📉 日経平均は593円安で3営業日続落の6万815円|原油急騰と長期金利高が日米の重しに、今週はエヌビディア決算とFOMC議事要旨が焦点
📊 日本株 · 米国株 · 為替金利 / 🛢️ 原油急騰特集 / 今日の経済用語「スタグフレーション」
おはようございます、お金バイバイマンです。きのう5月18日(月)の日経平均は593円安となり、3営業日続落となりました。米国市場はまちまちで、NYダウは小幅高となった一方、ハイテク中心のNASDAQは下落。背景にあるのは、原油価格の急騰と、日米の長期金利が高い水準にあることです。今週は5月20日(米国時間)のエヌビディア決算と、同じく5月20日(米国時間)に公表されるFOMC議事要旨が大きな注目点になります。週の入口として、きのうの数字と足元の構図を整理しておきましょう。
🇯🇵 日本株式市場(5/18月 終値・3営業日続落)
5/18終値
(投稿時の市場推計。公的確定値は公表に時間差あり)
きのうの日経平均は593円安となりました。直近高値をつけた5月13日(水)以降、5月14日・15日・18日と3営業日続けて下げており、とくに前週末5月15日(金)は1,244円安と下げ幅が大きく、足元は調整色が強い地合いです。TOPIXも-0.97%とほぼ同じ下げ幅で、市場全体が幅広く売られた一日でした。注目したいのは日本の長期金利(新発10年国債利回り)で、足元は2.7%台半ばと高い水準圏にあり、上昇基調が続いています。日本の4月の企業物価指数が前年同月比+4.9%と高い伸びとなったことも背景で、金利上昇は成長株の上値を抑えやすい点に注意が必要です(10年国債利回りの公的確定値は公表に時間差があり、本記事では投稿時点の市場推計水準で表記しています)。
※前営業日比で表記。4/29(昭和の日)・5/3(憲法記念日)・5/4(みどりの日)・5/5(こどもの日)・5/6(振替休日)は休場のため営業日カウント外。直近高値は5/13の63,272円で、そこから5/14・5/15・5/18と3営業日続落しています。
🇺🇸 米国株式市場(米国時間5/18月 終値・まちまち)
5/18終値
米国市場は方向感がまちまちでした。NYダウは+0.32%と小幅に上昇した一方、S&P500はほぼ横ばい、ハイテク比率の高いNASDAQは-0.51%と下落しました。原油の急騰によるインフレ再燃への警戒と、長期金利が約1年ぶりの高水準にあることが、グロース株(成長株)の上値を抑えた格好です。景気に左右されにくいディフェンシブ系が選ばれ、ハイテクが売られるという、いわゆる「物色の入れ替え」が起きた一日と言えます。
🛢️ 特集:原油急騰とホルムズ海峡(地政学リスクの再燃)
米国時間5月18日のWTI原油(直近限月の6月限)は1バレル108.66ドルで引け、前日比+3.24ドル(+3.1%)の急騰となり、4月7日以来の高値水準をつけました(引け値ベース。引け後は中東情勢をめぐる報道で上げ幅を縮める場面もありました)。中東情勢の緊張と、世界の原油・LNGの約2割が通過するとされるホルムズ海峡をめぐる供給不安が、価格を押し上げる要因になっています。一方、NY金先物(6月限)は約4,558ドルと前日比ほぼ横ばい(-0.09%)で小動きでした。
- 家計:原油高はガソリン代・電気代など、生活コストの上昇圧力につながりやすい
- 企業:エネルギーを多く使う業種で、原材料費・輸送コストが重荷になりやすい
- 投資環境:原油高はインフレ再燃の連想を通じて、金利の上昇と株価の上値抑制に働きやすい
原油高は、日米の長期金利が高止まりしている状況と組み合わさると、市場にとって特に意識されやすいテーマです。エネルギー価格の上昇はインフレ指標を押し上げる方向に働きやすく、それが「利下げが遠のくのでは」という金利観に跳ね返り、株式の上値を抑えるという連鎖になりがちです。なお地政学に関する個別の事実関係は流動的で、報道各社の一次情報での確認が前提となります。
💴 為替・金利(5/19朝・ドル円は158円台後半)
前日比ほぼ横ばい
前日比小幅高
為替はドル円が1ドル=158円台後半(おおむね158.78円付近)、ユーロ円が1ユーロ=185円台前半で、いずれも5月19日朝・日本時間時点の水準です。ドル円は前日比でほぼ横ばい、ユーロ円は小幅高で推移しています。米10年債利回りは約4.6%(4.59%前後)と約1年ぶりの高水準圏にあり、この長期金利の高止まりが、円安と株式の上値抑制の両方に効いている構図です。米国の金利が高いままだと、日米金利差を意識した円売りが続きやすく、輸入コストを通じて家計にも影響しやすい点は引き続き注意したいところです。
スタグフレーション(Stagflation)
スタグフレーションとは、景気の停滞(スタグネーション)と物価上昇(インフレーション)が同時に起きる状態を指す言葉です。通常、景気が悪いときは物価も上がりにくいものですが、原油などの資源価格の高騰が引き金になると、「景気は弱いのに物価だけ上がる」という、家計にも企業にも厳しい状況が生まれます。いま日本では長期金利が歴史的にみても高い水準圏まで上がり、企業物価も高い伸びとなっており、この言葉が話題に上りやすい局面です。
- 普通のインフレとの違い:景気拡大を伴う物価高と違い、景気が弱いまま物価だけ上がるのが特徴
- 政策が難しい:物価を抑えようと金利を上げると景気がさらに冷え、対応が一筋縄ではいかない
- 家計の防衛:生活コストが上がる局面ほど、生活防衛資金と支出の見直しが効いてくる
正直に言うと、きのうの593円安そのものより、私はその「中身」のほうが気になっています。原油が上がって、長期金利も高い水準にある——この二つが重なる相場は、株が下がる理由が分かりやすい分、下げが長引きやすいというのが私の経験則です。1日の値動きに一喜一憂するより、なぜ売られているのかを落ち着いて見ておきたい局面だと思っています。
今週は20日のエヌビディア決算と、同じ20日のFOMC議事要旨という大きな材料が控えています。こういう「答え合わせ待ち」の週は、前半に動きが薄くても、後半で急に振れることがよくあります。私自身は、材料が出る前にポジションをいじって当てにいくより、出てから落ち着いて解釈するほうが結局ラクだと感じています。先回りして疲れるより、待つ勇気のほうが大事な週です。
スタグフレーションという言葉が出てくるような局面ほど、最後に効いてくるのは手元の生活防衛資金だと改めて思います。生活費の数か月分が確保できていれば、相場が荒れても短期の値動きで判断を急がずに済みます。長く付き合う前提の資産は、分散しながらコツコツ積み立てるという当たり前の軸を、こういう不透明な週こそ崩さないでいたいですね。
📊 きのう(5/18)の総括
本記事の数値・統計・要人発言は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本経済新聞(電子版)
- Yahoo!ファイナンス(時系列データ)
- Barchart / Oilprice.com(原油先物)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト・財務省
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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