🏦 今週は日米そろって金融政策の節目──日銀は6/16に1%利上げ観測(植田総裁は入院で異例の欠席)、6/18未明にはウォーシュFRB新議長デビュー|先週末はイラン和平期待で日経+1,802円のリリーフラリー
📅 今週のマーケット予定 / 日本株 · 米国株 · 為替金利 / 今日の経済用語「政策金利(無担保コールレート翌日物)」
おはようございます、お金バイバイマンです。今週はちょっと、いつもと違う緊張感のある一週間です。日本と米国の中央銀行が、たて続けに金融政策の節目を迎えます。まず6月16日(火)に日銀が金融政策決定会合の結果を出し、市場では0.75%から1.0%への利上げが有力視されています。さらにそのおよそ1日半後、6月18日(木)未明にはFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果と、ケビン・ウォーシュ新FRB議長のデビュー会見が控えています。日米そろって「金利をどうするか」が同じ週に集中する、いわゆる中銀ウィークです。一方で先週末の相場は、中東のイラン和平合意への期待で原油が急落し、日経平均が1,802円高という大きなリリーフラリー(安心感からの買い戻し)で終えました。まずは先週末の数字を冷静に整理し、そのうえで今週の予定を見渡しておきましょう。
🇯🇵 日本株式市場(6/12金 終値・イラン和平期待で大幅高)
6/12終値・リリーフラリー
2.6%台前半へ小幅低下
日経平均は6月12日(金)終値で6万6,020円、前日比1,802円高(+2.81%)と大幅に上昇しました。背景にあるのは、緊張が続いていた中東でイランの和平合意への期待が高まり、リスク回避ムードがいったん和らいだことです。原油価格が急落したこともあって、輸入コストへの警戒が後退し、安心感からの買い戻し──リリーフラリーが入りました。注目したいのは、日経が+2.81%と大きく上げた一方で、TOPIXは+1.35%と上げ幅が半分程度にとどまった点です。これは、相場全体が満遍なく買われたというより、値がさのハイテク・半導体株を中心に戻りが強かったことを示しています。長期金利(新発10年国債利回り)は2.635%と前日比でわずかに低下しました。ただ、今週は日銀の利上げ観測を抱えているだけに、この水準が会合後にどう動くかは引き続き要注目です。私としては、こういう「期待先行の大幅高」は素直に喜びつつも、翌週に控える材料の重さを忘れないようにしたいところです。
※終値ベースで表記。期間(5/28→6/12)の始点は6万4,693円、終点は6万6,020円と小幅上昇ですが、その間は6月3日に期間最高値6万8,402円をつけたあと6月8日に6万4,024円まで急落し、6月12日に反発するという「山→谷→戻し」の乱高下でした。チャートはおおまかな推移を示すイメージで、最高値・最安値・当日終値などの主要ポイントは確定値です。
📅 今週のマーケット予定(6/15〜6/19)
🎯 週のテーマ:日米そろって金融政策の節目──日銀1%利上げ観測×ウォーシュFRB新議長デビュー
今週で一番「前例がないな」と思うのは、日銀のトップである植田総裁が入院で欠席したまま、1%への利上げに踏み切ろうとしている点です。普通の会社なら、社長が倒れて不在のまま大きな意思決定をするのは相当な非常事態のはず。でも日銀は、副総裁が議長と会見を代行し、淡々と政策を前に進めようとしています。私はこれを、ちょっと自分の家計に置き換えて見ています。家計でも、稼ぎ頭が体調を崩した瞬間にすべてが止まってしまう状態より、「誰かが倒れても回る仕組み」を先に作っておくほうがずっと強い。生活防衛資金や自動積立は、まさにその「自分が動けなくても回る仕組み」だな、と。
もうひとつ意識しているのが、ウォーシュ新議長の初回会見です。新しい人がトップになると、何を言うか読めない分だけ相場は荒れやすい。ただ、私はそこに賭けにはいきません。日米そろって金融政策の節目が重なる週でも、積立をしている側がやることは正直変わらないからです。決めたペースを守り、生活防衛資金を手元に置き、分散して長く積み立てる。会合の結果が出てから腰を据えて受け止めても、長期で続ける立場には十分間に合う、と構えています。
🇺🇸 米国株式市場(米国時間6/12金 終値・和平期待で3指数そろって続伸)
米国市場は6月12日(米国時間 金)、3指数そろって続伸しました。けん引役は日本と同じく、イランの和平合意期待によるリスク回避ムードの後退です。中東緊張が和らいだことで原油が急落し、インフレ再燃への警戒が薄れたことから金利も低下、これが株価の支えになりました。安心感からの買い戻し──リリーフラリーが日米にまたがって続いた格好です。なお先週はSpaceXがナスダックに上場した週でもあり、注目の新規上場としても話題になりました。米国株は最高値圏での値動きが続いていますが、今週はFOMC(6月16-17日)とウォーシュ新議長のデビュー会見を控えています。和平期待で買い戻された相場が、金融政策の節目を前にどこまで上値を伸ばせるか。私としては、ここからは「期待で上げた分」と「政策の中身で動く分」を分けて見ていきたいところです。
💴 為替・金利(6月15日 朝 JST時点)
為替は6月15日朝(日本時間)時点で、ドル円が1ドル=約160.2円、ユーロ円が1ユーロ=約185.3円です。米10年債利回りは週末が休場のため、6月12日(金)終値の4.485%が最新となります。ドル円は160円台に乗ったままで推移しており、ここは輸入物価を通じて私たちの食品やエネルギーの値段に効いてくる水準です。私が株価以上に生活者目線で気にしているのが、この為替の動きです。とくに今週は6月16日(火)の日銀会合と、内田副総裁による会見代行が控えています。利上げそのものに加え、会見での先行きの語り口次第で、円相場が大きく振れる可能性があります。なお商品市況では、WTI原油(7月限)が1バレル=約84.9ドルと前日比およそ-3.2%まで急落しました。中東和平への期待で需給ひっ迫の懸念が後退したためです。一方でNY金は中心限月で約4,239ドル、前日比およそ+3%と上昇しており、株高のなかでも安全資産としての金を買う動きは続いています。原油が下げて金が上がる──この組み合わせは、市場が「不安は和らいだが、まだ完全には安心しきれていない」という心理を映しているように見えます。
政策金利(無担保コールレート翌日物/Policy Interest Rate)
政策金利とは、中央銀行が金融政策を通じて誘導しようとする、その国の代表的な短期金利のことです。日本では「無担保コールレート翌日物」、つまり金融機関どうしが担保なしで翌日返済の約束でお金を貸し借りするときの金利が、日銀の政策金利にあたります。日銀はこの金利が目標水準になるよう市場を調整しており、「政策金利を引き上げる=利上げ」「引き下げる=利下げ」という形で、世の中のお金の流れをコントロールします。今週6月16日(火)の日銀会合では、この政策金利を0.75%から1.0%へ引き上げる利上げが有力視されています。
- 日銀が動かす短期金利の代表:政策金利は、日銀が直接コントロールできる「いちばん手元の金利」。ここを起点に、さまざまな金利が連動して動いていきます
- 利上げは預金・ローン・円相場へ波及:政策金利が上がると、預金金利や貸出金利が上がりやすくなり、日米の金利差が縮めば円高方向への力にもなり得ます
- 家計目線:住宅ローンの変動金利は政策金利と連動して上がりやすく、一方で普通預金や定期預金の金利も少しずつ上がる。利上げは「借りる側」には逆風、「預ける側」には追い風という両面があります
正直、今週のニュースで一番引っかかっているのは、相場の上下より「日銀のトップが入院したまま利上げをやる」という前例のない構図のほうです。植田総裁が欠席して、副総裁が議長と会見を代行して、政策委員8人で1%への利上げを決める。人ひとりが欠けても、組織としての判断はちゃんと前に進む。これって冷静に考えるとすごいことやな、と思うんですよね。
私はこれを、自分のお金の管理に重ねて見ています。誰か一人が頑張らないと回らない仕組みは、その人が倒れた瞬間に止まる。だから私は、自動積立や生活防衛資金みたいに「自分が動けなくても勝手に回る仕組み」を大事にしています。日米そろって金融政策の節目が来る週ですが、私はウォーシュ新議長の初回会見に賭けにいったりはしません。何を言うか読めない場面ほど、当てにいって外した記憶のほうが残っているので。今週は結果が出てから、腰を据えて受け止めるくらいの距離感で眺めていきたいですね。
📊 先週末(6/12)の総括
本記事の数値・統計は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本経済新聞(電子版)
- Bloomberg
- 日本銀行 公式サイト
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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