📊 日経平均が大幅反発・初の終値6万8千円台で史上最高値を更新(+1,667円)。一方の米3指数は反落──日米で方向が逆転。今朝のBroadcom・CrowdStrikeは「好決算なのに時間外で下落」、明日6/5は米雇用統計
日本株 · 米国株 · 為替金利 / 米半導体決算「好決算なのに下落」特集 / 今日の経済用語「織り込み済み(Priced in)」
おはようございます、お金バイバイマンです。昨日(6月3日)の日本株は、すごい1日でした。日経平均が+1,667円高の大幅反発で、終値ベースで史上最高値を更新。終値で初めて6万8千円台に乗せています。ただ、同じ夜のアメリカは3指数そろって反落でした。日本がこれだけ上げた一方で米国が下げる──普段はアメリカに引っ張られる日本株が、昨日は逆の動きをした「日米逆転」の1日です。さらに今朝は、AI関連で注目度の高いBroadcomとCrowdStrikeの決算が出ましたが、どちらも良い数字なのに時間外で株が下がりました。今日はこの3つを順番に、私なりの見方も交えて整理していきます。
🇯🇵 日本株式市場(6/3水 終値・大幅反発で初の6万8千円台・史上最高値更新)
初の終値6万8千円台🏆
4,000目前まで上昇
前日比 上昇
昨日の日経平均は+1,667円高の6万8,402円。前日6月2日(200円安)の小反落から一転して大幅に反発し、終値ベースで史上最高値を更新しました。終値で初めて6万8千円台に乗せ、ザラ場では一時6万8,786円まで上昇する場面もありました。前日のアメリカで半導体株が買われた流れ(フィラデルフィア半導体株指数=SOXの上昇など)を好感した、というのが大きな背景です。TOPIXも+1.83%とそろって上昇し、4,000まであと一歩のところまで来ました。長期金利(新発10年国債利回り)は約2.64〜2.65%前後へ、前日比で上昇しています。私の見方としては、+1,667円という上げ幅自体は、率に直せば+2.5%ですから「歴史的なパニック上げ」というほどではありません。ただ、ひとつだけ頭に置いておきたいのは、米国が下げた夜に日本だけが大きく上げたという点。日米で方向が逆になったときは、たいてい片方が「行き過ぎ」か「出遅れ」のどちらかで、後から帳尻が合うことが私の経験上わりとあります。喜びすぎず、米株が下げた理由のほうも次で見ておきます。
※終値ベースで表記。土日・祝日は休場のため営業日カウント外。5月20日に6万円割れの直近最安値5万9,804円をつけたあと急反発し、5月25日以降は6万5,000円前後で推移。5月29日に6万6,329円、6月1日に6万6,934円まで上昇したのち、6月3日には+1,667円高の6万8,402円で終値ベースの史上最高値を更新し、初めて6万8千円台に乗せました。
🇺🇸 米国株式市場(米国時間6/3水 終値・3指数そろって反落)
反落
前日の最高値から反落
反落
米国市場は昨夜、3指数そろって反落しました。NYダウは約-620ドル(-1.21%)と、3指数の中で下げ幅が目立ちます。前日(6/2)に史上最高値を更新した直後だっただけに、いったん利益確定の流れが出た格好です。下落の背景として伝えられているのは、イラン情勢の緊迫化と関税をめぐる懸念。地政学リスクが意識されると、買われすぎた株はいったん利益を確定しておこう、という動きが出やすくなります。当日発表された米経済指標は、ADP雇用(5月)が+12.2万人で予想(+11.0万人)を上回り、ISM非製造業景況指数(5月)も54.5と予想・前回を上回って改善(50超で拡大圏)と、どちらも「強い」内容でした。つまり、経済指標が悪かったから下げたわけではない、という点は押さえておきたいところです。私が注目したいのは、ここで日本株(昨日が前日の米半導体高を好感して上げた)と、米株(その米株自身が昨日は下げた)で見ている材料がズレていることです。日本は1日遅れで前日のアメリカを追いかけ、当のアメリカはもう次のリスク(イラン・関税)を見始めている──このタイムラグは、今日の相場を読むうえで意識しておきたいポイントです。
特集|Broadcom・CrowdStrikeが「好決算なのに時間外で下落」──”織り込み済み”で材料出尽くしの典型
| 銘柄 | 決算内容 | 時間外の株価 | 市場の見方 |
|---|---|---|---|
| Broadcom(AVGO) | EPSは予想超 売上は小幅未達 |
約-6% | AI年間目標の据え置き +ソフト売上の未達 |
| CrowdStrike(CRWD) | 売上・EPS 予想超 |
約-8.7% | 4対1の株式分割も 同時に発表 |
CrowdStrikeは売上・利益(EPS)とも市場予想を上回り、Broadcomも調整後EPSは2.44ドルと予想(2.40ドル)を上回りました(売上はLSEG予想にわずかに届かなかったものの、前年比+48%の増収)。それなのに、決算発表後の時間外取引でBroadcomは約-6%、CrowdStrikeは約-8.7%と下落しています(いずれも6/3の米市場引け後=日本時間6/4早朝の発表で、6/3終値には反映されていません。実際の株価への影響は6/4以降)。なぜ良い数字で下がるのか。Broadcomの場合、AI半導体売上は前年比+143%と絶好調だったものの、CEOが通期のAIチップ売上目標(1,000億ドル超)の上方修正を見送ったうえ、ソフトウェア部門の売上が想定にわずかに届かなかった点が嫌気されました。CrowdStrikeは好決算に加えて1株を4株にする株式分割まで発表しましたが、それでも下げています。これが、今日の経済用語「織り込み済み(Priced in)」のわかりやすい例です。注目度が高く期待がパンパンに膨らんだ銘柄は、好決算が出る前から「good news」が株価に先回りして入っている(=織り込まれている)ため、実際に良い数字が出ても「想定どおり」で買い材料が出尽くしてしまう。むしろ「期待ほどではなかった」一点が嫌気されて売られる、ということが起こります。私が個人投資家としてここから受け取る教訓は、シンプルです。「決算が良さそうだから」と注目銘柄を決算前に追いかけるのは、ギャンブルに近いということ。良い数字が出ても下がりうる以上、当て物になってしまいます。私自身は、こういう個別銘柄の決算ギャンブルはやらず、指数(インデックス)で広く持つことで、当たり外れを一社に賭けないようにしています。
💴 為替・金利(6月4日 朝 JST時点)
節目の160円に接近
185円台でほぼ横ばい
前日比やや上昇
為替は今朝6時42分(日本時間)の時点で、ドル円が1ドル=160.06円と節目の160円に接近、ユーロ円が1ユーロ=185.65円でほぼ横ばいで推移しています。米10年債利回りは米国時間6/3終値で約4.50%と、やや上昇しました。そして今週の本番は、明日6月5日(金)21:30(日本時間)に発表される米雇用統計(5月)。市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が+8万〜8.5万人(ダウ・ジョーンズ調査の中心は+8万人)で、前回4月(+11.5万人)から鈍化の見通し、失業率は4.3%(前回4.3%)で据え置きが予想されています。昨日のADP・ISM非製造業がともに強かっただけに、雇用統計まで「強い経済 = 利下げが遠のく」という綱引きが続く構図です。為替は雇用統計の前後でとくに値動きが大きくなりやすいので、最新の水準はご自身でもご確認ください。
織り込み済み(おりこみずみ/Priced in)
「織り込み済み(Priced in)」とは、あるニュースや予想が、発表される前から株価などにすでに反映されている状態のことです。市場参加者は、決算や経済指標の「良さそう/悪そう」を事前に予想し、その予想を見越して先回りで売り買いします。その結果、いざ本番の発表が出る頃には、予想どおりの内容なら株価はもう動かない(あるいは逆に動く)ことがあります。今朝のBroadcomやCrowdStrikeのように、好決算でも株が下がるのはこの典型例です。期待が高い銘柄ほど良いニュースが事前に株価へ入りやすく、「実際に出た数字 < 膨らみすぎた期待」となって、材料出尽くし(good newsの出尽くし)で売られることがあります。「噂で買って事実で売る(Buy the rumor, sell the fact)」という相場格言も、これと同じ現象を指しています。
- 株価は「予想との差」で動く:良い・悪いの絶対値ではなく、事前の予想にどれだけ届いたか・超えたかで反応する
- 注目度が高い銘柄ほど織り込まれやすい:人気銘柄は期待が事前に株価へ入りやすく、好決算でも「想定どおり」で売られることがある
- 個人投資家への含意:「良さそうだから決算前に買う」は、良い数字でも下がりうる以上、当て物になりがち。短期の決算狙いは想定以上に難しい
正直、日経の+1,667円・初の6万8千円台は素直にすごいと思います。ただ、同じ夜にアメリカが下げているのを見ると、私はちょっと手放しでは喜べません。日本株が上げた理由は「前日のアメリカの半導体高」で、その当のアメリカは昨日もう次のリスク(イラン情勢や関税)を見て下げ始めている。つまり日本は1日遅れで前の景色を追いかけている、とも言えるわけで。日米の方向が逆になったときは、後から帳尻が合うことが私の経験上わりとあるので、今日の上げだけ見て「もっと上がる」と前のめりにはなりたくないな、というのが本音です。
それ以上に今日いちばん腹落ちしたのが、今朝のBroadcomとCrowdStrikeです。どっちも好決算なのに時間外で下げている。これぞ「織り込み済み」で、期待が膨らみきった銘柄は良い数字が出ても下がる、という見本みたいな動きでした。私はこれを見るたびに、注目銘柄を決算前に追いかけるのは当て物だなと再確認します。良くても下がるなら、もう運の世界ですから。
なので私は、こういう個別の決算ギャンブルには乗らず、指数で広く持つことで「一社の当たり外れ」に賭けないようにしています。そして今週の本番は明日6月5日の雇用統計。予想は前回より鈍化なので、ここでまた「経済が強い/弱い」で市場が理屈をつけて動くはずです。私は指標の前にポジションを動かすことはせず、結果を見てから落ち着いて眺めるつもりです。あわてて先回りして外した記憶のほうが、私には強く残っているので。
📊 昨日(6/3)の総括
本記事の数値・統計・要人発言は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本経済新聞(電子版)
- Bloomberg
- Broadcom・CrowdStrike 各社IR(決算発表資料)
- 米ISM(サプライマネジメント協会)・ADP リサーチ
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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