📈 日経が連日の史上最高値・一時6万7,000円台タッチ、でもTOPIXは下落|米ISM製造業54.0で景気底堅く、3指数は最高値圏のまま6/5雇用統計待ち
日本株 · 米国株 · 為替金利 / 米ISM製造業特集 / 今日の経済用語「ISM景況指数」
おはようございます、お金バイバイマンです。昨日(6月1日)の日本市場は日経平均が+604円高の6万6,934円で、終値ベースの史上最高値をまた更新しました。ザラ場では一時6万7,231円と初めて6万7,000円台に乗せています。米国も3指数そろって最高値圏を維持し、ISM製造業景況指数は54.0と予想を上回る底堅さ。──と、ここまで聞くと「景気も株もぜんぶ絶好調」に見えますが、私が昨日いちばん気になったのは、日経が最高値を更新した同じ日にTOPIXは下落していたという点です。今日は「最高値の数字」と「中身」を分けて、冷静に見ていきます。
🇯🇵 日本株式市場(6/1月 終値・日経は連日の史上最高値、一方でTOPIXは下落)
連日の史上最高値🏆
日経と逆方向に下落
前日比 +0.027pt
昨日の日経平均は+604円高で、終値ベースの史上最高値を連日で更新しました。ザラ場では一時6万7,231円まで上昇し、初めて6万7,000円台に到達しています。一方でTOPIXは-16.47ptの下落と、日経とは逆方向に動きました。同じ「日本株」でも指数によって明暗が分かれたわけです。この食い違いの正体は、日経平均がAI・半導体関連など一部の値がさハイテク株の影響を強く受ける指数なのに対し、TOPIXは東証プライム全銘柄を時価総額で広く反映するためです。昨日はソフトバンクグループが国内の時価総額で初の首位に立つなど、AI関連のスター銘柄に資金が集中した一方、その他の幅広い銘柄はむしろ売られた。つまり、指数の最高値は「市場全体が買われた」結果ではなく、「ごく一部のハイテクが指数を押し上げた」結果だった、ということです。長期金利(新発10年国債利回り)は6/1終値で2.682%と、高止まりが続いています。
※終値ベースで表記。土日・祝日は休場のため営業日カウント外。5月20日に6万円割れの直近最安値5万9,804円をつけたあと反発し、5月25日以降は6万5,000円前後で推移。5月29日に6万6,329円、6月1日には604円高の6万6,934円まで上昇し、終値ベースの史上最高値を更新しました(ザラ場では一時6万7,231円と初の6万7,000円台に到達)。
🇺🇸 米国株式市場(米国時間6/1月 終値・3指数そろって小幅続伸で連日の史上最高値)
連日の史上最高値🏆
終値ベースで最高値更新
連日の史上最高値
米国市場も昨夜は3指数そろって小幅続伸し、いずれも終値ベースの史上最高値を更新しました。NYダウは+46ドル高で5万1,000ドル台を維持、S&P500は7,600の大台に乗せ、NASDAQも+0.42%で最高値を更新しています。注目された米ISM製造業景況指数(5月)が54.0と予想を上回る底堅さを示したことが背景にありますが、上げ幅自体はどれも+0.1〜0.4%と限定的でした。私の見方としては、これは「強い指標を素直に好感した」というより、週末の雇用統計を前に大きくは動けないという様子見ムードのほうが近い気がします。最高値圏で上値を一段追うには、6月5日の雇用統計という材料待ち、という水準感です。
特集|米ISM製造業景況指数(5月)=54.0で約4年ぶり高水準──「景気の底堅さ」が利下げ観測と綱引き
| 項目 | 結果 | 前回・予想 | 市場の見方 |
|---|---|---|---|
| 総合指数(5月) | 54.0 | 予想53.1〜53.2 | 上振れ |
| 前月(4月) | 52.7 | — | 改善 |
| 新規受注 | 56.8 | — | 先行きも堅調 |
ISM製造業景況指数は、好不況の分かれ目とされる50を5カ月連続で上回り、54.0は約4年ぶり(2022年5月以来)の高水準です。先行きの強さを映す新規受注も56.8と堅調で、米製造業の景気が底堅いことを示しました。問題は、この「景気の強さ」が株式市場にとって両刃の剣だということです。本来は好材料のはずですが、利下げを待っている今の局面では「景気が強いなら、FRBは急いで利下げしなくていい」という解釈につながり、利下げ観測を後退させる方向にも働きます。だからこそ昨夜の米株は、最高値を更新しつつも上げ幅は限定的、という煮え切らない反応にとどまりました。この「強い経済 = 利下げ遠のく」という綱引きが、6月5日の雇用統計でさらに鮮明になりそうです。
💴 為替・金利(6月2日 6:39 JST時点)
前日比 +0.26円
前日比 +0.07円
6/1終値からほぼ横ばい
為替は今朝6時39分(日本時間)の時点でドル円が1ドル=159.62円、ユーロ円が1ユーロ=185.74円で推移しています。ドル円は159円台での膠着が続いており、米10年債利回りも4.46%近辺。週末の雇用統計が強く出れば、利下げ観測の後退から金利上昇・ドル高に振れやすく、弱ければ逆方向、という構図は変わっていません。為替は今週とくに値動きが大きくなりやすいので、最新の水準はご自身でもご確認ください。なお今夜は米JOLTS求人件数(4月)が23:00(日本時間)に発表され、雇用統計に向けた「前哨戦」がいよいよ始まります。
ISM景況指数(アイエスエムけいきょうしすう)
ISM景況指数とは、米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)が毎月公表する、企業の購買担当者へのアンケートをもとにした景況感の指標です。製造業版と非製造業(サービス業)版の2種類があり、50を上回れば景気の拡大、下回れば縮小の目安とされます。実際の生産や受注の「現場の体感」が最も早く出る統計の一つで、政府の公式統計より先に景気の方向感が分かるため、市場は速報性の高い先行指標として重視します。昨日発表の5月製造業は54.0で、好不況の節目50を5カ月連続で上回りました。
- 「50」が分かれ目:50超で拡大・50割れで縮小。数字そのものより「50の上か下か」「前月から改善か悪化か」をまず見るのが基本
- 内訳の新規受注が先行指標:総合指数だけでなく、将来の生産につながる「新規受注」の項目を見ると、数カ月先の景気の方向感が読みやすい
- 強い指標が株安を招くことも:利下げ待ちの局面では「景気が強い=利下げが遠のく」と解釈され、好調な指標がかえって株の重しになる場面がある
正直、「日経が一時6万7,000円台」という見出しだけ見ると、相場全体がお祭り騒ぎのように感じます。でも同じ日にTOPIXが下げているのを見たとき、私は少し背筋が伸びました。指数の数字は確かに最高値ですが、買われているのはAI・半導体まわりのごく一部で、それ以外の銘柄はむしろ売られている。要するに「日本株が全面高」なのではなく、「一部のスター銘柄が指数を引っぱり上げている」状態です。最高値という言葉に気を大きくする前に、この中身の偏りには気づいておきたいな、と思いました。
こういう「一極集中」の相場で私が個人的に怖いのは、主役のハイテクが少し崩れただけで指数全体が大きく揺れることです。だからといって今あわてて何かを売り買いするわけでもなく、私はむしろ「自分の持っているものが、その一部のスター銘柄にどれだけ偏っていないか」を点検する側に回りたい。世界全体に幅広く分散したインデックスを淡々と積み立てている人にとっては、こういう二極化の局面こそ「一社に賭けていない」ことの安心感が効いてくる場面だと思います。
そして今週は6月5日の雇用統計が本番です。昨日のISM製造業54.0のように、最近は「経済が強い」という良いニュースが、利下げ期待を冷やして株の重しになる、という素直でない反応が起きやすくなっています。強く出ても弱く出ても、市場は理屈をつけて動く週。私はこういう指標の前にポジションを動かすことはせず、結果が出てから落ち着いて眺めるつもりです。あわてて先回りして外した記憶のほうが、私には強く残っているので。
📊 昨日(6/1)の総括
本記事の数値・統計・要人発言は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本経済新聞(電子版)
- Bloomberg
- 米供給管理協会(ISM)— 本日特集の製造業指数
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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