📊 景気動向指数は6か月ぶりに下がっても、判断は「改善」のまま
🇯🇵 日経平均は648円安で3日ぶり反落/🇺🇸 FOMC議事要旨、大半が「年末までにもう一度」
おはようございます、お金バイバイマンです。昨日発表の8月の景気動向指数で、景気の「いま」を表す一致指数は6か月ぶりに下がりました。それでも内閣府の判断は「改善を示している」のまま。内閣府の基準に当てはめると、8月は判断を変える条件に届いていませんでした。
📊 一致指数は1.9ポイント下げても、3か月の平均はまだ上向き(10/7水 内閣府)
8月の一致指数(速報)は118.7。7月から1.9ポイント下がり、6か月ぶりの下降です。工場で使う部品や材料の出荷、車や家電などの出荷が足を引っぱりました(内閣府)。
内閣府は、1か月の上下は一時的な要因で振れやすいとして、3か月と7か月の平均の向きを中心に、その月の上下も踏まえて判断します。8月は下げたので「改善」の条件からは外れますが、「足踏み」などの条件にも当たらないときは前月の判断を引き継ぎます(内閣府の基準)。8月の3か月平均は119.40で、7月の119.27から0.13上がっていました(内閣府。平均の値はこの記事の計算)。
8月の3か月平均からは5月(118.3)が外れ、8月(118.7)が入りました。大きく下げた8月も、外れた5月よりは0.4高かったのです。同じ計算でいくと、9月の一致指数が6月の118.9を下回れば、3か月平均は下を向きます(改訂がなければ。この記事の計算)。ただ「足踏み」には下げ幅の基準もあり、下を向いただけでは判断は変わりません(内閣府の基準)。
私は、「6か月ぶりの下降」と「改善のまま」が同じ発表に並ぶところに、この判断の仕組みの性格を見ました。1か月の上下で判断を変えにくいのは、振れに振り回されないための作りです。ただそれは、景気の向きが本当に変わったときも、判断の言葉が遅れて動くということです。私には「改善」の2文字よりも、9月の一致指数が118.9を上回り、3か月平均が上向きを保てるかのほうが気になります。
🇯🇵 日経平均は648円安、それでも7万円台は保つ(10/7水 終値)
急な上げの反動で、AI・半導体株に利益確定の売りが出ました(日本経済新聞・フィスコ・MINKABU PRESS)。648円のうち約275円(約42%)は東京エレクトロンとアドバンテストの2社の分です(フィスコの寄与度の表から、この記事の計算)。
🇺🇸 3指数そろって反落、米10年債は一時5.36%台(10/7水 終値)
米10年債の利回りが取引時間中に一時5.36%台と2002年以来の高さまで上がり、株は売られました(DZHフィナンシャルリサーチ・CNBC・MINKABU PRESS)。その後の10年債の入札は、落札利回り5.300%と2000年以来の高さでしたが(米財務省・フィスコ・CNBC)、入札前の取引の利回りより低く決まり、強い結果とされました(フィスコ・MINKABU PRESS)。
今朝3時に出た9月会合のFOMC議事要旨では、参加者全員が利上げを支持し、大半が「年末までにもう一度の利上げが適切になる可能性が高い」と判断していました。10月か12月かは書かれていません(FRB)。
景気動向指数(けいきどうこうしすう)
生産や雇用など景気に敏感な指標の動きをまとめ、景気の現状把握と将来の予測に役立てる指標です(内閣府)。
- 3つの指数がある:景気に先がけて動く先行、ほぼ同時に動く一致、遅れて動く遅行です(内閣府)
- 判断は平均の向きで:一致指数の3か月と7か月の平均を中心に、決められた基準で判断します(内閣府)
- 一致指数は10の指標から:生産や雇用などの10指標を合成しています(内閣府)
▶ もっとくわしく:景気動向指数とは?景気の「いま」と「この先」を表す数字をやさしく図解
🕊 いまも続いている出来事(続報)
- 台風25号など/消防庁の第25報(5日9時時点)が最新で、死者17人、行方不明0人、けが人41人、住まいの被害2,412棟。それ以降の更新は確認できていません。亡くなられた方に心よりお悔やみを申し上げます。
- 台風29号/12日3時に小笠原近海に達する予報で、勢力は「非常に強い」から「強い」(955hPa)に改められました(気象庁)。
- 地震/今朝4時13分、千葉県北東部を震源とする地震で旭市が震度4でした。津波の心配はありません(気象庁)。
- 火山/北海道駒ヶ岳はレベル2、十勝岳と桜島はレベル3のままです(気象庁)。
同じ日の毎月勤労統計(8月速報)で、物価の上がり分を差し引いた実質賃金は前年同月比1.5%増、8か月連続のプラスでした(厚生労働省)。7月の2.0%よりは伸びが鈍りました。景気の数字が下げた月に、賃金はまだプラス。その食い違いが、私には印象に残りました。物価と暮らしの関係は円安になると生活はどうなる?にまとめています。
📊 10月7日の総括
今日は8時50分に8月の国際収支、14時に日銀のさくらレポートと9月の景気ウォッチャー調査、引け後にファーストリテイリングの決算です(DZHフィナンシャルリサーチ)。12日はスポーツの日で、東証は3連休になります。
この記事の計算=一致指数の3か月平均119.27・119.40と「9月は118.9が分かれ目」(内閣府の概要から)・2社の寄与約275円と約42%(フィスコの表から)・先物と現物の差約246円。
- 景気・賃金=内閣府(景気動向指数 8月分速報)/厚生労働省(毎月勤労統計)
- 日本の株・金利=日経平均公式データ/日本経済新聞/フィスコ/MINKABU PRESS
- 米国・為替・商品=米財務省/FRB(議事要旨)/CNBC/DZHフィナンシャルリサーチ/MINKABU PRESS/フィスコ
- 災害=総務省消防庁/気象庁
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。日本株と米国株、商品は10月7日(水)の値です。今朝の先物は取得した時点の値で、公開後に動いている可能性があります。景気動向指数と毎月勤労統計、災害の数字は速報値です。


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