帰属家賃Imputed Rent
持ち家に住んでいる人も、借家と同じように住まいのサービスを受けているとみなして、その家賃を一般の市場の値段で見積もったものです。実際には家賃のやりとりはありません(総務省)。
💡 3行でいうと
- 持ち家の人が「自分に家賃を払っている」とみなした、計算の上だけの家賃です。
- 全国の消費者物価指数では、全体の16.34%を占める大きな品目です(総務省)。
- いまは伸びが小さいので、除いて計算すると物価の伸びは高く見えます。
🏠 たとえ話
同じ間取りの家が2軒並んでいます。Aさんは毎月家賃を払って借りていて、Bさんは家を持っています。
住んでいる暮らしはまったく同じなのに、Aさんの家賃だけを数えると、Bさんの「住まい」は統計から消えてしまいます。
そこで、Bさんも同じような家の家賃を自分に払っているとみなして数えます。これが帰属家賃です。
📊 ちいさな図解
※2026年9月の全国の消費者物価指数で、持家の帰属家賃は前の年より0.5%の上昇でした。これを除いた総合は2.5%で、総合の2.1%より高くなっています(総務省)。
🧭 どうやって読む?
「除く総合」と並べる
総務省は、総合とは別に「持家の帰属家賃を除く総合」も毎月出しています。2026年9月は総合が2.1%、帰属家賃を除く総合が2.5%でした(総務省)。割合が大きく伸びが小さい品目なので、入れるか除くかで物価の伸びが0.4ポイント変わった月です。
ウエイトは5年ごとに決め直す
物価の計算での帰属家賃の割合は、5年ごとに行われる全国家計構造調査で見積もった帰属家賃をもとに作ります(総務省)。今の2025年基準では、総合を10000としたうちの1634です(総務省)。
国内総生産(GDP)にも入っている
帰属家賃は物価だけでなく、国の経済の大きさを測る国民経済計算(GDP)にも入っています。内閣府の経済社会総合研究所は、2024年の家計の消費(名目)の約18%を占めるとしています(内閣府)。
📰 ニュースでどう使われた?
2026/10/23の記事で登場9月の全国の物価は2.1%上昇。帰属家賃を除くと2.5%でした
⚠️ よくある勘違い
持ち家の人が実際にお金を払っているわけではない
帰属家賃は、家賃のやりとりがない持ち家について、借家と同じサービスがあるとみなして見積もった値です(総務省)。だれかの財布からお金が出ていく家賃ではありません。
「除いたほう」が本当の物価、ではない
帰属家賃を除く総合は、住まいの分を外したときの物価の動きを見るための数字の1つです。総務省は総合と並べて公表しており、どちらを見るかは使い方によって変わります。
家の値段そのものではない
見積もるのは住まいのサービスの値段、つまり家賃です(総務省)。2026年9月は、持家の帰属家賃の伸びは0.5%で、民間の借家の家賃(民営家賃)の0.8%に近い小さな動きでした(総務省)。家やマンションの買値とは別のものさしです。
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
