日経が+3,191円の歴史的大反発で7万2,366円・終値で史上最高値を更新|マイクロン好決算で半導体に買い戻し/米5月コアPCEは+3.4%でも予想通りで無風

日経平均は6/25に+3,191円の大反発で7万2,366円、終値で史上最高値を更新(マイクロン好決算で半導体に買い戻し)、NYダウはザラ場で最高値更新も終値は届かず、米5月コアPCEは+3.4%で予想通り(次の一手は利上げ方向)、2026年6月26日
DAILY MARKET NOTE · 2026.06.26(金)

📈 日経が+3,191円の歴史的大反発で7万2,366円|終値で史上最高値を更新・上げ幅は歴代4位/きっかけは前日引け後のマイクロン過去最高益・米コアPCEは予想通りで無風

📌 日経+3,191円(+4.61%)で3日ぶり反発・終値で史上最高値更新 / 半導体4銘柄だけで日経を約2,300円押し上げ / 米国はまちまち(ダウ小幅高・ナスダック4日続落) / 米5月コアPCEは予想通り+3.4%で無風 / 為替は161円台の円安 / 今日の経済用語「スティッキーインフレ」

📈 日経 +3,191円・史上最高値 📊 Micron好決算を一気に織り込み 🇺🇸 米国まちまち 🗓️ 米コアPCEは無風

おはようございます、お金バイバイマンです。きのうの東京市場は、ひと言でいえば「歴史的な日」になりました。6月25日(木)の日経平均は終値7万2,366円、前日比+3,191円(+4.61%)の大反発。3日ぶりの上昇で、しかも終値ベースで史上最高値を更新(前回の最高値・6/22の7万2,353円をわずかに上回りました)。上げ幅は歴代4位という、なかなかお目にかかれない一日です。じつは前日6/24の記事で、私は「東京が下げきった”あと”にマイクロンの好決算が出た。これを株価が織り込むなら今日(6/25)以降になる」と書きました。きのうは、まさにその通りの展開になったわけです。3日下げて気が重かったところからの急反発なので、正直ちょっと胸がスッとした自分もいます。ただ、上げ幅が大きい日ほど中身を冷静に見ておきたい。今日はこの大反発がどうして起きたのかを、順を追って整理します。

🇯🇵 日本株式市場(6/25木 終値・3日ぶり大反発)

日経平均株価
72,366.34
▲ +3,191.37円(+4.61%)
3日ぶり反発・終値で史上最高値
TOPIX
4,016.47
▲ +52.71pt(+1.33%)
3日ぶり反発
日本国債10年利回り
2.6%台後半
前日比 ほぼ横ばい
株高でも大きく動かず

日経平均は6月25日(木)終値で7万2,366円、前日比+3,191円(+4.61%)の大反発となりました。3日ぶりの上昇というだけでなく、終値ベースでこれまでの史上最高値(6/22の7万2,353円)をわずかに上回り、最高値を更新しています。上げ幅の3,191円は歴代4位の大きさで、前場の引けでは一時+2,700円高、大引けにかけてさらに買いが膨らんで+3,191円高で着地しました。東証株価指数(TOPIX)も4,016.47へ+1.33%と3日ぶりに反発し、こちらも大台の4,000を回復しています。

大反発のきっかけは、前日(6/24)の東京引け後に出たマイクロン(Micron)の過去最高益決算です。これを6/25の東京市場が一気に織り込み、前日まで重しになっていた半導体・AI関連株に強い買い戻しが入りました。アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループ・キオクシアの4銘柄だけで、日経平均を約2,300円押し上げたと試算されており、上げの大部分がこの一群で説明できます。下がっていた局面で空売り(売り建て)をしていた投資家が、あわてて買い戻すショートカバー(売り方の買い戻し)的な動きだった、とアナリストは指摘しています。前日まで売られていた反動が、上げの勢いをさらに強めた格好です。

買いは半導体だけにとどまらず、原油安やナスダック先物高も追い風となって、小売や食品といった内需株(生活に身近な国内向け企業)にも広がりました。長期金利(新発10年国債利回り)は2.6%台後半(およそ2.67%)で、前日比ほぼ横ばい。これだけの株高でも金利が大きく動かなかったのは、今回の上昇が「半導体テーマの巻き戻し」が中心で、景気や金融政策の見方が一変したわけではないことを映しています。私の受け止めを正直に言えば、3日続落のあとの大反発はうれしい一方で、上げの主役が一握りの半導体株の買い戻しに偏っている点は頭に入れておきたい。喜びすぎず、まずは中身を整理しておくのがちょうどいいと感じます。

NIKKEI 225 · 直近12営業日
日経平均 12営業日チャート 2026/6/10-2026/6/25 6月10日の期間最安値6万4,179円から反発し、6月15日以降に段差をつけて急上昇。6月22日に7万2,353円をつけたあと、6月23日・24日と続落して6万9,174円まで下げたが、6月25日に前日比+3,191円の大反発で7万2,366円となり、終値で史上最高値を更新。直近で深く沈んだあと急角度で切り返すV字回復の形のチャート。 73,000 72,000 71,000 70,000 69,000 68,000 67,000 66,000 65,000 64,000 6/24 69,174 6/25 72,366 ▲史上最高値 6/10 6/15 6/18 6/23 6/25

※終値ベースで表記(土日は休場のため含みません)。期間(6/10→6/25)は、6月10日に期間最安値6万4,179円をつけたあと反発し、6/15以降に上昇が加速。6月22日に7万2,353円をつけたあと6/23・6/24と続落して6万9,174円まで沈みましたが、6月25日に前日比+3,191円の大反発で7万2,366円となり、終値で史上最高値を更新しました。チャートはおおまかな推移を示すイメージで、最安値・最高値・当日終値などの主要ポイントは確定値です。

🇺🇸 米国株式市場(米国時間6/25木 終値・まちまち)

NYダウ
51,920.62
▲ +71.72ドル(+0.13%)
小幅高・ザラ場は最高値更新/終値は届かず
S&P500
7,357.49
−0.01%(ほぼ横ばい)
方向感に乏しい展開
NASDAQ総合
25,358.60
▼ −118.03(−0.46%)
4日続落

米国市場は6月25日(米国時間 木)、指数によって明暗が分かれる「まちまち」の展開でした。NYダウは+0.13%の小幅高。じつは6/25は、ザラ場(取引時間中)に一時5万2,654ドルまで上昇し、取引時間中ベースでは史上最高値を更新する場面もありました。ただし終値(5万1,920ドル)では、終値ベースのこれまでの最高値(6/16の5万1,999ドル)にわずかに届きませんでした。一方でS&P500はほぼ横ばい(−0.01%)、ナスダック総合は−0.46%で4日続落と、ハイテクの重さが目立つ一日でした。日本株が+4.6%の大反発だったのに対し、本家の米国ハイテクはむしろさえない、というねじれが起きた格好です。

市場が朝いちばんで警戒していたのは、寄り付き前(米東部時間8:30、日本時間21:30)に発表された米5月コアPCE(FRBが最重視する物価指標)でしたが、結果は前年比+3.4%とほぼ予想線上で、サプライズなしの無風でした。ただし「予想通り」というだけで、水準そのものは依然として高く(=物価は下がりきっていない)、「無風=低インフレで安心」という意味ではない点には注意したいところです。半導体メモリのマイクロンが+17%と急騰してAI関連の買い戻しを誘った一方、アップル(−6.13%)とマイクロソフト(−3.23%)が大きく下げ、ハイテク全体の重しになりました。メモリ価格の高騰を受けて両社が製品の値上げを発表したことが、コスト増として嫌気された形です。半面、FRBのストレステスト(健全性審査)で対象32行すべてが合格したことを受けて金融株が買われ、これがダウを下支えしました。原油の2%高も上値を抑え、全体としては方向感の出にくい一日でした。

⏱️ 時系列の整理 ── 「Micron好決算→東京の大反発→米コアPCEは無風」の順番

きのうの流れを起きた順に並べると、こうなります。①6/24の東京引け後=マイクロンが過去最高益の決算を発表(前日記事で触れたとおり)。②6/25の東京=この好決算を一気に織り込み、半導体・AI株の買い戻しで日経が+3,191円の大反発・終値で史上最高値更新。③6/25夜(日本21:30)=米5月コアPCEが発表されたが、ほぼ予想通りで無風。つまり、前日の好材料を東京がまとめて織り込んだのがこの大反発の正体で、夜の物価指標はサプライズにならなかった、という一日でした。

💴 為替・金利・商品(6月26日 朝 JST時点)

USD/JPY(ドル円)
161.83
前日比 +0.04円(ほぼ横ばい)
円安水準が続く・6/26 9:34 JST時点
EUR/JPY(ユーロ円)
183.92
前日比 −0.04円(ほぼ横ばい)
6/26 9:34 JST時点
米国債10年利回り
4.40%
PCE後・前日比 ほぼ横ばい
6/26 9:34 JST時点

為替は6月26日朝(日本時間)時点で、ドル円が1ドル=161.83円と、前日(161.79円)からほぼ横ばい。引き続き円安の水準です。ユーロ円も1ユーロ=183.92円で大きな変化はありません。米10年債利回りは4.40%前後で、コアPCEが予想通りだったこともあり、前日からほぼ横ばいで落ち着いています。日経が+4.6%の大反発をした日でも為替が静かだったのは、今回の株高が「半導体テーマの巻き戻し」中心で、世界全体のリスク観が大きく変わったわけではないことを映しています。ただ、円安は輸入品の価格を押し上げ、私たちの家計には時間差で物価高として効いてきます。株価の上下とは別の軸として、円安がじわじわ続いている点は頭の片隅に置いておきたいところです。

商品市況は、ここ数日下げていた原油がきのうは反発しました。WTI原油(NYMEX 8月限)は1バレル=約71.5ドルへ、前日比およそ+1〜2%の上昇。中東情勢の落ち着きを背景に6月は軟調が続いていましたが、戦争前の水準近辺で小反発した形です。背景には、米国とイランの和平が進み、ホルムズ海峡のタンカー通航が再開するとの期待がありつつも、足元では需給を見直す買いが入りました。NY金(COMEX 8月限)も約4,008ドルへ、前日比およそ+1%と小反発しています。原油・金ともに、中東リスクの後退という大きな流れのなかで、日々の需給で上下している段階です。緊張緩和の方向ではあるものの、停戦枠組みの下でも警戒は残っており、「完全に終わった」とまでは言えません。

📌 注目イベント ── Micron確定値と、来週の予定

📊 きのうの大反発の震源 ── マイクロン(MU)FQ3 確定値

前日記事で「時間外2桁高」とお伝えした半導体メモリ大手マイクロン(Micron)の四半期決算(FQ3)について、確定値が出そろいました。売上高は414.6億ドル(前年同期の93.0億ドルから+346%)と過去最高。非GAAPの1株利益(EPS)は25.11ドル(予想20.78ドル)、GAAPの粗利率は84.6%と高水準です。次の四半期(FQ4)の見通しも売上500.0億ドル(±10億ドル)・非GAAP EPS約31.00ドル(±1ドル)・粗利率約86%と強気。AI(人工知能)向けのHBM(高帯域メモリ)需要が想定を超えて拡大しており、16社と総額およそ1,000億ドルの複数年「テイク・オア・ペイ契約」(最低引き取りを約束する長期契約)を結んだことも明らかにしました。株価は時間外で+13〜17%上昇し、これがきのうの東京の半導体株を一気に押し上げる起点になりました。

🗓️ 来週の山場とそのほかの予定
  • ナイキ(Nike)決算 6/30 予定:消費の体温計として注目される銘柄の決算。来週の個別材料として要チェックです
  • 米雇用統計など:来週は米国の重要な経済指標が控えています。具体的な時刻・日程は発表ベースで確認したいところです
  • 米5月コアPCE(発表済み):FRB最重視の物価指標は前年比+3.4%とほぼ予想通り。ただし水準は高く、利下げ観測は後退。むしろ市場の見方は「次の一手は利上げ方向」に傾いており、9月会合での利上げを6割超織り込んでいます(6月のFRB見通し=ドットも年内1回の利上げを示唆)
  • 金融政策:FRB議長はパウエル氏からケビン・ウォーシュ氏に交代済み(5/22就任)。FRBは6/17会合で政策金利を3.50〜3.75%に据え置きましたが、同会合の見通し(ドット)では年内1回の利上げが示唆されています
📖 今日の経済用語

スティッキーインフレ(Sticky Inflation/粘着的インフレ)

スティッキーインフレとは、物価の上昇率が、利上げや景気減速が進んでもなかなか下がらず、高止まりしてしまう状態のことです。「スティッキー(sticky)」は英語で「粘着的な・くっつく」という意味で、いったん上がった物価がねばっこく張り付いて落ちてこないイメージです。きのう発表された米5月のコアPCEは前年比+3.4%(2023年10月以来の高水準)、総合PCEは+4.1%(2023年4月以来=約3年ぶりの高水準)でした。どちらも予想通りで相場は無風でしたが、見方を変えれば「想定内とはいえ、思ったほど下がりきっていない」典型例です。とくにサービス価格や家賃は、モノの値段と違って下がりにくく、インフレが粘る大きな要因になります。

▼ 押さえておきたい3つの視点
  • モノよりサービス・家賃が粘着的:原油や食品などモノの値段は比較的早く動きますが、サービス料金や家賃は契約の更新サイクルが長く、いったん上がると下がりにくい。これが全体の物価を下支えします
  • インフレが粘ると利下げが遅れる(追加利上げもありうる):物価が思うように下がらないと、中央銀行は金利をなかなか下げられません。今回のように水準が高止まりすると、利下げどころか「次の一手は利上げ」へ傾くこともあり、「金利が高い状態が長引きやすい」という流れにつながります
  • 家計目線では「長引く前提」で備える:物価高が一発の指標で終わると思わず、しばらく続く前提で構えるのが現実的です。私のような普通の家計は、生活防衛資金を確保しつつ、毎月の積立を淡々と続ける──一つの数字に賭けない、が基本だと思っています
💬 お金バイバイマンからの一言

正直に言うと、3日下げて気が重かったところに「日経+3,191円、終値で史上最高値更新」と来ると、胸がスッとします。前日の記事で「マイクロンの好決算は今日以降に織り込まれるはず」と書いた通りになったので、なおさら気分はいい。でも、いい気分のときほど立ち止まりたいんです。上げ幅は確かに歴史的でしたが、中身を見ると半導体4銘柄だけで日経を約2,300円押し上げた、しかも下げていた売り方の買い戻し(ショートカバー)的な動きも混ざっている。つまり「全部がよくなった」のではなく、「一握りのテーマが一気に巻き戻した」一日でもあるわけです。だから、史上最高値という言葉だけで気を大きくするのは、私はやめておこうと思います。

結局、私のやることは下げた日も上げた日も変わりません。3日続落で慌てて売らなかったのと同じで、史上最高値だからといって入金を増やしたり、半導体を買い増したりもしません。一回の決算や一日の急騰で相場の先を読み切るのは、私のような普通の家計には無理だからです。私は毎月オルカン(全世界株)に淡々と積み立てて、投資は余剰資金で、生活防衛資金は崩さない。コアPCEが+3.4%で高止まりしている=物価高が長引きそうだ、という話も、慌てるより「しばらく続く前提で家計を整えておく」くらいでちょうどいい。最高値で浮かれず、急落で慌てず、好材料にも飛びつかず──日々の上下とは少し距離を置いて、私はこのスタンスで見ていきたいです。

📊 きのう〜けさ(6/25〜26)の総括

日本株
歴史的大反発・史上最高値
日経+3,191円(+4.61%)で7万2,366円、終値で史上最高値更新・上げ幅歴代4位。TOPIXも+1.33%。半導体4銘柄だけで約2,300円押し上げ
米国・決算
まちまち・コアPCEは無風
ダウ小幅高(ザラ場は最高値更新・終値は届かず)、ナスダックは4日続落。Micron確定値は過去最高益。米コアPCE+3.4%は予想通りだが次の一手は利上げ方向
為替・物価
円安161円・物価高止まり
ドル円161.8円の円安継続。原油・金は小反発。コアPCE+3.4%・総合+4.1%でインフレは高止まり(スティッキーインフレ)
📚 参考にした一次情報源

本記事の数値・統計・決算は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。

  • 日本取引所グループ(JPX)公表データ(日経平均・TOPIX 終値)
  • 米商務省経済分析局(BEA)公表データ(5月PCE・コアPCE)
  • Micron Technology 公式IR・米SEC提出資料(FQ3決算)
  • 日本経済新聞(電子版)
  • Bloomberg
  • Reuters(ロイター)

※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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この記事を書いた人

「お金バイバイマンの経済ニュース」運営者。

平日毎日、日経平均・米国株・為替・世界ニュースなどのマーケット情報を、投資初心者の方でもスッと読めるようにやさしく解説しています。

日々の株価や為替の動きを「なぜ動いたのか」まで追いかけ、"今日の経済用語"コーナーでは、ニュースに出てくる言葉を1日1つずつ深掘り。

個人投資家として、長期・分散・積立を基本にコツコツ実践中。短期の値動きに振り回されず、"知って → 考えて → 淡々と続ける" スタイルを大切にしています。

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