📉 日経平均、史上最高値の翌日に−2,565円の急反落|半導体・メモリ株主導で日米そろって世界同時安/きっかけは利益確定売り+韓国株急落+今夜のMicron決算前の警戒
📌 日経が9営業日ぶり大幅反落・−2,565円で69,788円 / 前日6/22は史上最高値72,353円 / 8日で約8,000円上げた反動の利益確定売り / 韓国メモリ株急落に連動・今夜のMicron決算前の警戒 / 米ナスダックも−2.21%でメモリ株総崩れ / 今日の経済用語「シリコンサイクル」
おはようございます、お金バイバイマンです。きのうは一転して、きつい下げの一日でした。6月23日(火)の日経平均は終値6万9,788円、前日比−2,565円(−3.55%)の大幅反落。9営業日ぶりのマイナスです。つい前日の6/22に史上最高値7万2,353円をつけたばかりで、「最高値の翌日に2,500円の急落」という、ジェットコースターのような値動きになりました。正直、こういう日は数字を見た瞬間にドキッとします。ただ、ここで一つ思い出しておきたいのは、この日経は直前の8営業日で約8,000円も上げていたという事実です。8,000円上げたうちの2,500円を返した、と言い換えると、急落というより「上げすぎたあとの一服・反動」という側面が見えてきます。今日は、なぜ最高値の翌日にここまで下げたのか、その正体を順番に整理していきましょう。
🇯🇵 日本株式市場(6/23火 終値・9営業日ぶり大幅反落)
9営業日ぶり大幅反落
反落・4,000割れ
株安で小幅低下
日経平均は6月23日(火)終値で6万9,788円、前日比2,565円安(−3.55%)と大きく下げました。下げの中心は半導体・メモリ関連株です。値動きの主役がはっきりしている、いわゆる「テーマ売り」の一日でした。東証株価指数(TOPIX)も3,990.38へ−2.56%と反落し、6/17に初めて乗せた4,000の大台を6営業日で割り込みました。日経・TOPIXがそろって下を向く、幅広い下げです。
きっかけを整理すると、おもに3つが重なりました。①8日で約8,000円上げた反動の利益確定売り──最高値圏まで一気に来た分、利益を確定したい売りが出やすい局面でした。②韓国株(KOSPI)が後場にメモリ半導体株主導で急落し、同じ半導体ルートで日本株にも売りが波及。③今夜のMicron(マイクロン)決算を前にした警戒です。半導体メモリの代表企業の決算を控え、結果を見るまでポジションを軽くしておこう、という動きが出ました。ここで大事なのは、きのうの東京の下げは「中東情勢」が原因ではないということです。前週はむしろ米イラン緊張の後退でリスクを取りにいく地合いでしたから、今回の下げを地政学のせいにすると読み筋を間違えます。主役はあくまで半導体です。
長期金利(新発10年国債利回り)は2.660%と、前日比でわずかに低下(−0.010%)しました。株が大きく下げる日は、相対的に安全とされる債券に資金が向かいやすく、金利(利回り)はやや低下します。私の見方を正直に言うと、今回の急落そのものは、それほど深刻な”事件”とは受け止めていません。下げの理由が金融危機や業績悪化ではなく、「上げすぎた反動」と「決算前の様子見」という、いわば相場のリズムの範囲だからです。とはいえ、半導体は次に出てくる経済用語のとおり、もともと波の大きい業種です。1日の上下に一喜一憂せず、まずは下げの中身だけ先に見ておきたいところです。
※終値ベースで表記(土日は休場のため含みません)。期間(6/8→6/23)は、6月8日に期間最安値6万4,024円をつけたあと反発し、6/15以降に上昇が加速。6月22日は終値7万2,353円で期間最高値かつ史上最高値をつけましたが、翌6月23日は終値6万9,788円へ前日比2,565円安の急反落となりました。チャートはおおまかな推移を示すイメージで、最安値・最高値・当日終値などの主要ポイントは確定値です。
🇺🇸 米国株式市場(米国時間6/23火 終値・メモリ株主導でハイテク安)
小幅安・ディフェンシブが下支え
メモリ半導体株が総崩れ
米国市場も6月23日(米国時間 火)、半導体・メモリ株主導でハイテクが大きく売られました。NYダウは−0.09%とほぼ横ばいでしたが、ハイテク比率の高いS&P500は−1.44%、ナスダック総合は−2.21%と下落幅が広がりました。ダウが踏みとどまったのは、生活必需品やヘルスケアといった景気変動に左右されにくいディフェンシブ株が下支えしたためです。指数ごとに明暗が分かれたのは、まさに「ハイテクだけが重い」という構図を映しています。
個別では、マイクロン(Micron)が−10%超、マーベル(Marvell)が−8%、サンディスク(SanDisk)が−11%と、メモリ・ストレージ系が軒並み大幅安となりました。韓国のメモリ半導体株急落をきっかけに、同じ業種の売りが米国にまで波及した形です。半導体は世界中でつながった一つの大きな相場のように動くため、アジアで火がつくと欧米にも飛び火しやすい。きのうはその「世界同時安」の典型でした。背景には、今夜のMicron決算を前にした警戒もあります。Micronの決算は半導体メモリやAI向けの需要を映す重要イベントで、結果を見るまでは買いを手控える、という心理が働きました。
きのうの下げは、株式市場全体が崩れたというより「半導体・メモリ株に売りが集中した」のが実態です。①最高値圏での利益確定売り、②韓国メモリ株急落の連鎖、③今夜のMicron決算前の様子見──この3つが重なりました。半導体は世界で連動して動きやすく、需給の波も大きい業種です。その「波の正体」を理解するための今日の経済用語が「シリコンサイクル」です。
💴 為替・金利・商品(6月24日 早朝 JST時点)
6/24 6:16 JST時点
6/24 6:17 JST時点
為替は6月24日早朝(日本時間)時点で、ドル円が1ドル=約161円台半ばと、引き続き円安の水準です。ユーロ円も1ユーロ=約183円台後半。米10年債利回りはおよそ4.50%前後で推移しています。株が大きく下げた日でも、ドル円が大きく円高に振れていないのは注目点です。今回の下げが「半導体というテーマの売り」であって、世界全体からお金が逃げ出すような全面的なリスク回避ではなかったことを示しています。とはいえ、円安は輸入品の価格を押し上げ、私たちの家計には時間差で物価高として効いてきます。株の上下とは別の軸として、円安はじわじわ続いていることは頭の片隅に置いておきたいところです。
商品市況では、WTI原油(NYMEX 7月限)が1バレル=73.05ドルへ−1.10%と小幅に下げました。いっぽうNY金(COMEX 8月限)は4,129.00ドルで−1.75%と下落。ここはニュースの読み違えに注意したいところで、金の下落は「利上げ観測」ではありません。2026年は利下げの局面ですから、利上げで金が下げたという説明は当たりません。実際には、米イラン緊張の後退で、有事に備えて買われていた金(安全資産)が売り戻された、という巻き戻しが主因です。中東は6/17署名の枠組みで「60日以内終結」へ向かう一方、緊張そのものは残っており、停戦枠組みの下で警戒は続いています。「完全停戦・恒久和平」とまでは言えない段階です。
📌 今週の注目イベント(6/24〜)
今夜の最注目は、半導体メモリ大手マイクロン(MU)の決算です。米国引け後(日本時間6/25木 早朝5:30頃の電話会見)に発表され、HBM(AI向け高帯域メモリ)やAI需要を背景に大幅増益が予想されています。きのうのハイテク売りは、この決算結果を見るまで様子見しよう、という警戒も一因でした。数字と見通しが出てから判断すれば十分で、結果を先回りして賭けにいくものではありません。
- 6/25(木)21:30 JST:米5月コアPCE(個人消費支出物価指数)。FRBがもっとも重視する物価指標で、今週いちばんの山場です
- 中東情勢:6/17署名の枠組みで「60日以内終結」へ向かうものの、停戦枠組みの下でも緊張は残存。原油・金の値動きの背景として要チェック
- 金融政策:FRB議長はパウエル氏からケビン・ウォーシュ氏に交代済み(5/22就任)。今後のFRB発言の解釈にあたって押さえておきたい点です
シリコンサイクル(Silicon Cycle)
シリコンサイクルとは、半導体の需要と供給が、おおむね3〜4年の周期で好況と不況を繰り返す波のことです。半導体(シリコン=原材料)は、需要が増えると各社がいっせいに工場をつくって増産しますが、設備が完成して供給が一気に増えるころには需要が一巡し、今度は値崩れ・在庫過剰になる──この「好不況の循環」が繰り返されます。きのう日米でメモリ半導体株が大きく売られた背景にも、「ここまで上げてきた半導体の波が、いったん調整局面に入るのでは」という警戒があります。半導体株はこの波があるぶん値動きが大きくなりやすく、好調なときは大きく上げ、転換点では急に売られる、という性質を持っています。
- 好不況が約3〜4年で循環する:増産→供給過剰→値崩れ→減産→品薄→値上がり、というサイクルを繰り返す業種特有の波です。今がどの局面かは後にならないと分からないことも多いです
- 値動きが大きくなりやすい:循環がある分、半導体株は上げも下げも大きくなりがち。きのうの−10%級の急落も、この振れ幅の大きさの表れと整理できます
- 家計目線では「一業種の波を当てにいかない」:シリコンサイクルの転換点を正確に当て続けるのはプロでも難しいです。特定の業種に賭けるより、世界全体に分散して持っておくほうが、私のような普通の家計には現実的だと感じます
正直、最高値の翌日に2,565円も下がったと聞くと、つい身構えてしまいます。前日まで「また最高値」と浮かれ気味だった空気が、一日で一変するのが相場の怖いところやな、と。ただ、画面の数字をあらためて並べると、直前の8日で約8,000円上げて、そのうち2,500円を返したという話なんですよね。下げの理由も、金融危機でも企業の業績悪化でもなく、「上げすぎた反動」と「決算前の様子見」。そう考えると、私の中では意外と落ち着いて受け止められています。
そのうえで、私のやることは結局変わりません。最高値で浮かれて入金を増やすこともなければ、急落で慌てて売ることもしない。半導体株が世界同時に売られたと聞いても、「じゃあ自分も」とその波を当てにいく気にはなれません。一つの業種の好不況の波を読み切るのは、私のような普通の家計にはとても無理だからです。だから私は、毎月オルカン(全世界株)に淡々と積み立てる。投資は余剰資金で、生活防衛資金は崩さない。今夜のMicron決算も6/25のコアPCEも、結果が出てから落ち着いて受け止めれば十分です。最高値で浮かれず、急落で慌てず──日々の上下に一喜一憂せず、私はそのスタンスで慎重に見ていきたいです。
📊 きのう〜けさ(6/23〜24)の総括
本記事の数値・統計は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本取引所グループ(JPX)公表データ(日経平均・TOPIX 終値)
- CME・ICE(WTI原油・NY金 清算値)
- 日本経済新聞(電子版)
- Bloomberg
- Reuters(ロイター)
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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