📈 長期金利が30年ぶりに3%台、日経平均は下げてもTOPIXは9日続伸

2026年9月2日(水)のお金バイバイマン経済ニュースのアイキャッチ画像。前日9月1日の日本の債券市場で新発10年国債の利回りが3.005%まで上昇し、1996年9月以来およそ30年ぶりに3%台へ乗せた。朝に2.990%、正午前後に大台の3.000%へ到達し、そのあとの夜間取引で3.005%をつけた。東京市場では日経平均が96円59銭安の66,215円34銭で2日続落した一方、TOPIXは25.57ポイント高の4,181.86で9日続伸し、値上がり銘柄は1,556銘柄中845銘柄。米国では米中央軍がイラン国内の革命防衛隊関連施設への攻撃を開始し、WTI原油10月限の清算値は4ドル46セント高の1バレル=90ドル22セントへ急伸。NYダウは419ドル2セント安の52,766ドル88セントで3日続落した。今日の経済用語は「イールドカーブ」。
DAILY MARKET NOTE · 2026.09.02(水)

📈 長期金利が30年ぶりに3%台、日経平均は下げてもTOPIXは9日続伸

新発10年国債利回り3.005%/日経平均は下げてもTOPIXは9日続伸/米軍がイランを攻撃しWTI原油90ドル台/阿蘇山はレベル2へ/今日の用語は「イールドカーブ」

長期金利 3.005% TOPIX 9日続伸 WTI +5.20% NYダウ −419ドル

おはようございます、お金バイバイマンです。値幅は原油ですが、昨日の主役は日本国債でした。新発10年国債の利回りが3%台へ、1996年9月以来、およそ30年ぶり。日経平均とTOPIXは逆を向きました。

📈 長期金利が30年ぶりの3%台へ

新発10年国債利回り
3.005%
9/1 夜間取引・前日比+0.065%
日中に届いた大台
3.000%
9/1 正午前後・東京市場
3%台に乗ったのは
1996年9月以来
およそ30年ぶり

上がり方は3段階でした。朝に2.990%、正午前後に大台の3.000%へ到達(毎日新聞)、そのあとの夜間取引で3.005%(共同通信)。値は日本相互証券のもので、日本経済新聞も同じ3.005%を「前日比0.065%高い」と伝えています。前日終値2.940%との差がそのまま+0.065%です。

「何年ぶり」は共同・日経・産経・読売・毎日・テレビ朝日の6社が「1996年9月以来」で一致しています。昨日この記事で使った「29年10カ月ぶり」は8月31日の2.950%の数え方(1996年10月以来)で、今日の3.005%とは別の記録です。

📉 日経平均をTOPIXで割ると、下げたのは「目盛り」でした

日経平均が下がった日に、TOPIXは9営業日続けての上昇。東証プライムは値上がり845・値下がり662・変わらず49の合計1,556銘柄で、値上がりが54.3%でした。

この食い違いはNT倍率(日経平均÷TOPIX)で1行です。8月31日は66,311.93 ÷ 4,156.29 で15.95、9月1日は66,215.34 ÷ 4,181.86 で15.83。1日で0.12ポイント縮小。日経平均は株価の高い銘柄ほど重く効き、TOPIXは会社の大きさで効く作り。売られた値がさの半導体株は日経平均に、買われたエネルギー株・電力株はTOPIX側に効いたと各社が伝えています。下げたのは「日経平均という目盛り」のほう。ただし値上がりが過半をわずかに超えただけで、小型株の東証グロース250は1.47%下げています。

NIKKEI 225 · 直近12営業日(8/17→9/1)
日経平均 直近12営業日チャート 2026/8/17〜2026/9/1 8月17日の6万9,220円25銭が期間高値、8月19日の6万5,326円42銭が期間最安値。直近9月1日は6万6,215円34銭で、8月20日以降は6万5,500円から6万6,500円のあいだの横ばいが2週間続いています。 70,000 69,000 68,000 67,000 66,000 65,000 8/17 69,220 期間高値 8/19 65,326 最安値 9/1 66,215 ★2日続落 8/17 8/19 8/21 8/25 8/27 9/1

🇯🇵 日本株式市場(9/1火 終値)

日経平均株価
66,215.34
▼ −96.59円(−0.15%)2日続落
TOPIX
4,181.86
▲ +25.57pt(+0.62%)9日続伸
東証グロース250
800.09
▼ −11.95pt(−1.47%)続落

日中は65,576円61銭まで下げ、66,525円70銭まで戻す949円の値幅。下げの理由は前日8月31日の米国株安と日米の長期金利上昇で、この日のNYがさらに下げたのは東京が引けたあとです。

🇺🇸 米国株式市場(9/1火 NY終値)

NYダウ
52,766.88
▼ −419.02ドル(−0.79%)3日続落
S&P500
7,631.47
▼ −54.67pt(−0.71%)
ナスダック総合
26,099.77
▼ −271.12pt(−1.03%)

原油高がインフレ懸念を呼び、世界的な金利上昇が株の重荷に。米10年債は2025年1月以来の高さ。

💴 為替・金利・商品

ドル円(9/2 6時59分)
160.15〜160.18円
前日朝の159.72〜159.76円から約0.4円の円安
米10年債利回り
4.79%
1日終値・+0.044%/2025年1月以来
WTI原油(10月限・9/1清算値)
90.22ドル
+4.46ドル(+5.20%)続伸

1日のNY市場でドル円は160円27銭まで上昇。7月31日の協調介入後では最も高い水準。ただし記録に残るのは終値のほうで、DZHの4時時点は160円20銭。NY金12月限は4,396.40ドル、85.10ドル安(−1.90%)です。

🛢 30日に続いて、米軍がふたたびイラン国内を攻撃

8月30日のララク島攻撃から2日、米軍がふたたび動きました。米中央軍は、イラン国内の革命防衛隊関連施設への攻撃を9月1日の米東部時間正午(日本時間2日午前1時)に開始したと発表。ホルムズ海峡の商船と米軍要員を革命防衛隊が攻撃しようとしたことへの対応だそうです。30日のあとイラン側もヨルダンとUAEに報復しており、1往復では止まっていません。WTIの清算値がつくのは米東部時間の午後、日本時間なら2日の午前3時半ごろ。日付が「9月1日」でも、90ドル22セントは攻撃のあとの値段です。海峡の航行状況は数字を確認できていません。

📖 今日の経済用語(辞典112語目)

イールドカーブ(利回り曲線/Yield Curve)

同じ国の国債を期間の短い順に並べ、利回りを線でつないだグラフです。ニュースの「長期金利3%」は、この線の上の10年という1点だけを指します。

▼ 押さえておきたい3つの視点
  • ふつうは右上がり:長く貸すほど利回りは高い。先が読めない分の上乗せ
  • 形が変わるほうが大事:全体が持ち上がるのか、10年だけ跳ねるのかで意味が違う
  • 右下がりは警戒される:短期が長期を上回る形は景気後退の前触れとされます

▶ もっとくわしく:イールドカーブとは?国債の利回りを線でつなぐ見方をやさしく図解

🗓 今日9月2日(水)の予定

  • 10時30分/日銀・高田審議委員の挨拶(札幌)。会見は同日午後、3日は要旨の公表日
  • 21時15分/米8月ADP雇用統計(予想約5万人増)
  • 22時45分/カナダ銀行の政策金利(予想2.25%据え置き)。明朝3時にベージュブック
  • 今週の山場は金曜の米雇用統計(予想5万5,000〜5万8,000人増・失業率4.1%)

🕊 いまも続いている出来事(続報)

  • 阿蘇山/9月1日16時、噴火警戒レベルが3から2(火口周辺規制)へ。3への引き上げは8月14日で、2に戻るのは18日ぶり。今日9時から規制範囲が約2km→約1kmに緩みます
  • 富山/氷見市は味川地区が解消し、床鍋と上原の計19世帯26人が孤立中で、解消目標は9月9日ごろ(富山テレビ)。消防庁 第16報の住家被害は6県計1,060棟
  • 熊本地震は消防庁 第63報(8月31日17時)で死者38人。熊本県の第50報(9月1日14時)も38人で一致。千葉豪雨は第19報で死者13人・行方不明1人

📊 9月1日(火)の総括

長期金利 3.005%
およそ30年ぶりの3%台
前日比+0.065%・1996年9月以来
NT倍率 15.83
前日15.95から縮小
重かったのは値がさ株
WTI +5.20%
90ドル22セント
米軍のイラン攻撃を受けて
お金バイバイマンの一言

3.005%より、「30年ぶり」のほうが引っかかりました。金利は「無いもの」という前提で、ずっと計算してきた。その前提が動いたあとの景色を、私はまだ見ていません。3.005%は明日には忘れます。忘れないのはそっちです。

📚 参考にした一次情報源

原則2つ以上で照合。日本株=日経・Yahoo!ファイナンス・フィスコ/長期金利=日本相互証券(共同・日経)/米国株と商品=日経・共同・MINKABU/災害=消防庁・気象庁。

1系統のみ=プライムの騰落銘柄数、NY金の清算値、氷見市の孤立26人。NT倍率と値上がり比率はこの記事の計算。

訂正:公開時、この記事の予定欄に「会見は明日3日」と書きましたが、高田審議委員の記者会見は9月2日の午後に行われ、3日は日本銀行が会見要旨を公表する日でした(日本銀行「公表予定」9月3日の欄は「【記者会見】高田審議委員(9月2日分)」)。お詫びして訂正します。

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。株価は9月1日(火)の終値、為替は9月2日朝の時点値です。日本国債の利回りは日本相互証券のデータです。発表日程と災害の情報は変わります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「お金バイバイマンの経済ニュース」運営者。

月曜から土曜の毎朝、日経平均・米国株・為替などマーケットの動きを「なぜ動いたのか」まで追いかけて、図解つきでやさしく解説しています。"今日の経済用語"コーナーでは、ニュースに出てくる言葉を1日1語ずつ深掘り中。気づけば用語辞典は100語を超えて、いまも増え続けています。

じつは昔、SNSのキラキラした投資情報に憧れて、情報商材を買ってしまったことがあります。遠回りの末にたどり着いたのが「長期・分散・積立でコツコツ」。相場が荒れた日も、合言葉は「今日も何もしません」です。

朝の意見コラム『今朝の経済、私はこう見る』は、noteで平日の毎朝、連載しています。

好きなものは、お酒・サウナ・食べ歩き。経済ニュースも、それくらい気軽な習慣にしてもらえたら嬉しいです📈

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次