第3次産業活動指数とは?サービス業の元気さを測る数字をやさしく図解

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ECONOMIC TERMS DICTIONARY

第3次産業活動指数Indices of Tertiary Industry Activity

小売や運輸、金融、医療など、第3次産業(広い意味でのサービス業)の生産活動をまとめて1つの数字にした指数です。経済産業省が、業界団体や官庁の統計をもとに毎月公表しています(大和証券・経済産業省)。

💡 3行でいうと

  • モノをつくる工場ではなく、お店・運送・金融・病院などの動きを測る指数です。
  • いまの数字は2019〜2020年の平均を100としたものです(経済産業省)。
  • 工場の動きを測る鉱工業生産指数と組み合わせると、日本の産業の動きを広く見わたせます。

🛎️ たとえ話

🛎️

ある大きなショッピングモールに、スーパー、美容院、クリニック、宅配の窓口、銀行のATMが入っているとします。管理事務所は毎月、各店の売り上げや利用件数を集めて「モール全体のにぎわい」を1つの点数にしています。

基準の時期を100点として、今月が106点なら基準より6%にぎわっている、という読み方です。スーパーが落ちても宅配が伸びれば、全体の点数はあまり動きません。

第3次産業活動指数は、日本中のサービスの現場について、この「にぎわいの点数」を毎月つけているものです。

📊 ちいさな図解

第3次産業活動指数(季節調整済み)の1年 2019〜2020年の平均=100。縦軸は104から始めています 104 105 106 107 25/8 25/10 25/12 26/2 26/4 26/6 26/8 105.1 104.6 8月 106.8 出典:経済産業省「第3次産業活動指数」(2026年10月19日公表)

※季節調整済みの指数です。1年前の105.1より高い水準ですが、2026年5月からの4か月は106.7〜106.9でほぼ横ばいでした。経済産業省は2026年8月分の判断を「一部に足踏みがみられるものの、持ち直し傾向にある」とし、前の月と同じ文言にしています。

🧭 どうやって読む?

「個人向け」と「会社向け」に分けて見る

指数は、私たちが使う広義対個人サービスと、会社どうしで使う広義対事業所サービスに分けても公表されます。ウエイト(全体への重み)は個人向けが4,406、会社向けが5,594で、合わせて10,000です(経済産業省)。2026年8月は、個人向けが前月比−0.7%、会社向けが+0.4%と向きが分かれました。

13の業種に分かれている

電気・ガス、情報通信、運輸・郵便、卸売・小売、金融・保険、不動産、宿泊・飲食、医療・福祉など、13の業種で構成されています(経済産業省)。2026年8月は金融・保険(−3.0%)と、卸売・小売のうち小売(−1.5%)が下げ、運輸・郵便(+4.3%)が上げました。

⚠️ よくある勘違い

売上の金額そのものではありません

業界ごとの売上高や取扱量などをもとに、基準の時期を100として重みをつけて平均した指数です(大和証券・楽天証券)。「106.8」は円やドルの金額ではなく、基準の時期と比べた水準を表しています。

前月比と前年同月比は、もとにする数字がちがいます

ニュースでよく出る前月比は、季節による動きをならした「季節調整済み」の指数で計算します。前年同月比は、ならす前の「原指数」で計算します。2026年8月は、季節調整済みの前月比が−0.1%、原指数の前年同月比は+1.7%でした(経済産業省)。同じ月でも、どちらを見るかで印象が変わります。

発表は2か月近くあとになります

2026年8月分は10月19日に公表されました。集計に時間がかかるため、手元に届くのは少し前の月の姿です。

※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。