📈 同じ日に、日本とアメリカで「企業どうしの物価」が出ました|日本は前年比7.2%、アメリカは4.7%です/日経平均は784円高の3日続伸で68,308円、TOPIXは終値の史上最高値を2日続けて更新しました
日本株/日本の7月企業物価/米国株/米7月PPI/為替・金利・商品/熊本地震と千葉の大雨・台風/今日の経済用語「交易条件(こうえきじょうけん)」
おはようございます、お金バイバイマンです。昨日8月13日(木)の東京市場は、日経平均が784円53銭高の68,308円59銭で3日続伸しました。68,000円台で終えたのは7月15日(水)以来です。TOPIXも4,176.04で7営業日続伸、終値としての史上最高値を2日続けて更新しています。そして昨日は、日本とアメリカで「企業どうしがモノをやり取りするときの値段」の統計が、朝と夜に1本ずつ出た日でした。日本の7月は前年比+7.2%、アメリカの7月は+4.7%。どちらも「店に並ぶ前の値段」を見た、同じ月の数字です。ただし、測っている中身は同じではありません。日本の国内企業物価はおもにモノの値段で、アメリカのPPIにはサービスや建設も入ります。ですから7.2%と4.7%を引き算しても、あまり意味はありません。並べて見たいのは、水準そのものより向きのほうです。
その前に、ひとつ先にお伝えします。昨日の夕方から今日の未明にかけて、千葉県で記録的な大雨となりました。亡くなった方が出ています。心よりお悔やみを申し上げます。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。取引が終わったあとの出来事なので、状況は記事の後半にまとめました。
🇯🇵 日本株式市場(8/13木 終値・日経平均は784円高の3日続伸、TOPIXは終値の史上最高値を2日続けて更新)
3日続伸・8/13終値
7日続伸・終値の史上最高値
※昨日まで載せていた財務省の確定値とは別の系列です
昨日の記事で「TOPIXが約1カ月ぶりに終値の史上最高値」と書いたばかりですが、その記事を出した8月13日(木)に、また更新されました。4,176.04は前日の4,139.00を37.04ポイント上回った水準です。TOPIXはこれで7営業日続けて上げています。
日経平均のほうは、前日と反対に一度もマイナス圏に沈まなかった日でした。始値は68,033円17銭で、前日終値の67,524円06銭より500円ほど高いところから始まっています。高値をつけたのは9時21分の68,799円71銭で、このとき前日終値からの上げ幅は1,275円65銭ありました。安値も68,006円17銭までで、前日の終値を割り込んでいません。ただし上げ幅がいちばん大きかったのは9時21分で、そこから約490円縮めて68,308円59銭で引けています。「上げ幅のピークが朝のうちに来た日」であって、「一日じゅう伸びていった日」ではありません。
東証プライムでは、値上がりが全体の64.9%、値下がりが32.0%でした(財経新聞の集計)。値上がりの実数は1,010銘柄です。売買代金は10兆円を超えました。業種別(33業種)で上げたのは銀行業・ガラス土石製品・電気機器、下げたのはゴム製品・鉄鋼・その他製品でした(騰落率は、今朝の時点で裏を取りきれなかったので書いていません)。銀行株が買われた背景として複数の市況記事が挙げているのは、円安の水準が続いて日銀が追加の利上げに動くのではないかという見方が意識されたこと。昨日の記事にも同じ理屈を書きましたが、8月13日はそれが債券のほうにも出ました。長期金利(新発10年債)は2.870%へ0.030ポイント上がり、5年債の利回りは過去最高をつけています。銀行株の上げと金利の上げは、同じ1つの見方から出ています。
ひとつ、順番のことを書いておきます。昨日の東京市場を押し上げた材料は、その前の晩に出たアメリカの7月のCPI(消費者物価指数)でした。この記事のあとのほうで書くPPIは、昨日の夜21時30分=東京市場が終わったあとの発表です。同じ「8月13日」の中に日本の昼とアメリカの夜が同居しているので、ここを混ぜると「PPIを受けて日本株が上がった」という、時間の順番が逆さまの話になってしまいます。
※8月11日(火)は山の日で東証が休場のため、営業日としてカウントしていません。期間の起点にあたる7月28日(火)は、令和8年熊本地震が起きた日です。期間の最安値はその翌日、7月29日(水)の61,434円19銭でした。
🏭 8月13日の朝に出ていた日本の「企業どうしの物価」:7月は前年比+7.2%
昨日の朝8時50分、日本銀行が7月の国内企業物価指数を出しました。前年比+7.2%、前月比+0.1%(指数は135.8、2020年の平均を100とした値)です。企業どうしがモノをやり取りするときの値段をならしたもので、私たちが店で払う値段より少し手前にある数字です。夏場は電力の料金設定が変わるため、その影響を除いた前月比は0.0%でした。
ここは書き方に注意が要りました。昨日の記事で「6月は+7.1%」と書きましたが、これは当時の公表値です。6月分は、そのあと+7.3%へ訂正されています(日本銀行の公表資料で、6月の行に訂正値であることを示す印が付いています)。訂正前の+7.1%と7月の+7.2%を並べると「加速した」と読めますが、訂正後の+7.3%と比べると、実際には小幅に鈍化しています。予想についても、昨日は+7.3%と+7.4%に分かれていると書きましたが、日本経済新聞が伝える民間予想の中央値は+7.4%でした。実績の+7.2%は、そこも下回っています。とはいえ7%台は2カ月続いています。
同じ資料の中で、私がいちばん引っかかったのはこの2つです。輸出物価が前年比+18.9%、輸入物価が+29.1%(いずれも円で見た値)。買うほうが売るほうより10.2ポイント大きく上がっている、ということです。円の影響を除いた契約通貨ベースでも、輸入+17.7%に対して輸出+10.1%で、やはり輸入のほうが大きい。どちらの見方をしても同じ向きです。この差が何を意味するのかは、今日の経済用語のところで書きます。
🇺🇸 米国株式市場(8/13木 終値・S&P500が終値の史上最高値を更新)
4営業日ぶりに反発
2日続伸・終値の史上最高値
2日続伸
S&P500は7,798.99で、8月7日(金)の7,757.64を上回って終値としての史上最高値になりました。昨日の記事で「あと9.14ポイント」と書いた水準です。取引時間中には7,816.70をつけて、はじめて7,800台に乗せています。ただし終値は7,798.99で、7,800には届いていません。「7,800台をつけた」と「7,800台で終えた」は別の話なので、分けて書いておきます。NYダウは4営業日ぶりの反発でした。
3指数がそろって上がった理由として、複数の市況記事に共通して挙がっているのは2つです。①この日発表された7月のPPI(生産者物価指数)が「予想を下回った」と受け止められ、追加の利上げへの警戒が薄れたこと。②原油が2%を超えて下がったこと。日本経済新聞の見出しも「PPI横ばいで利上げ観測が後退」でした。物価の上流にあたる数字が弱く、燃料も安くなった——という組み合わせです。
📉 アメリカの7月のPPIは、4つのうち3つが予想を下回りました
| 項目 | 7月実績 | 市場予想 | 6月(改定後) |
|---|---|---|---|
| 総合 前月比 | 0.0% | +0.2% | −0.1% |
| 総合 前年比 | +4.7% | +4.9% | +5.5% |
| コア 前月比 | +0.2% | +0.3% | +0.4% |
| コア 前年比 | +4.2% | +4.2% | +4.7% |
※コアは食品とエネルギーを除いたものです。前月比は季節調整済み、前年比は季節調整前の値です。実績は米労働統計局(BLS)の公表データから変化率を計算して確認しています。6月の値は改定後のものです。PPIは前の月の数字があとから改定されます。私自身、7月17日の記事で6月分を総合の前月比−0.3%・コアの前月比+0.2%と書きましたが、今回の発表ではそれぞれ−0.1%・+0.4%へ、どちらも0.2ポイント引き上げられています(前年比の+5.5%・+4.7%は変わっていません)。7月分の発表より前に報じられた6月の数値とは食い違いますので、突き合わせるときはご注意ください。市場予想は、複数の媒体で一致した値を載せています。
総合の前月比は0.0%、BLSの表現では「7月の最終需要は横ばい(unchanged)」でした。予想は+0.2%でしたから、そこから下振れています。予想を下回ったのは、総合の前月比・総合の前年比・コアの前月比の3つで、残るコアの前年比は+4.2%と予想どおりでした。総合の前年比は+4.7%で、6月の+5.5%から0.8ポイント縮みました。
中身では、サービスが+0.2%、モノが−0.7%、建設が+2.2%。下げているのはモノのほうで、なかでもエネルギーが−3.1%、ガソリンが−5.7%です。総合を押し下げたのは、おおむね燃料だと考えていいと思います。コアの前年比の縮み方が0.5ポイント(+4.7%→+4.2%)と、総合の0.8ポイントより小さいのは、そのためです。燃料を除いた部分は、まだ4%台の前半にいます。
「全部が鈍化した」と書いてしまうと不正確になります。PPIには、食品とエネルギーに加えて商業サービス(小売や卸売の手数料にあたる部分)も除いた、もう一段深いコアがあります。こちらは7月の前月比が+0.4%で、6月の+0.1%から上がっています。ポートフォリオの運用手数料が+6.5%と大きく伸びたことが効いた、と伝えられています。表に並べた4項目とは向きが違うので、ここだけ切り出しておきます。
いまのアメリカは利下げ局面ではなく、利上げをするかどうかの局面です。FF金利の誘導目標は3.50〜3.75%。次のFOMCは9月15〜16日(決定は16日)で、市場が織り込んでいるのは「利上げか、据え置きか」であり、利下げの織り込みは事実上ゼロです。FRBの議長は2026年5月22日に就任したケビン・ウォーシュ氏です。ですから「物価の上流が弱かった」は、ここでは利上げが遠のいたという意味になります。
その利上げの見込みが、また下がりました。CMEのFedWatch(昨日の経済用語です)によると、9月の会合で0.25%の利上げがある確率は、前日8月12日(水)の40.6%から、PPI発表後の8月13日(木)23時10分(日本時間)には34.4%へ下がっています。裏返しの据え置きの確率は59.4%から65.6%へ。いずれも9月の会合1回ぶんの確率です。おとといのCPIに続いて、2日続けて利上げの見込みが後退したことになります。
ひとつ、数字の読み方でお断りしておきます。昨日の記事では「48%超から約38%へ」と書きました。あの38%は8月12日の11時32分(アメリカ東部時間)という取引時間中の値で、今日書いた40.6%は同じ8月12日でも別の時点の値です。同じFedWatchでも、時点が違えば水準はずれます。ですので私は「38%から34.4%へ下がった」と引き算するのではなく、40.6%→34.4%という、同じ並びの中で見ています。出どころと時刻をそろえないと、動いた幅を実際より大きくも小さくも見せてしまいます。
💴 為替・金利・商品(8/13のNY終値と、8月14日 朝 JST時点)
(前営業日は159.42)
(前営業日は183.75)
8/14 5:49 JST時点
ドル円のニューヨーク市場の終値は1ドル=159円50銭で、前営業日の159円42銭から8銭の小幅な円安でした。ただし、この日は途中でけっこう振れています。PPIが予想より弱く、原油も下がったことで米国の長期金利が大きく下がり、いったん159円02銭まで円高に振れました。そこから買い戻されて、高値159円57銭をつけたあと159円50銭で引けています。ユーロ円の終値は183円88銭(高値183円95銭・安値183円46銭)。この終値と高安は、トレーダーズ・ウェブの「ニューヨーク外国為替市場概況」によるものです(為替の終値は、どの時刻で切るかで各社の数字が少しずれます)。今朝6時台の東京市場でも、ドル円はほぼ同じ159円台なかばで推移しています。米国債の10年利回りは、今朝5時49分(日本時間)の時点で4.645%と、PPIのあと下がりました。
日本の長期金利は、反対に上がりました。新発10年債の利回りは8月13日(木)15時時点で2.870%と、前日から0.030ポイントの上昇です(日本経済新聞「債券15時」)。お盆で市場に参加している人が少なく、値動きが大きく出やすい面もあるようです。アメリカは利上げが遠のいて金利が下がり、日本は利上げが意識されて金利が上がる——昨日はきれいに反対を向いた一日でした。なお、財務省が公表する国債金利の確定値は8月12日(水)分の2.856%までで、8月13日分は今日の午前9時30分ごろの公表です。この2.856%と上の2.870%は作り方の違う別々の数字なので、引き算はできません。
商品では、WTI原油の9月限(9月に受け渡しされる分)の清算値が1バレル=81.25ドルで、前日の83.27ドルから2ドル02セント(−2.43%)下がりました。おとといまで5日続けて上げていたので、方向が変わっています。下がった理由として複数の報道に共通して挙がっているのは、①前日12日(水)に発表されたアメリカの週間原油在庫(米エネルギー情報局=EIA、8月7日までの週)が1,740万バレル増えたこと(2023年初め以来の大きな積み増し)、②直前の5営業日で約10%上げたあとの利益確定売り(ブルームバーグ)、③アメリカのエネルギー長官が「ホルムズ海峡を通る原油の輸出は7日平均で1日900万バレルに近い」と述べたこと(CNBC)、の3つです。
ただし、この③の数字そのものには幅があります。ここは、私の書き方を昨日から改めます。ホルムズ海峡について、昨日の記事では「通航は8隻」(日本経済新聞)という数字を引きました。ところが同じ8月13日(木)に、アメリカのエネルギー長官が「輸出は1日900万バレルに近い」と述べたとCNBCが伝えています(TD証券は約500万バレルと推計しており、こちらも幅があります)。どれだけ通れているのかは、発表する立場によって数字が大きく食い違っているのが実情です。そのため私は、いま何隻・何バレル通っているかを断定しません。確かなのは、イランとアメリカの協議に進展がないこと(ロイター)、そして封鎖が解けたという発表はどこからも出ていないことです。値段が下がったことと、海峡をめぐる対立が片づいたかどうかは、別の話だと考えています。
交易条件(こうえきじょうけん)
輸出するモノの値段と、輸入するモノの値段を比べたものです。輸出の値段のほうが強ければ「交易条件が良くなる」、輸入の値段のほうが強ければ「交易条件が悪くなる」と言います。悪くなるというのは、同じ量を売って、買えるものが減るということです。昨日の日本銀行の7月分は、輸出物価が前年比+18.9%、輸入物価が+29.1%(いずれも円で見た値)。買うほうが10.2ポイント大きく上がっていて、この差のぶんだけ、国全体で見た手取りが外へ出ていきます。日本銀行も「経済・物価情勢の展望」の中で、交易条件の悪化が企業の利益や家計の実質的な所得を押し下げる、という書き方をしています。
- 株価が上がっている日にも進む:輸出企業の売上は円安で膨らみますが、輸入の値段も同時に上がります。指数の高さと、この条件の良し悪しは別々に動きます
- 円安と資源高は同じ向きに効く:どちらも輸入の値段を押し上げる方向です。だから2つが重なった年は、条件がまとめて悪くなりやすくなります
- 家計には少し遅れて届く:企業どうしの値段が先に動き、店頭の値段はあとから動きます。企業物価が7%台という数字は、これから店に出てくるかもしれない値段の予告編という側面があります
🕊 令和8年熊本地震のその後(消防庁 第51報・8月13日10時現在)と、来週月曜に動くこと
7月28日(火)に起きた令和8年熊本地震について、亡くなられた方に心よりお悔やみを申し上げます。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
総務省消防庁の第51報(8月13日10時00分現在)によると、亡くなった方は39人です(八代市20人・宇城市3人・嘉島町7人・甲佐町1人・氷川町5人の計36人に、けがの悪化や身体的な負担による病気で亡くなった可能性がある方1人と、災害との関連を調査中の方2人を加えた数です)。けがをされた方は358人(重傷27人・軽傷等331人)で、前回の第50報から1人増えました。住宅の被害は合計11,796棟(全壊1,274棟・半壊1,046棟・一部破損9,476棟)で、昨日の記事に書いた11,240棟から556棟の増加です。これは新しい地震が起きたということではなく、調査が進んで確認できた分が積み上がっているためです。避難指示は熊本県内で103,922世帯・219,027人に出たままで、前回から変わっていません。火災11件と救助64件は、いずれも対応済みとされています。
工場と鉄道は、来週の月曜8月17日(月)が節目になります。トヨタの田原工場(愛知県田原市)は、夏季休暇明けの8月17日(月)から生産を再開する予定です(一部のラインの再開は8月末になる見通しです/8月6日〔木〕時点)。トヨタの福岡3工場は、8月6日(木)に再開済みです。九州新幹線は、新水俣〜鹿児島中央が8月17日(月)から1日6往復=12本から14往復=28本へ増便されます(全席自由席で、川内と出水にも停車。グリーン車と洗面所は使えません)。ただし熊本〜新水俣は、防音壁の落下やレールの破断、高架橋の損傷で被害が大きく、8月中の全線再開は難しいとJR九州が説明しています。再開の見通しは、8月中にあらためて示されるとのことです。
いっぽうで、止まったままの拠点もあります。ホンダの熊本製作所(大津町・国内で唯一の二輪車の生産拠点)は、二輪の一部が8月5日(水)に動き出したものの、完成車の生産は8月17日(月)以降も止まったままです(公式ページの最終更新は8月7日〔金〕で、昨日から新しい発表はありません)。四輪の埼玉製作所は8月5日(水)から19日(水)まで、鈴鹿製作所とホンダオートボディーは8月6日(木)から19日(水)までの休止ですが、このうち8月8日〜16日はもともと夏季休暇の期間です。アステモの宇城工場は、8月7日(金)に一部のラインが動き出したものの、全面的な復旧のめどは立っていません。ここは人的被害が出た拠点です。半導体のJASM(菊陽町)については、この記事の時点で新しい情報を確認できていません。前回お伝えした8月10日(月)時点では、建物の安全確認を終えて段階的に通常の操業へ戻りつつあり、第2工場は余震を考えて一部の工事を止めている、という状況でした。
🌧 千葉県で記録的な大雨
昨日8月13日(木)の夕方から、今日14日(金)の未明にかけて、千葉県で記録的な大雨となりました。亡くなられた方に心よりお悔やみを申し上げます。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
被害の数字は、いま動いている最中です。総務省消防庁の第6報(8月14日〔金〕7時00分現在)の表では亡くなった方は2人(市川市1人・佐倉市1人)でしたが、同じ報告のなかに、佐倉市と八千代市で路上に倒れていた方がそれぞれ1人、「災害との関連を調査中」として別に記されていました。そのあと千葉県は14日朝の災害対策本部会議で、亡くなった方4人、心肺停止の方1人、行方不明の方1人と発表しています。けがをされた方は消防庁の第6報で1人。住家被害の欄は、この時点ではまだ空欄のままです。避難指示は消防庁の集計で千葉県内の9市2町・122,970人、それより強い緊急安全確保が7市・102,789人に出されました(報道では、避難指示の対象が一時40万人を超えたとも伝えられています)。いずれも速報で、この先も変わります。
気象庁は8月13日(木)19時30分から順に、千葉県に大雨特別警報(警戒レベル5)を発表しました。対象は最終的に22市町まで広がり、土砂災害の特別警報も6市に出ています。これらは8月14日(金)5時15分に、いずれもレベル4の警報へ切り替えられました。ただし地盤が緩んでいるため、少しの雨でも災害が起きやすい状態が続いています。雨の量は、千葉市で3時間に187.0ミリ、6時間に204.0ミリ。13日17時50分には線状降水帯の発生も伝えられました。NHKによると、停電はおよそ25,800戸(14日7時23分時点)、成田空港では一時7,000人ほどが足止めされました。最新の情報は気象庁と自治体の発表でご確認ください。
なお、この大雨は昨日の東京市場が終わったあとの出来事です。昨日の東京市場の値動きを説明するものではありません。
🌀 台風17号のいま
昨日の記事で「15日から17日にかけて日本の東を北上する見込み」と書いた台風17号(ナンカー)は、その後の予報でも、引き続き日本から離れたところを通る見通しです。気象庁の8月14日(金)3時の情報によると、南鳥島の近海(北緯29度10分・東経153度10分)を東北東へ時速30キロで進んでいて、中心気圧は990ヘクトパスカル、最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートルです。16日には日本のはるか東へ抜け、18日にかけて北上する見込みで、日本へ接近・上陸する予報は出ていません。小笠原諸島などでは、うねりによる高波にご注意ください。台風の進路は変わりますので、最新の情報は気象庁の発表でご確認ください。
🗓️ 今日8月14日(金)の予定
今日はオプションSQ(マイナーSQ)の算出日です。8月は先物とオプションが重なるメジャーSQ(3月・6月・9月・12月)ではないので、値動きへの影響はふつう限定的とされています。算出値そのものは、朝の取引が始まってから決まります。
夜はアメリカの数字が2本です。21時30分(日本時間)に7月の小売売上高、23時に8月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報。市場予想は小売売上高が前月比+0.3%(6月は+0.2%)、ミシガン大が54.1(7月の確報は55.2で、5カ月ぶりの高い水準でした)とされています。予想の出どころは1〜2社しか確認できていないので、私は幅のある数字として置いています。
おとといのCPI、昨日のPPIと物価が2日続いたあとなので、今度は「値段」ではなく「使いっぷり」を見る番になります。ついでに書いておくと、7月31日(アメリカ東部時間)の日米協調介入から2週間が経ちました。8月4日(火)の片山財務相とベッセント米財務長官の会談以降、当局からの新しい動きは、この記事の時点では確認できていません。ドル円は159円台なかばで、介入の直後につけた円高の水準からは、だいぶ戻したところにいます(ただし介入前の164円台までは戻っていません)。7月末ぶんの介入額は、財務省が月ごとに公表する実績を待つことになります。次の公表は8月28日(金)19時で、対象期間は7月30日から8月26日までです。
昨日は、日本とアメリカで同じ場所を測ろうとした数字が並びました。アメリカの企業どうしの物価は前年比+4.7%で、6月の+5.5%から縮んでいます。日本は+7.2%。上流の値段の伸びは、日本のほうが大きいままです。(測っている中身が違うので、この差そのものを重く見るつもりはありません。)それでも大きく扱われたのはアメリカの数字のほうで、日本の+7.2%は同じ日の朝に出ていたのに、あまり話題にはなりませんでした。株価に効くのはアメリカの数字なので、当然ではあります。
世間では、こういう日は「株価が最高値だから景気がいい」とまとめられがちです。私は、輸出物価+18.9%と輸入物価+29.1%の、この開きのほうを長く覚えていると思います。指数が上がったかどうかで買い方を変えることはありませんが、買うものの値段が売るものの値段より速く上がっている、という話は、給料と物価の関係にそのまま重なるからです。もっとも、これは昨日わかったことではなくて、ここ数年ずっと続いている向きでもあります。私は、慌てて動く類の数字だとは思っていません。今日も一日、どうぞご無理なく。
📊 8月13日(木)の総括
本記事の数値・統計・要人発言は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています(このほか、本文中に媒体名・発表元を明記した各社の公表資料を参照しています)。
- 日本銀行 公式サイト — 今回参照したのは7月の国内企業物価指数と「経済・物価情勢の展望」
- 米労働統計局(BLS)— 今回参照したのは米7月のPPI
- CMEグループ(FedWatch)
- 財務省(国債金利情報)・日本経済新聞(電子版)
- 総務省消防庁(熊本地震 第51報/千葉県の大雨 第6報)・気象庁・NHK
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。株価・為替・金利・商品の数値は本文に記した時点のものです。財務省が公表する国債金利の確定値は8月12日分までで、8月13日分は本日8月14日の午前9時30分ごろの公表です。個別の報道にもとづく数値は、本文中にその都度、媒体名を明記しています。熊本地震・千葉県の大雨・台風の情報は本文に記した時点のもので、続報により変わります。


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