📊 日経は5日続落の6万円割れから2日連騰で史上最高値6万3,339円・週間+3.14%|NYダウも最高値圏5万580ドル、来週は5/28米PCEと国内CPI集中砲火
📈 週間パフォーマンス · 💴 為替金利商品 / 🎯 今週の3大イベント総括 / 今週の経済用語「ボラティリティ」 / 📅 来週カレンダー
おはようございます、お金バイバイマンです。土曜日は今週1週間(5/18〜5/22)のマーケットを振り返るWEEKLY RECAPの日です。今週は「先週5/14のフジクラショックを起点に5営業日続落で6万円を割り込み、2日連騰で史上最高値を更新する」という、まさにジェットコースターのような展開でした。週前半は原油急騰と長期金利上昇で日米ともに重い展開、水曜には日経が6万円を割って59,804円まで沈みましたが、木曜のSBG×OpenAI上場観測でV字反発、金曜にはSBGの追加買いと米株最高値更新を受けて6万3,339円と7営業日ぶりに史上最高値を更新しました。今週のドラマを順に整理し、来週5/28(木)の米PCE価格指数まで見通します。
🇯🇵 今週の日本株(5/15金→5/22金・週間集計)
5/22に史上最高値更新・週内安値59,804(5/20)
週内安値3,764(5/20)
5/19に2.790%まで上昇
続落の起点は先週5/14のフジクラショック(-618円)で、ここから5/15・5/18・5/19・5/20と5営業日連続で下落し、5/20には59,804円まで沈んで6万円を割り込みました。そこから流れが変わったのが5/21(木)のSBG×OpenAI上場観測で、SBGストップ高に火がついて日経は+1,879円のV字反発。5/22(金)はさらに+1,654円高で7営業日ぶりに史上最高値6万3,339円を更新し、週間では+1,930円(+3.14%)と大幅高で着地しています。SBG1銘柄で日経平均を約570円押し上げる典型的な「値がさ寄与」の週でした。長期金利は5/19に2.790%まで上昇し1996年9月以来の高水準圏に到達した一方、週末には2.760%へ小幅低下。なお日本国債10年の数値は公的確定値の公表遅延を踏まえ、市場推計水準で表記しています。
🇺🇸 今週の米国株(5/15金→5/22金・週間集計)
5/22に最高値圏を回復
8週連続週間プラスの公算
NVDA決算後は反応鈍い
米3指数は揃って週間プラスとなり、特にNYダウは+2.13%と3指数中で最も強い上昇を見せました。5/21(木)に発表されたエヌビディア(NVDA)決算は売上$81.6Bと予想を3〜4%上回り、Q2ガイダンスも$91.0B±2%と強気でしたが、株価の反応は意外に鈍い動きでした。むしろ買われたのは5/22の取引で Dell(+16.77%)・HPE(+9%)・スーパーマイクロ(+5%)といったAIサーバー周辺銘柄で、来週5/28(木)に予定されるDell決算(売上予想+51.7%)への先回り買いが鮮明でした。S&P500は8週連続週間プラスの公算で、利下げ観測との綱引きが続いています。
💴 今週の為替・金利・商品(5/22 NY終値ベース)
週内レンジ158.29〜159.35
週内レンジ184.17〜185.26
5/19に4.687%まで上昇
5/18高値$108.66→5/22は$94台
2週連続週間下落
地政学緊張がいったん緩和
為替はドル円・ユーロ円ともに週間ほぼ横ばいで、政府・日銀の介入観測も今週はありませんでした。米10年金利は週初に4.687%まで上昇したものの、週後半にNVDA決算後の利下げ観測再燃で4.550%まで低下し、株式市場の追い風となりました。最大の動きはWTI原油で、5/18に直近限月CLN26(7月限)が$108.66と4/7以来の高値をつけたあと、米イラン交渉進展の報道で5/22までに$97近辺まで約8%急落。先週まで「インフレ再燃→スタグフレーション警戒」だった原油急騰が、今週は一転して鎮静化したことで、市場のリスク選好が改善しました。
🎯 今週の3大イベント総括
売上$81.6B(予想$79.2B・+3.0%上振れ)、非GAAP EPS$1.87(予想$1.77・+5.6%上振れ)、データセンター部門$75.2Bと過去最高。Q2ガイダンスも$91.0B±2%(予想$87.0B・+4.6%上振れ)と強気で、さらに四半期配当25倍引上げと$80B自社株買い追加を発表。
ただし株価反応は鈍く、5/21終値は$219.45(時間外は+0.5%程度)。AIブームの牽引役の決算が「結果は完璧でも株価は素直に動かない」段階に入った可能性を示唆しました。代わりに翌5/22の取引でDell・HPEなど周辺銘柄に資金が流れた点が、来週への伏線です。
4/28-29のFOMC会合議事要旨で、政策金利3.50-3.75%据え置きの票決が8対4の分裂投票だったことが判明(4名の反対は1992年10月以来)。Miran氏が利下げ主張、Hammack・Kashkari・Loganの3名は緩和バイアス文言に反対し、全体としてはタカ派寄りの温度感。
同時に5/15からパウエル氏が議長代行(temporary chair)となり、ウォーシュ次期議長就任までの暫定体制に移行。FRBは新体制の最初の山場として、来週の米PCE発表を迎えます。
WSJが5/20付で「OpenAIが22日にもIPO申請」と報じたことを受け、東京市場が5/21に反応。ソフトバンクグループ(9984)は終値6,039円(+1,000円・+19.8%)ストップ高引けと歴史的な値動きとなりました。
SBG1銘柄で日経平均を約570円押し上げ、5日続落で6万円を割り込んでいた日経を一気にV字反発へと導きました。「OpenAIの企業価値顕在化=SBG含み益拡大」という分かりやすいストーリーが、AI関連投資家の旺盛な買い意欲を引き出した格好です。
ボラティリティ(Volatility/価格変動率)
「ボラティリティ」とは、ある資産(株式・為替・コモディティなど)の価格がどれくらい大きく変動するかを示す指標です。標準偏差で計算される統計値で、数値が大きいほど値動きが激しく、小さいほど安定していることを意味します。今週の日経平均はわずか5営業日で59,804円〜63,339円と3,535円の値幅を記録し、いわゆる「高ボラ相場」の典型でした。
- 過去(ヒストリカル)と予想(インプライド):実際の変動から算出する「ヒストリカル・ボラティリティ」と、オプション価格から逆算される「インプライド・ボラティリティ」がある。後者の代表が米VIX指数。
- 高ボラ=悪、ではない:上下に動く幅が大きいほどリターン機会も増えるが、リスクも増える。値幅が大きい週は「自分のリスク許容度」を超えていないか点検する好機。
- 家計目線の付き合い方:高ボラの局面で慌てて売買すると損失を確定しがち。分散・長期・積立はボラティリティを時間で平準化する仕組み。週次の値動きに振り回されない設計を。
📅 来週のマーケット予定(5/25〜5/29)
来週は5/25(月)が米メモリアルデーで休場のため米国は実質4営業日。最大のヤマ場は5/28(木)の米PCE価格指数で、その他にもDell決算・国内CPIなど重要イベントが集中します。
🇯🇵 14:00 景気動向指数(3月確報値)
🇯🇵 8:50 企業向けサービス価格指数4月
🇺🇸 米引け後 Dell(DELL)決算(EPS予想$3.00・売上+51.7%)、HPE決算も同日想定。
🇺🇸 21:30 卸売在庫速報4月、22:45 シカゴPMI5月
来週最大の焦点は5/28(木)21:30 JSTの米PCE価格指数。FRBが最も重視する物価指標で、ここが予想を上振れすると利下げ期待が後退、下振れすれば一気にリスクオン再加速の二択シナリオです。同時にDell決算が出れば、今週Dell急騰の答え合わせにも。日本側は5/29(金)朝の月末経済指標まとめが東京CPI含めて重要。米国は実質4営業日で出来高が薄い分、指標発表時の振れ幅が大きくなりやすいので、ポジション管理は控えめに。
今週の日経はわずか5営業日で3,535円の値幅を作り、6万円割れから史上最高値更新までを駆け抜けました。途中で「もうダメだ」と売ってしまった人と、「逆張りで拾った」人で、たった2日の差が10%以上のリターン差になっている週です。これがボラティリティの怖さでもあり、面白さでもあります。
ただ、これを毎週当てに行くのは現実的ではありません。だからこそ分散・長期・積立という、退屈ですが時間を味方につける戦略が結果として強い。生活防衛資金を別枠で確保し、余剰資金で淡々と積み立てを続けていれば、今週の上げ下げに胃を痛める必要はありません。来週はPCEというビッグイベントが控えていますが、家計目線で言えば「上振れでも下振れでも、淡々と続ける」が最善手です。
📊 今週の総括
5/22に6万3,339円
S&P500は8週連続プラスの公算
米は実質4営業日
本記事の数値・統計・要人発言は、以下の公式・準公式ソースを2つ以上で照合して作成しています。
- 日本経済新聞(電子版)
- Bloomberg
- 米連邦準備制度理事会(FRB)公式サイト
- NVIDIA Investor Relations — 本週NVDA決算特集
- 米労働統計局(BLS)/米商務省 経済分析局(BEA)— 来週米PCE発表
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。


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