませんでした。最高値はおめでたいニュースですが、お祭りの日ほど、自分の足元を静かに見ておきたい。来週も慎重に見ていきます。
📅 来週(6/22〜)の注目ポイント
来週は、まず6/22(月)に米国市場が祝日明けで再開します。今週の中央銀行イベント(日銀利上げ・FOMCタカ派)や、週末に進んだ原油の急落・米イラン和平の正式署名を、米国市場がどう消化するかが最初の見どころです。日本株は史上最高値圏まで一気に駆け上がったぶん、高値での値動きの荒さ(利益確定売り)には注意したいところ。お金バイバイマンの記事では、月曜版で「今週のマーケット予定(WEEKLY AGENDA)」をあらためて整理してお届けします。なお、これらはあくまで予定・見通しであり、特定の売買を促すものではありません。結果が出てから落ち着いて受け止めれば十分です。
本記事の数値・統計は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本取引所グループ(JPX)・日経マーケットデータ(日経平均・TOPIX 終値)
- 日本銀行(金融政策決定会合の公表資料)
- 総務省統計局(消費者物価指数)
- 日本経済新聞(電子版)・Bloomberg・Reuters(ロイター)
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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