🛢 米軍がイランのララク島を攻撃、原油は85ドル76セントに急伸
WTI原油は85ドル76セント、2ドル36セント高/NYダウは374ドル安/昨日の日経平均は93円安でしたが朝は1,500円超下げていました/長期金利は一時2.950%/今日の経済用語は「限月」
おはようございます、お金バイバイマンです。この土日に動いたのは相場でなく中東でした。8月30日、米軍がホルムズ海峡のイラン領ララク島にあるミサイル発射装置2基を攻撃。イラン側は報復を宣言。30日の攻撃では人が亡くなったとイラン側が発表しています。相場の話に入る前に、そこは書いておきます。
🛢 7月下旬以来の攻撃が、ホルムズ海峡の島でありました
米中央軍の発表を読みにいきました。理由は「革命防衛隊が、機雷を積んだロケットを海峡へ発射する準備をしているのを確認した」から。米軍の対イラン攻撃は7月下旬以来で、先週に同じ中央軍が「国際航路からの機雷撤去を完了した」と発表したばかり。片づけ終えた直後に、また撒かれかけた形です。イラン側は31日夜明け、ヨルダンの米軍基地2か所へ弾道ミサイル、UAEのアル・ミンハド空軍基地へドローンで報復し、海峡では米軍のMQ9無人機を撃墜したと発表。トランプ大統領も31日、FOXニュースで報復を表明(時事通信・31日22時38分=NY市場の取引時間中)。
8月26日の記事に書いたとおり、原油は制裁の「発表」で2営業日続けて下げ、8月25日の清算値は82ドル36セントでした。それが攻撃で85ドル76セント。4営業日で約4.1%の戻りです。言葉には売り、行動には買い。値段がつくのは罰の重さではなく、タンカーが通れなくなる確率のほうだと読めます。
📉 朝の安値から、1,479円83銭を取り返した一日
昨日の日経平均は寄り直後に6万4,832円10銭まで下げました。前週末終値からの下げ幅は1,573円46銭。終値まで1,479円83銭、下げ幅の約94%を取り返しています。残った93円63銭が、そのまま前日比です。朝の下げに各社が挙げたのは中東ではなく米利上げ観測と日米の長期金利上昇、半導体株安。下げた理由と戻した理由が別々の日でした。
🇯🇵 日本株式市場(8/31月 終値)
日経平均が下げた日に、TOPIXは8日続伸。値上がり57%・値下がり41%(時事通信)で、下げたのは日経平均という目盛りであって、市場の大半ではありません。いっぽう長期金利は取引時間中に一時2.950%と、1996年10月以来およそ29年10カ月ぶりの高さを付けています(共同通信)。
🇺🇸 米国株式市場(8/31月 NY終値)
💴 為替・金利(投稿時点)
31日NY市場のドル円終値は159円74銭で、前日比35銭の円高でした(高値159円90銭/安値159円61銭)。
🤝 米財務長官「無秩序な動きではない」
ベッセント米財務長官が8月30日のロイターのインタビューで、最近の円相場は「かなり抑制されている」と述べ、「無秩序な動き」ではないと示唆しました。同じ長官の「無秩序な動きとなれば、世界の市場を不安定化させる」を8月29日の記事に書いたばかりです。翌日に「なれば」が「そうではない」へ寄りました。31日にはG20の会場で片山さつき財務相と会談し、7月31日の協調介入の効果など為替動向を協議。介入のあと対面で話すのは初めてです(共同通信)。
限月(げんげつ/Contract Month)
先物の「いつ受け渡すか」の期限です。毎日出てくる「WTI原油10月限(じゅうがつぎり)」は10月に受け渡す約束の原油。11月限には別の値段がつきます。
- 「原油85ドル」だけでは足りない:限月がないと前日比が別物との比較になる
- ニュースの値段はふつう「期近」:期限が最も近い限月。取引が多いからです
- 乗り換えで段差が出る:期近が替わると値段が飛びます
▶ もっとくわしく:限月とは?先物の「10月限」と期近をやさしく図解
🗓 今日9月1日(火)の予定
- 23時/米8月のISM製造業景況指数。予想55.6、前回55.2
- 23時/米7月の求人件数(JOLTS)。市場予想は730万〜733万件(調査機関で差があります)、前回は735.9万件。G20は今日が最終日です
🕊 いまも続いている出来事(続報)
- 石川の大雨/県の第7報で孤立地区は8月30日12時に全て解消。負傷者3人(軽傷)、住家被害180棟、避難所4か所23人
- 富山の大雨は続いています/県内の住宅浸水623棟。氷見市の3地区22世帯31人は31日正午時点でも孤立し、床鍋地区は大型重機で土砂撤去が始まり、9月9日ごろの解消を目指します
- 熊本地震は消防庁 第61報(8月25日10時現在)で38人、千葉豪雨は第17報で13人。阿蘇山は噴火警戒レベル3が継続中。いずれも以降の更新は確認できていません
📊 8月31日(月)の総括
朝に1,500円下げた画面を見た人と、夕方に「93円安」の見出しを見た人では、同じ日の記憶がまるで違います。私は昨日の朝の下げを見ていません。見ていたら何かしていた。見ていないおかげで助かる日がある——「相場は毎日チェックすべき」を、もう真に受けないことにしました。
原則2つ以上で照合。中東=米中央軍(AFP・BBC)とロイター/日本株・金利=時事通信・財経新聞(フィスコ)・日本経済新聞・共同通信/米国・商品=DZH「NYマーケットダイジェスト・31日」とフィスコ・共同通信/災害=石川県第7報・チューリップテレビ・北日本新聞・消防庁。長期金利は系列で値が違います=カードは日経の31日15時05分時点(同紙の前週末2.925%)、一時2.950%は共同通信。
1系統のみ=日経平均の日中安値、S&P500、米10年債利回り、石川県の被害。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。株価は8月31日(月)の終値。ドル円・ユーロ円のカードは9月1日朝の時点値です。WTIの前週末比2.36ドル高は配信各社の基準(8/28=83.40ドル)によります。引き算はこの記事によるものです。中東情勢と災害の情報は速報で、続報により変わります。


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