📉 日経平均130円安、下げ幅の2倍を1銘柄で作ったアドバンテスト
昨日の日経平均は3営業日ぶりの反落。TOPIXは6日続伸でした/130円18銭の下げを寄与度で分解/米国では同じエヌビディアが買われてナスダック1.57%高/今夜23時、ジャクソンホールでウォーシュFRB議長が講演/今日の経済用語は「持ち高調整」
おはようございます、お金バイバイマンです。昨日8月27日(木)の日経平均株価は130円18銭安の6万6,131円98銭で、3営業日ぶりに下がりました。ただ、この「130円安」をそのまま受け取ると相場を見誤ります。エヌビディアの決算を好感した買いが先行し、高値は前日比692円53銭高。そこから822円71銭下げて終わった一日だからです。
しかも下げをつくったのは、ほぼ1銘柄でした。押し下げ寄与の1位はアドバンテストで263円08銭。指数の下げ幅の、およそ2倍です。TOPIXは6営業日続けて上昇し、グロース250は2.15%高。日経平均だけが下を向いた日でした。その夜のニューヨークでは、同じエヌビディアが買われてナスダックが1.57%高。
📉 130円18銭の下げを、寄与度で分解してみました
寄与度のランキングを見にいきました。フィスコ配信と株式ちゃんねるの一覧は、銘柄ごとの数字が1銭単位まで一致しています。押し上げ寄与の合計は369円51銭、押し下げ寄与の合計は499円69銭。自分で引き算すると、マイナス130円18銭。この日の下げ幅と1銭まで一致しました。指数は、この引き算そのものです。
この1銘柄が前日と変わらずだったなら、日経平均はプラスで終わっていました。しかも前日の8月26日、アドバンテストは指数を301円70銭押し上げています。2日間で、同じ1銘柄が564円78銭ぶん指数を振り回したことになります。
東証プライムの値上がりは712銘柄、値下がりは769銘柄でほぼ半々。TOPIXが6日続伸したのも、この「半々」が実態に近いからです。相場が崩れたのではなく、重い1銘柄がこけた日でした。
売買代金は7兆8,700億円で、前日からおよそ17%増えました。一昨日まで「4カ月ぶりの薄商い」と書いていた市場に人が戻った日です。各社が下落の理由に挙げたのは、今夜のジャクソンホールを見極めたいという持ち高調整でした。
🇯🇵 日本株式市場(8/27木 終値)
🇺🇸 米国株式市場(8/27木 NY終値・3指数そろって上昇)
買いが先行した点は東京と同じでしたが、ニューヨークはその買いが引けまで続きました。同じ材料でも、市場と時間帯が変われば符号は変わります。
💴 為替・金利・商品
日本の新発10年国債の利回りは2.890%(27日17時48分時点・前日比+0.005%)。取引時間中は一時2.900%を付けました。
持ち高調整(もちだかちょうせい/Position Adjustment)
相場の良し悪しと関係なく、「いま抱えている量」を減らす・増やすための売買です。大きなイベントの前は、外れれば大きく損をする。それなら結果が出るまで荷物を軽くしよう、という判断が働きます。昨日の東京市場が、まさにこれでした。
- 悲観したから売るのではない:怖いのは「外れたときの幅」で、先行きの見立てとは別
- 売りだけを指す言葉ではない:売り建てをイベントの前に買い戻すのも、持ち高調整です
- 通過すると戻ることがある:新しい悪材料が出たわけではないので、済むと買い直されます
▶ もっとくわしく:持ち高調整とは?イベント前に「荷物を軽くする」売買をやさしく図解
🗓 今日8月28日(金)の予定
- 8時30分/7月の完全失業率・有効求人倍率、8月の東京都区部CPI。時事通信の予測はCPIが前年同月比1.7%上昇、求人倍率1.19倍(1配信のみで確認)
- 23時/ジャクソンホール会議でウォーシュFRB議長が講演。テーマは「金融イノベーション:決済と政策への含意」
🕊 いまも続いている出来事(続報)
- 石川・富山の大雨/27日6時20分の大雨特別警報は同日夕方に警報へ切り替え。12時間降水量は羽咋市317.5ミリ、氷見市317.0ミリで、ともに観測史上1位を大幅更新。消防庁の27日8時45分現在で緊急安全確保が5市町・約18万人、避難指示は10市町・17万3,638人。28日にかけて再び雨が強まるおそれがあります(人的被害は、この記事の時点では確定していません)
- 熊本地震は消防庁 第61報(8月25日10時00分現在)で38人、千葉豪雨は第17報で13人が亡くなっています。それ以降の更新は、この記事の時点では確認できていません。阿蘇山は噴火警戒レベル3が継続中
📊 8月27日(木)の総括
「日経平均が130円下がりました」だけを見て、自分の資産も同じだけ削られた気持ちになる日があります。でも昨日の中身は、下げ寄与の半分が1銘柄でした。指数は市場の体温計であると同時に、重い銘柄の機嫌に引っぱられる目盛りでもあります。私は、指数の上下をそのまま自分の増減として受け取るのはやめました。
官公庁などの一次資料はそれ自体を出所とし、ほかは原則2つ以上で照合しています。1つでしか確認できなかったもの=売買代金、騰落銘柄数、グロース250、S&P500、ドル円、時事通信の指標予測、消防庁の避難情報。
- 日本株=Yahoo!ファイナンス時系列/株式ちゃんねる/日本経済新聞「東証大引け」「長期金利」/寄与度はフィスコ配信(財経新聞)と株式ちゃんねるの2系統で一致
- 米国・為替・商品=日本経済新聞/Investing.comの過去データ(米3指数とWTIを突き合わせ)/DZH配信「NY外国為替市場概況・24時」
- 災害・予定=気象庁/日本気象協会/総務省消防庁/NHK/FRBとカンザスシティ連銀
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。株価は8月27日(木)の終値と四本値です。ドル円は同日24時時点の参考値で「終値」ではありません。寄与度はフィスコ配信と株式ちゃんねるで一致した数値で、引き算はこの記事によるものです。災害・避難の情報は速報で、続報により変わります。


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