📅 今週の主役は米6月CPI(7/14火)とウォーシュFRB議長の議会証言/日経は7/10まで2日続伸で68,557円
📅 今週のマーケット予定(WEEKLY AGENDA) / 直近終値スナップショット / 為替・金利 / 今日の経済用語「期待インフレ率」 / 今週最大の山場は米6月CPI(7/14火 21:30 JST)
おはようございます、お金バイバイマンです。新しい一週間が始まりました。先週は中東(米・イラン)情勢に振り回されて日経平均が週半ばに3日続落し、いったん67,000円を割り込む場面もありましたが、木曜・金曜と2日続けて反発して持ち直しました。金曜7/10の終値は68,557円(+813.88円・+1.20%)。とはいえ先週1週間で見ると日経は−1.70%のマイナスで、まだ6月下旬(6/25)の史上最高値(72,366円)からはだいぶ下にいます(先週の詳しい振り返りは土曜版でお伝えしています)。そして迎える今週の主役は、7/14(火)夜の米6月CPI(消費者物価指数)と、同じ7/14〜15にかけてのウォーシュFRB議長の議会証言です。物価と金融政策の“ダブル主役”の週。まずは先週末の到達点を軽く押さえたうえで、今週7/13〜7/17の予定を先読みしていきましょう。
🇯🇵 直近終値スナップショット・日本株(7/10金 終値・2日続伸)
先週末7/10(金)の日本株は、日経平均が+813.88円・+1.20%と続伸し、前日の7/9(+924.80円)と合わせて2日連続の反発となりました。TOPIXも+15.71pt・+0.39%とそろって上昇。前日の米国株高(AI・半導体株の買い)を引き継ぎ、値がさの半導体株が指数を押し上げた一日でした。日本国債の10年利回りは2.7%台後半で、7/9に一時つけた約30年ぶり(1996年以来)の高水準からはやや低下しています。ただし、週前半の3日続落を取り戻しきれてはおらず、先週1週間では日経が−1.70%と、振り回された分だけマイナスで着地したのが実際のところです。
※終値ベースで表記(土日・祝日は休場のため含みません)。期間(6/25→7/10)は、6/25に終値ベースの史上最高値7万2,366円をつけたあと中東情勢を受けて下落し、7/8に期間最安値6万6,819円まで下げました。その後7/9・7/10と2日続けて反発し、6万8,557円まで戻して着地しています。チャートはおおまかな推移を示すイメージで、高値・最安値・直近終値などの主要ポイントは確定値です。
🇺🇸 直近終値スナップショット・米国株(7/10金 終値・AI/半導体買いで3指数そろって上昇)
米国市場は、直近の取引が7/10(金)で、3指数がそろって上昇して1週間を終えました。けん引役は引き続きAI・半導体関連で、エヌビディアが約+4%、メタ(旧フェイスブック)が約+6%と買われたと伝わっています。韓国の半導体大手SKハイニックスの上場も話題になり、AIブームへの資金流入が続いていることがうかがえます。中東情勢の緊張が和らいだ(米・イランの協議期待)ことで市場の警戒感を示すVIX(恐怖指数)が低下したことも、株が買われやすい地合いを支えました。
なお、株価指数を見るときに一つだけ気をつけたいのが、ハイテク株の代表として語られる指数の名前です。ここで挙げているのは「NASDAQ総合(ナスダック総合指数)」で、ニュースでよく出てくる「NASDAQ100(ナスダック100)」とは別物です。総合指数はナスダック上場の全銘柄を対象にするのに対し、100は主力の大型株100社に絞ったもの。数字も動き方も微妙に違うので、記事や速報を読むときは「どちらの指数の話か」を意識しておくと、混乱しにくくなります。
📅 今週のマーケット予定(7/13〜7/17)
🎯 週のテーマ:米6月CPI(7/14火 21:30 JST)と、ウォーシュFRB議長の議会証言(7/14〜15)の“物価×金融政策”ダブル主役
今週は物価(CPI・PPI)と、FRB議長の肉声(議会証言)が同じ数日に固まっている、めずらしく“材料の濃い”週です。総合の物価は原油安で鈍化が見込まれる一方、エネルギーを除いたコアはなかなか下がらない見通しです。この「しぶといコア」を前に、タカ派(物価警戒に厳しい)とされるウォーシュ議長がどんな口ぶりで語るか――ここで金利や円相場が振れやすくなりそうだな、と私は見ています。ただ、これらはあくまで予定であって、特定の売買を促すものではありません。私自身は、こういう「イベントが読めない週」ほど、結果を先回りして身構えるより、出てから落ち着いて構えるほうが、いい判断につながると思っています。
💴 為替・金利(7月13日 朝 JST時点)
円安水準が続く
日米金利差が円安の土台
為替は、週明け7/13(月)朝の時点でドル円が1ドル=161.74円(7/13朝6:44 JST時点)。先週末7/10のニューヨーク市場では、原油安を受けて一時161.3円近く(ザラ場安値161.28円)まで円高に振れる場面もありましたが、終値は161.68円(前日7/9の162.38円から約70銭のドル安=円高)と、161円台後半に戻して引けました。週明けもほぼその水準を引き継いでいます。ユーロ円は1ユーロ=184円台半ば(184.5〜184.6円)。米10年債利回りは4.56%(7/10終値ベース)で、日米の金利差が円安の土台にあること自体は変わっていません。原油はWTIが1バレル71〜72ドル台に続落(米・イランの緊張緩和期待で供給不安が後退)、NY金は1トロイオンス4,100ドル台前半でほぼ横ばい〜小幅高となっています(原油・金は速報ベースのため水準で示します)。
正直に言うと、私はこの円安を、株価そのものより気にして見ています。株が戻しても、円が安いままだと輸入する食品やエネルギーの値段は高止まりし、家計の体感はなかなか軽くなりません。今週の米CPIとウォーシュ議長の証言しだいでは、日米の金利差観測を通じて為替が動きやすくなる場面もありそうですが、相場の一手先を当てに行くより、「円安はしばらく続くかもしれない」という前提で、生活コストや投資の通貨バランスを点検しておく――そのくらいの距離感がちょうどいいと思っています。今日の経済用語では、今週の物価ウィークにぴったりの「期待インフレ率」を取り上げます。
期待インフレ率(きたいインフレりつ/Inflation Expectations)
期待インフレ率とは、家計・企業・市場参加者が「これから先、物価がどれくらい上がりそうか」と予想している物価上昇率のことです。今週発表される米CPI(消費者物価指数)が“過去から現在まで”に実際どれだけ物価が上がったかを測るのに対し、期待インフレ率は“これから”の物価の見通しを表します。いわば、実績が「バックミラー」なら、期待インフレ率は「フロントガラス」。測り方はいくつかあり、債券市場から逆算するブレークイーブン・インフレ率(物価連動国債と普通国債の利回り差)や、ミシガン大学などの消費者アンケートが代表的です(今週金曜7/17のミシガン大調査にも、この項目が含まれます)。中央銀行がもっとも神経を使う数字のひとつです。
- 期待インフレ率とは:実際に出た物価(CPI)ではなく、「この先も上がりそう」という人々の予想のこと。実績がバックミラーなら、こちらは“これから”を映すフロントガラスです。
- なぜ重要:みんなが「これからも物価は上がる」と思うと、賃上げ要求・値上げ・早めの買いだめが起き、その予想自体が本物のインフレを生んでしまう(自己実現)。だからFRBは実際のCPIだけでなく、この予想が跳ね上がっていないか(“いかり”が外れていないか)を最重視します。今週のCPIや議長証言も、この期待を揺らさないかが裏の焦点です。
- 家計目線:「物価高はしばらく続くかも」という前提で、生活防衛資金と固定費を点検しておくのは大切です。ただし、予想に振り回されて消費や投資を極端に変えてしまうのは考えもの。私は、予想がどちらに転んでも生活のかたちを大きく崩さないことのほうが、結局は効いてくると思っています。
先週は中東情勢に振り回されて、日経が3日続落したかと思えば木金で2日続けて反発、と気ぜわしい一週間でした。正直、こういう往復の激しい相場を毎日追いかけていると、心拍数のほうが先に上がってしまいます。でも1週間トータルで見れば−1.70%。派手に動いた割に、結果は「少し下げた」くらいに落ち着いています。日々の上げ下げは、思っているほど最終的な資産に効いていないことも多いんですよね。
そして今週は、火曜の米CPIと、火・水にまたがるウォーシュ議長の証言が主役です。物価の数字と議長の肉声が続くので、金利や為替は動きやすくなるかもしれません。ただ、気になるからといって、私が積立の設定をいじることはありません。物価の予想(期待インフレ率)が揺れても、毎月決まった額を淡々と積み立てるだけ――このやり方は、こういうイベント続きの週こそ効いてくると思っています。生活防衛資金は投資とは別腹で確保したうえで、余ったお金を静かに積み立てる。今週も、ニュースの見出しに心拍数を持っていかれないよう、決めたことを続けていきます。
📊 直近終値の総括と、今週の入口
本記事の数値・統計・イベント日程は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本取引所グループ(JPX)・日経マーケットデータ(日経平均・TOPIX 終値)
- 日本相互証券(国債利回り)
- 日本経済新聞(電子版)・Bloomberg・Reuters(ロイター)・CNBC
- 米労働省労働統計局(BLS)・米連邦準備制度理事会(FRB/議会証言・ベージュブック) — 今週の発表元
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。為替・金利・商品は「7/13(月)朝の時点」等の値を含み、執筆後に変動する場合があります。今週の経済指標・イベントの発表日程は、各発表機関の都合により変更される場合があります。


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