ベージュブックBeige Book
FRBが年8回まとめる「地区連銀経済報告」。全米12地区の“景気の現場の声”を集めた定性レポート
💡 3行でいうと
- FRB(米連邦準備制度)が年8回公表する「地区連銀経済報告」です。
- 全米12地区連銀が、管轄地域の景気(消費・雇用・物価など)を企業ヒアリングなど“現場の声”でまとめた定性的な報告です。
- FOMC会合の約2週間前の水曜に公表され、政策判断の基礎資料になります。表紙がベージュ色なのが名前の由来です。
📕 たとえ話
景気を測る道具には、大きく2種類あります。ひとつは失業率やCPIのような「数字(統計)」。もうひとつが、この現場の生の声を集めたベージュブックです。全米を12の地区に分けて、それぞれの地区連銀が地元の企業や商店に「最近どう?売れ行きは?人手は足りてる?値上げした?」と聞いて回り、その声を文章でまとめます。
統計だと「小売売上高+0.3%」で終わるところを、ベージュブックは「ある地区の小売店は客足が鈍り、値引きで在庫をさばいている」といった手ざわりのある話が読めるのが持ち味。FOMC(金融政策を決める会合)の約2週間前に出るので、いわば“FRBの予習ノート”。お金バイバイマンは、数字だけでは見えない景気の温度感を知りたいとき、この叙述レポートをのぞいてみます。
📊 ちいさな図解
※ベージュブックは景気判断の材料のひとつ。これだけで金融政策が決まるわけではありません。
⚠️ よくある勘違い
議事要旨(FOMC minutes)とは別物
ベージュブックは会合の“前”に出る景気の生情報、議事要旨は会合の“後”に出る議論の記録です。役割もタイミングも違います。
統計の数字が並んでいるわけではない
中身は主に文章(定性情報)。企業や商店の声をまとめたもので、失業率やCPIのような数値表ではありません。
ベージュブックは出ても必ず相場が動くわけではない
あくまで判断材料のひとつ。サプライズが少ない回も多く、議事要旨や雇用統計ほど大きく反応しないこともあります。
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
