📈 TOPIXが終値ベースで約1カ月ぶりに史上最高値を更新しました|アメリカの7月の物価は総合3.4%・コア2.5%で「予想どおり」、それでも9月の利上げ確率は48%超から38%へ下がっています
日本株/米国株/米7月CPI/為替・金利・商品/熊本地震と台風/今日の経済用語「FedWatch(フェドウォッチ)」
おはようございます、お金バイバイマンです。昨日8月12日(水)の東京市場は、日経平均が553円84銭高の67,524円06銭で2日続伸、そしてTOPIXが4,139.00で終値としての史上最高値を更新しました。前回の最高値が7月6日(月)ですから、約1カ月ぶりの更新です。そのあと日本時間の夜に出たアメリカの7月の消費者物価指数(CPI)は、総合もコアも市場予想どおりの数字でした。予想どおりだったのに、9月の利上げ確率のほうは48%超から38%へ下がっています。ここが昨日いちばん引っかかったところなので、あとでゆっくり書きます。
🇯🇵 日本株式市場(8/12水 終値・TOPIXが終値ベースの史上最高値、日経平均は553円高の2日続伸)
2日続伸・8/12終値
6日続伸・終値の史上最高値
8/12分は今日9時30分ごろ公表
まずTOPIXのほうから。終値4,139.00は、これまでの最高値だった7月6日(月)の4,101.96を37.04ポイント上回りました。昨日の記事で「あと1.35ポイント届かなかった」と書いたばかりの水準を、東証が1日休んだあとの取引であっさり超えていった格好です。日本経済新聞は「1カ月ぶりに最高値更新 相次ぐ好決算、幅広い業種の株高映す」という見出しで伝えています。TOPIXはこれで6営業日続伸です。
日経平均のほうは、上がった日という印象より「途中で1回沈んだ日」と覚えておくほうが実態に近いと思います。寄り付きは66,994円05銭(前日比+23円83銭)と小幅高で始まったあと、前場に売りに押されていったんマイナス圏へ落ちています。安値は66,735円76銭で、前日終値の66,970円22銭を下回りました。そこから後場にかけて半導体関連が買われて切り上げ、高値67,569円36銭をつけて終値は67,524円06銭。株探は前場の様子を「朝方は戻り待ちの売りに押されてマイナスに転じるなど不安定な展開」と書いています。朝から一本調子で上げた日ではありません。
中身を見ると、東証プライムで値上がりしたのは983銘柄、値下がりは530銘柄でした。日経平均への寄与は、押し上げた135銘柄の合計が+795円79銭、押し下げた88銘柄の合計が−241円95銭(フィスコ集計・財経新聞)。差し引きが+553円84銭で、終値の前日比とぴったり合います。押し上げの上位は東京エレクトロンとアドバンテストで、この2銘柄だけで約218円ぶんありました。売買代金は9兆4,421億円です。
上げた理由として複数の市況記事に共通して出てくるのは、①AI・半導体関連への買いが後場にかけて強まったこと、②円安が進んだことで日銀の利上げ観測が意識され、銀行株が買われたこと、の2つです。逆に上値を抑えた要因として挙がっていたのが、③その夜に控えていたアメリカのCPIを前にした様子見。業種別(33業種)では、非鉄金属(+3.12%)・銀行業(+2.87%)・鉱業(+2.77%)が上げました。下げたほうはゴム製品(−1.25%)・海運業(−0.91%)・空運業(−0.74%)です(フィスコ集計の騰落率順)。
※8月11日(火)は山の日で東証が休場のため、営業日としてカウントしていません。期間の最安値は熊本地震の翌日にあたる7月29日(水)の61,434円19銭、最高値は最終日の8月12日(水)です。
🔩 同じ日に出ていた地味な数字:7月の工作機械受注は5割増
株価の陰に隠れがちですが、8月12日(水)には日本工作機械工業会の7月の受注額も出ています。1,931億円で前年同月比+50%。外需が1,398億円(+51%)、内需が532億円(+50%)で、半導体やデータセンター向けが牽引したと日本経済新聞は伝えています(内訳の合計は、億円未満の端数処理のため総額と1億円ずれます)。ただしこれは単月の最高額ではありません。6月の2,033億円、3月の1,934億円に次ぐ歴代3位です。「過去最高」と書きたくなる数字ほど、順位を確かめてから書くようにしています。工作機械は設備投資の先行指標としてよく見られる統計で、この日の東京エレクトロンやアドバンテストの強さと、絵としてはつながっています。
🇺🇸 米国株式市場(8/12水 終値・S&P500とナスダックは3日ぶり反発、ダウだけ3日続落)
3日続落
3日ぶり反発
3日ぶり反発
CPIが予想どおりだったことで「インフレの鈍化が続いている=利上げが遠のいた」と受け止められ、S&P500とナスダックは3営業日ぶりに反発しました。S&P500の7,748.50は、終値としての史上最高値である8月7日(金)の7,757.64まであと9.14ポイント(0.12%)のところです。更新はしていません。
一方でNYダウだけが−21ドル58セントの3日続落でした。構成銘柄のホーム・デポが、CEOの病気による休養を発表して3%超下げ、マイクロソフトやアマゾンにも売りが出ています。ダウは30銘柄の株価を足して「除数」という調整用の数字で割る株価平均型です(日経平均のような銘柄ごとの株価換算係数はなく、除数だけで調整します)。ですから1株の値段が高い銘柄ほど、指数への効き方が大きくなります。もっとも、ホーム・デポの下げは、ほかの銘柄がほぼ埋めました。埋めきれなかったぶんが、この日の下げ幅である21ドル58セント(−0.04%)です。
逆にナスダックを持ち上げたのは決算です。AI向けのデータセンターを手がけるコアウィーブが、4〜6月期の売上高25億8,000万ドル(前年同期比+112%)と市場予想を上回り、株価は終値で19.3%高(107.73ドル)。サーバーのスーパー・マイクロ・コンピューターも、次の四半期の見通しが市場予想を大きく超えて19.0%高(37.61ドル)でした。同じ日にダウが下げてナスダックが上がる。この差は、指数の作り方より先に「入っている会社」で説明がつきます。ダウを押し下げたホーム・デポはニューヨーク証券取引所の上場で、ナスダック上場の銘柄だけで作るナスダック総合にはそもそも入っていません。ダウは30銘柄の株価を足す形、ナスダック総合はナスダックに上場する多くの銘柄を時価総額で映す形、という違いもありますが、この日についてはコアウィーブやスーパー・マイクロの急騰がナスダック側だけに乗った、という理解でほぼ足ります。
📉 アメリカの7月の物価は「予想どおり」でした。それでも利上げ確率は下がっています
| 項目 | 実績 | 市場予想 |
|---|---|---|
| 総合 前年比 | +3.4% | +3.4% |
| 総合 前月比 | +0.1% | +0.1% |
| コア 前年比 | +2.5% | +2.5% |
| コア 前月比 | +0.2% | +0.2% |
※市場予想は各社が集計した中央値です。上限・下限のレンジは公表されていないため書いていません。実績は米労働統計局(BLS)の公表値で、CNBC・日本経済新聞の報道と一致を確認しています。
4つとも予想と同じ、という珍しい日でした。方向を見るために、総合の前年比を月ごとに並べます。4月+3.8% → 5月+4.2% → 6月+3.5% → 7月+3.4%。コアのほうは 4月+2.8% → 5月+2.9% → 6月+2.6% → 7月+2.5%。どちらも5月が山で、そこから2カ月続けて伸びが縮んだ形です。5月からの2カ月で、総合は0.8ポイント下がりました。
ただ「一本調子で落ち着いてきた」と読むのは早いと思っています。コアの前月比だけは、6月の0.0%から7月は+0.2%へ上がっています。前年比が下がったのは、比べる相手(去年の同じ月)が高かったからという面もあります。中身を見ると、下がったのはエネルギーで前月比−1.5%、ガソリンは−2.9%。ただし前年比で見るとエネルギーは依然+14.7%、ガソリンは+24.6%です。「安くなった」のではなく「上がり方が一服した」のほうが実態に近い。いっぽうで住居費(家賃など)は前月比+0.1%と、6月と同じペースで上がり続けています。前年比では+3.2%。エネルギーのように月ごとに大きく振れる項目ではないぶん、こちらが落ち着かないと物価全体はなかなか下がりません。
いまのアメリカは利下げ局面ではなく、利上げをするかどうかの局面です。FF金利の誘導目標は3.50〜3.75%で、直近の7月29日(水)のFOMCは9対3で据え置き。反対した3人は「据え置きは緩すぎる、0.25%上げるべきだ」という立場でした(クリーブランド連銀ハマック、ミネアポリス連銀カシュカリ、ダラス連銀ローガンの各氏)。FRBの議長は2026年5月22日に就任したケビン・ウォーシュ氏です。ですから「物価の伸びが縮んだ」は、ここでは利上げが遠のいたという意味になります。
その利上げの見込みが、前日から発表後にかけて動きました。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchによると、9月15〜16日のFOMCで政策金利を据え置く確率は、前日(8月11日)の約52%から、8月12日11時32分(アメリカ東部時間)には約62%へ上がりました。裏を返すと、利上げがある確率は48%超から約38%へ、10ポイントほど下がったことになります。いずれも9月の会合1回ぶんの確率で、いまの誘導目標は3.50〜3.75%です。予想と同じ数字が出ただけなのに、見込みのほうは10ポイント動きました。前日の48%超には「予想より高い数字が出て、利上げの理由が増えるかもしれない」という可能性ぶんが上乗せされていたということです。数字が予想どおりに着地した時点で、その上乗せぶんが削れました。動いたのは物価ではなく、その手前にあった身構えのほうです。
ひとつ断っておくと、昨日の記事に書いた「4割強」はLSEGの集計(ロイター経由)で、今日の数字はすべてCMEのFedWatchです。同じ「9月の会合1回ぶん」でも集計元が違えば水準はずれるので、並べて引き算することはできません。今日の記事は、CMEの数字だけで前日と発表後を比べています。もうひとつ、同じFedWatchでも「据え置き」と「利上げ」は裏表の別の数字です。片方だけ見ていると、上がったのか下がったのか逆に読めてしまいます。
💴 為替・金利・商品(8月13日 朝 JST時点・円は159円台なかば)
8/13 6:56 JST時点
(前日比は確定値が未公表)
8/13 6:56 JST時点の気配も4.68%
ドル円は8月13日(木)朝6時56分(日本時間)で1ドル=159円39銭です。昨日の東京市場の17時時点が159円36〜37銭で4営業日続けての円安、そのあと日本時間の夕方、ロンドンの時間帯に159円30銭台から158円60銭まで急落し、これがこの日の安値になりました。CPIが出たのはその約3時間後です。発表後はいったん158円69銭まで下押ししたものの、夕方につけた158円60銭が下値の目安として意識されて買い戻され、一時159円54銭をつけて159円42銭で引けています。日本経済新聞が伝えるニューヨーク午後5時時点の終値は159円40〜50銭で、前日比15銭の円安。見出しは「米CPI受けた円買い続かず」でした。大きく円が買われたのはCPIの前で、発表後の円買いは長続きしなかった、という一日です。
7月31日(アメリカ東部時間)の日米協調介入から2週間になります。8月4日(火)に片山財務相とベッセント米財務長官がオンラインで会談し、片山財務相が「必要とあれば断固たる措置を取ることをお互いにしっかり合意している」と述べていますが(TBS NEWS DIG)、それ以降、当局からの新しい発言や動きは、この記事を書いている時点では確認できていません。7月末の介入額は、財務省が月ごとに公表する実績を待つことになります。次の公表は8月28日(金)19時で、対象期間は7月30日から8月26日までです。市場のほうは追加の介入をまだ警戒していて、ロイターは昨日の東京市場について「米CPI後の追加介入を見極め」と伝えていました。
日本国債の10年利回りは、財務省が公表している確定値が8月10日(月)分の2.815%までです。8月12日(水)分は今日8月13日(木)の午前9時30分ごろに公表されます(財務省の公式FAQによる公表時刻)。朝の記事では毎日この1営業日ぶんのずれが出るので、最新の確定日を添えて書いています。
商品では、WTI原油の9月限(9月に受け渡しされる分)の清算値が1バレル=83.27ドルで、前日から+0.07ドル(+0.1%)の5日続伸。上げ幅は小さいですが、下がらない理由がはっきりしています。ホルムズ海峡の通航が滞ったままで、日本経済新聞によると通航は8隻、2月下旬の130〜140隻から激減した状態です。イランのアラグチ外相は合意に「非常に近づいている」と述べていますが、イラン側はアメリカによる補償など追加の条件を出していて、まだ決着していません。「封鎖が解ける」と先回りして読むのは、今の段階では早いと思います。NY金は12月限の清算値が1トロイオンス=4,467.5ドルで+26.4ドル(+0.6%)の4日続伸、日中には6月上旬以来となる4,502.7ドルをつけました。利上げが遠のけば、利息を生まない金は持ちやすくなります。
FedWatch(フェドウォッチ)
CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が公表している、「次のFOMCで政策金利がどうなるか」の確率を示したツールです。もとになっているのはアンケートではなく、実際に売買されているFF金利先物の値段。市場参加者が自分のお金を出して取っている立場から、確率を逆算しています。今日の記事に出てくる「利上げがある確率が48%超から38%へ下がった」「据え置く確率が約52%から約62%へ上がった」は、どちらもこのFedWatchの数字です。
- 予想ではなく「値段」:エコノミストの見通しを集めたものではなく、先物の値段から機械的に計算されます。だから発表の直後に数分で動きます
- 「どの会合か」「単体か累積か」で数字が変わる:「9月の会合1回ぶん」と「9月までに1回以上」は別物で、後者のほうが高く出ます。数字を見たらまずここを確かめます
- 似た確率が他にもある:金利スワップや予測市場でも同じような確率が出ますが、水準はずれます。どこの集計かを確かめて、混ぜない。今日の記事でも、昨日のLSEGの数字とは並べずに書き分けました
🕊 令和8年熊本地震のその後(消防庁 第50報・8月12日13時現在)
7月28日(火)に起きた令和8年熊本地震について、亡くなられた方に心よりお悔やみを申し上げます。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
総務省消防庁の第50報(8月12日13時00分現在)によると、亡くなった方は39人、行方不明の方は0人、けがをされた方は357人(重傷27人・軽傷330人)です。人数は前回の報から変わっていません。変わったのは住宅の被害で、11,240棟へ増えました(全壊1,252棟・半壊1,046棟・一部破損8,942棟)。昨日の記事に書いた10,789棟から451棟の増加です。これは新しい地震が起きたということではなく、調査が進んで確認できた分が積み上がっているためです。避難指示は熊本県内の3市1町、103,922世帯・219,027人に出たままで、世帯数と人数は前回から変わっていません。火災11件はすべて鎮圧され、救助64件もすべて対応済みとされています。
工場や交通は、昨日から新しい発表がありません。いまの状況を整理しておきます。ホンダの熊本製作所(大津町・国内で唯一の二輪車の生産拠点)は、公式ページの最終更新が8月7日(金)のままで、8月17日(月)以降も完成車の生産は休止、めどが立った工程から段階的に再開する、という説明が続いています。四輪では埼玉製作所が8月5日(水)から19日(水)まで、鈴鹿製作所とホンダオートボディーが8月6日(木)から19日(水)までの休止です。九州新幹線は熊本〜新水俣が運休のままで、JR九州は「8月中の運転再開は困難」とし、再開時期の見通しは8月中に改めて示すとしています。すでに再開した新水俣〜鹿児島中央は、8月17日(月)から1日14往復へ増便される予定です。
ここから先の3拠点は、私が持っているいちばん新しい情報を日付つきで置いておきます。トヨタの田原工場(愛知県田原市)は8月17日(月)に再開の予定で、一部のラインの再開は8月末になる見通しです(8月6日〔木〕時点)。JASM(TSMCの熊本工場・菊陽町)は建物の安全確認を終えて段階的に通常の操業へ戻りつつあり、第2工場は余震を考えて一部の工事を止めています(8月10日〔月〕時点)。アステモの宇城工場は、8月7日(金)に一部のラインが復旧して稼働確認と試験運転に入りましたが、生産再開の時期は決まっていません。ここは人的被害が出た拠点です。いずれも8月12日(水)以降の新しい発表は確認できていません。
🌀 台風15号は熱帯低気圧に変わりました。被害の集計も出ています
茨城県に上陸して本州を横断した台風15号(チャンホン)は、8月12日(水)9時に日本海で熱帯低気圧に変わりました。昨日の記事では「8月12日15時に熱帯低気圧になる見込み」と書きましたが、実際にはそれより早い時間でした。
被害の集計も出ています。総務省消防庁の第3報(8月12日17時00分現在)によると、亡くなった方・行方不明の方はいません。けがをされた方は9人で、いずれも軽傷です(岩手2人・茨城5人・栃木1人・埼玉1人)。住宅の被害は一部破損が23棟(茨城2棟・栃木21棟)で、全壊・半壊・浸水はありませんでした。避難指示は香川県の1市1町で8,209世帯・17,701人に出ていました。岩手・宮城・新潟の災害対策本部は、すでに廃止されています。
昨日の記事で触れた台風16号(ペイロー)も、同じ12日(水)の21時に、日本のはるか東で熱帯低気圧に変わっています。日本への直接の影響はなく、これで16号の情報は終わりです。いっぽうで新しく台風17号(ナンカー)が発生しています。気象庁の8月13日(木)6時の発表では、大型の台風で北緯25度50分・東経147度の海上(小笠原諸島の東)にあり、中心気圧994ヘクトパスカル、最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートル、北東へ時速35キロで進んでいます。13日から14日にかけて南鳥島の近海を北東へ進み、15日から17日にかけて日本の東を北上する見込みです。小笠原諸島などでは、うねりや風にご注意ください。16日以降は進路の幅が大きく、まだ絞り込めていません。台風の進路は変わりますので、最新の情報は気象庁の発表でご確認ください。
🗓️ 今日8月13日(木)と明日8月14日(金)の予定
今朝8時50分に、日本の7月の国内企業物価指数が出ます。企業どうしがモノをやり取りするときの値段で、消費者物価の少し前を歩く数字です。6月は前年比+7.1%で、3年3カ月ぶりの伸びでした(非鉄金属・石油石炭製品・化学製品の寄与が大きい構成です)。7月の市場予想は前年比で+7%台半ば——2つの経済カレンダーで+7.3%と+7.4%に分かれていたので、幅で書いておきます。
今夜21時30分(日本時間)には、アメリカの7月の生産者物価指数(PPI)と、新規失業保険申請件数です。PPIは前月比が予想+0.2%(前回−0.3%)、前年比が予想+4.9%(前回+5.5%)。失業保険は予想20.2万件(前回19.9万件)です。PPIは企業が出荷する側の値段なので、昨日のCPIとあわせて「物価の上流と下流」を見ることになります。
そして明日8月14日(金)はオプションSQ(マイナーSQ)の算出日です。8月は先物とオプションが重なるメジャーSQ(3月・6月・9月・12月)ではないので、値動きへの影響はふつう限定的とされます。ほかにアメリカの7月の小売売上高(21時30分)と、8月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報(23時)があります。
昨日の利上げ確率の話に戻ります。予想どおりの数字が出て、それでも48%が38%になった。昨日の記事で「今夜が予想どおりの+3.4%前後なら、2カ月続けての鈍化ということになります」と書いたのですが、答え合わせで効いてきたのは、鈍化の回数よりも、その手前で市場がどこまで身構えていたかのほうでした。
世間では、こういう確率が動いた日は「じゃあどうする」を決める日だとされています。私はこの10ポイントの上下に合わせて、買う量を変えていません。というより、変えようがない。38%は「起きない」ではないし、48%も「起きる」ではありませんでした。どちらも「半々のあたり」という報告で、旗が立ったわけではありません。半々に近い数字を見て毎回動かしていたら、判断の回数だけが増えていきます。買い付ける中身と金額はずっと前に決めてあるので、今朝の私が口を挟む場面は、正直ありません。物価の数字は、あわてて動くためではなく、自分がどんな地面の上に立っているかを知るために見ています——というのはあくまで私のやり方で、確率を見て構えを変える人がいるのも、それはそれで筋が通っていると思います。今日も一日、どうぞご無理なく。
📊 8月12日(水)の総括
本記事の数値・統計・要人発言は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています(このほか、本文中に媒体名・発表元を明記した各社の公表資料——本田技研工業、JR九州、日本工作機械工業会など——を参照しています)。
- 日本経済新聞(電子版)
- 米労働統計局(BLS)— 本日は米7月CPIを掲載
- CMEグループ(FedWatch/NYMEX・COMEXの清算値)
- 米財務省(Daily Treasury Par Yield)・財務省(国債金利情報・為替介入実績)
- 総務省消防庁(熊本地震 第50報/台風15号 第3報)・気象庁
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。株価・為替・金利・商品の数値は本文に記した時点のものです。日本国債10年利回りの財務省の確定値は8月10日分までで、8月12日分は本日8月13日の午前9時30分ごろの公表です。個別の報道にもとづく数値(寄与度、決算、指標の予想など)は、本文中にその都度、媒体名を明記しています。熊本地震と台風の情報は本文に記した時点のもので、続報により変わります。


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