日米で明暗|米3指数が連日の史上最高値・S&P500が初の7,600超え、日経平均は3営業日ぶり反落|JOLTS求人760万件で6/5雇用統計へ【2026年6月3日】

2026年6月3日朝の経済ニュース。米S&P500が初の終値7,600超えで3指数連日の史上最高値、日経平均は66,734円と3営業日ぶり反落。米JOLTS求人件数は約760万件で約2年ぶり高水準。
DAILY MARKET NOTE · 2026.06.03(水)

📊 日米で明暗──米3指数は連日の史上最高値・S&P500が初の7,600超え、一方の日経平均は3営業日ぶり反落。JOLTS求人約760万件で労働市場の強さ確認、6/5雇用統計へ

日本株 · 米国株 · 為替金利 / JOLTS求人件数 特集 / 今日の経済用語「JOLTS(求人件数)」

🏆 米3指数 連日最高値 📈 S&P500 初の7,600超え 🇯🇵 日経は3日ぶり反落 📅 6/5 米雇用統計

おはようございます、お金バイバイマンです。昨日(6月2日)は、日米でくっきり明暗が分かれた1日でした。米国は3指数そろって終値ベースの史上最高値を更新し、S&P500は初めて終値で7,600を超えました。一方の日本株は、連日で最高値を更新してきた日経平均が3営業日ぶりに反落。とはいえ、私はこの日本株の下げを「悪材料が出た」とは見ていません。前日まで2日続けて最高値をつけた直後の、ごく自然な一服に見えます。今日は「米国の強さ」と「日本の一服」を切り分けて、冷静に整理していきます。

🇯🇵 日本株式市場(6/2火 終値・連日の最高値から3営業日ぶり反落)

日経平均株価
66,734.24
▼ -200.09円(-0.30%)
3営業日ぶり反落
TOPIX
3,924.24
▼ -16.46pt(-0.42%)
日経とそろって下落
日本国債10年利回り
2.570%
6/2(火)終値・市場推計
前日比 −0.11pt 低下

昨日の日経平均は-200円安の6万6,734円で、前日6月1日に終値ベースの史上最高値(6万6,934円)をつけたあと、3営業日ぶりに反落しました。ザラ場では一時6万6,748円まで上昇する場面もありましたが、最高値圏で利益確定の売りに押された格好です。TOPIXも-0.42%とそろって下げています。長期金利(新発10年国債利回り)は2.570%(前日比−0.11pt)へ低下しました。私の見方としては、前日まで連日で最高値を更新してきた直後ですから、この程度の反落は「上げ疲れの一服」の範囲で、過度に身構える必要はないと考えています。むしろ気にしたいのは、米国がさらに最高値を更新した夜に、日本だけが小さく下げたという方向のズレのほうです。これは今日のポイントとして頭の片隅に置いておきたいところです。

NIKKEI 225 · 直近12営業日
日経平均 12営業日チャート 2026/5/18-2026/6/2 5月18日6万815円から5月20日に最安値5万9,804円まで下げたあと急反発し、5月25日以降は6万5,000円前後で推移。5月29日に6万6,329円、6月1日には6万6,934円で終値ベースの史上最高値を更新。6月2日は200円安の6万6,734円と3営業日ぶりに小幅反落した緑系の上昇トレンドチャート。 67,500 66,500 65,500 64,500 63,500 62,500 61,500 60,500 59,500 5/20 59,804 6/1 66,934 ★最高値 6/2 66,734 5/18 5/20 5/25 5/28 6/2

※終値ベースで表記。土日・祝日は休場のため営業日カウント外。5月20日に6万円割れの直近最安値5万9,804円をつけたあと急反発し、5月25日以降は6万5,000円前後で推移。5月29日に6万6,329円、6月1日には6万6,934円まで上昇して終値ベースの史上最高値を更新しました。6月2日は200円安の6万6,734円と、3営業日ぶりに小幅反落しています。

🇺🇸 米国株式市場(米国時間6/2火 終値・3指数そろって連日の史上最高値)

NYダウ
51,307.79
▲ +228.91ドル(+0.45%)
連日の史上最高値🏆
S&P500
7,609.78
▲ +9.82pt(+0.13%)
初の終値7,600超え🏆
NASDAQ総合
27,093.90
▲ +7.09pt(+0.03%)
連日の史上最高値

米国市場は昨夜も3指数そろって終値ベースの史上最高値を更新しました。NYダウは+228ドル高としっかりした上げで、S&P500は終値で初めて7,600を超えました。NASDAQはほぼ横ばいながら、こちらも最高値を更新しています。当日発表された米JOLTS求人件数(4月)が約760万件と市場予想を大きく上回り、労働市場の強さが改めて確認されたなかでの上昇でした。私が興味深いと思ったのは、本来「経済が強い=利下げが遠のく」と読めば株の重しになりそうな強い指標が出たのに、それでも米株が最高値を更新し続けている点です。AI関連への期待と利下げ期待が同時に株を支えている格好で、強い地合いではありますが、その分どこかで「強すぎる経済」が逆に意識される局面も来うる、という頭は持っておきたいところです。

特集|米JOLTS求人件数(4月)=約760万件で約2年ぶり高水準──「強い労働市場」が利下げ観測と綱引き

米経済指標(雇用) JOLTS求人件数(4月)
項目 結果 前回・予想 市場の見方
求人件数(4月) 約760万件 予想 約687万件 大幅上振れ
前月(3月) 約690万件 増加
水準感 約2年ぶり高水準 労働市場 堅調

JOLTS(求人・労働異動調査)の求人件数は、企業が「人を採りたい」と出している求人の総数で、労働市場の需要の強さをはかる代表的な指標です。4月は約760万件と、市場予想の約687万件を大きく上回り、約2年ぶりの高水準となりました。前月(3月)の約690万件からの増加で、企業の採用意欲が依然として旺盛なことを示しています。問題は、この「強い労働市場」が今の株式市場にとって両刃の剣だということです。働き口が多いのは経済にとって本来は好材料ですが、利下げを待っている局面では「労働市場がこれだけ強いなら、FRBは急いで利下げしなくていい」という解釈につながり、利下げ観測を後退させる方向にも働きます。それでも昨夜の米株が最高値を更新したのは、JOLTSの強さよりもAI関連への期待が上回った結果と言えそうです。この「強い経済 = 利下げ遠のく」という綱引きは、今夜のADP雇用・ISM非製造業、そして6月5日(金)の雇用統計でいよいよ山場を迎えます。

💴 為替・金利(6月3日 朝 JST時点)

USD/JPY(ドル円)
159.90
6/3 6:34 JST時点
159円台で膠着
EUR/JPY(ユーロ円)
186.00
6/3 6:34 JST時点
186円台に上昇
米国債10年利回り
4.45%
6/2終値・約4.45%
前日比やや低下

為替は今朝6時34分(日本時間)の時点で、ドル円が1ドル=159.90円、ユーロ円が1ユーロ=186.00円で推移しています。ドル円は159円台での膠着が続く一方、ユーロ円は186円台に乗せました。米10年債利回りは6/2終値で約4.45%と底堅い動きです。今夜は米ADP雇用(5月)が21:15、米ISM非製造業景況指数(5月・市場予想53.7、前回53.6)が23:00(いずれも日本時間)に発表され、週末の雇用統計に向けた「前哨戦」が始まります。これらが強く出れば、利下げ観測の後退から金利上昇・ドル高に振れやすく、弱ければ逆方向、という構図は変わっていません。為替は今週とくに値動きが大きくなりやすいので、最新の水準はご自身でもご確認ください。

📖 今日の経済用語

JOLTS(ジョルツ/求人・労働異動調査)

JOLTSとは「Job Openings and Labor Turnover Survey」の略で、米労働省が毎月公表する求人・労働異動調査です。企業が出している求人件数のほか、自己都合の離職者数や採用者数なども集計され、労働市場の「需要」と「人の動き」をきめ細かく映し出します。なかでも市場が最も注目するのが求人件数で、これが多いほど「企業が人を欲しがっている=労働市場が強い」と読まれます。雇用統計(毎月第1金曜)よりも1カ月ほど古いデータですが、賃金や物価の先行きを占ううえでFRBが重視する指標として知られています。昨日発表の4月分は約760万件と、約2年ぶりの高水準でした。

▼ 押さえておきたい3つの視点
  • 「求人が多い=労働市場が強い」:求人件数が予想を上回ると、人手不足→賃金上昇→インフレ圧力、という連想が働きやすい
  • 離職率(自発的離職)も裏の主役:自分から辞める人が増えるのは「次の仕事に困らない」自信の表れで、労働市場の強さを示すサインとされる
  • 強い数字が株安につながることも:利下げ待ちの局面では「労働市場が強い=利下げが遠のく」と解釈され、好調な指標がかえって株の重しになる場面がある
💬 お金バイバイマンからの一言

正直、米国株のこの強さには素直に「すごいな」と思う一方で、ちょっと身構える自分もいます。S&P500が初の7,600超え、しかも労働市場が予想以上に強いと出た夜にこれです。本来なら「経済が強い=利下げが遠のく」で売られてもおかしくない場面なのに、最高値を更新し続けている。地合いが強いのは確かですが、こうやって良いニュースも悪いニュースも全部「買い」に変換してしまう相場は、後から振り返ると過熱のサインだったということが、私の経験上わりとあるので。

そういう意味で、私は最高値を更新し続ける米株を「今から追いかけて高値づかみする」のだけは避けたいと思っています。一方で日本株の200円安は、私はあまり気にしていません。前日まで2日続けて最高値をつけた直後の一服で、むしろ自然な動きに見えます。日米で方向が分かれたのも、それぞれ別の理由(米はJOLTSとAI、日は利益確定)なので、無理にひとつのストーリーでつなげない方がいいな、と。

そして今週の本番は6月5日の雇用統計です。昨日のJOLTSのように、最近は「経済が強い」という良いニュースが利下げ期待を冷やして株の重しになる、という素直でない反応が起きやすくなっています。今夜のADP・ISM非製造業も含めて、強く出ても弱く出ても市場は理屈をつけて動く週。私はこういう指標の前にポジションを動かすことはせず、結果が出てから落ち着いて眺めるつもりです。あわてて先回りして外した記憶のほうが、私には強く残っているので。

📊 昨日(6/2)の総括

日本株
3営業日ぶり反落
日経-200円・TOPIX-0.42%。連日最高値の後の利益確定で一服
米国株
3指数 連日最高値
S&P500が初の終値7,600超え。JOLTS強くても最高値圏を維持
今週の焦点
6/5 米雇用統計
今夜ADP/ISM非製造業→5日本番。利下げ観測の行方が決まる
📚 参考にした一次情報源

本記事の数値・統計・要人発言は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。

  • 日本経済新聞(電子版)
  • Bloomberg
  • 米労働省 労働統計局(BLS)— 本日特集のJOLTS求人件数
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「お金バイバイマンの経済ニュース」運営者。

平日毎日、日経平均・米国株・為替・世界ニュースなどのマーケット情報を、投資初心者の方でもスッと読めるようにやさしく解説しています。

日々の株価や為替の動きを「なぜ動いたのか」まで追いかけ、"今日の経済用語"コーナーでは、ニュースに出てくる言葉を1日1つずつ深掘り。

個人投資家として、長期・分散・積立を基本にコツコツ実践中。短期の値動きに振り回されず、"知って → 考えて → 淡々と続ける" スタイルを大切にしています。

お金のニュースを、もっと身近に。毎朝の習慣として、気軽に読みに来てください📈

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次