鉱工業生産指数(こうこうぎょうせいさんしすう)Industrial Production Index
日本の工場や鉱山が、ひと月にどれだけモノをつくったかを表す数字です。ある年を100として、それより多いか少ないかで示します。経済産業省が毎月発表していて、景気の「いま」を早くつかむ手がかりとして、株や為替の市場でも注目されます。
💡 3行でいうと
- 鉱業と製造業の生産の量をまとめて指数にしたものです(野村證券の用語集より)。
- ある年を基準(100)にして、生産活動の全体の水準がどう動いたかを表します。いまの基準は2020年です(三井住友DSアセットマネジメントの用語集・経済産業省)。
- 速報は翌月の下旬に出ます。速く出るので、足元の景気を判断する材料として広く使われています(三井住友DSアセットマネジメントの用語集より)。
🍞 たとえ話
町のパン屋さんを思い浮かべてください。ある年に焼いたパンの1カ月あたりの数を「100」と決めておきます。
今月は110なら「あの年より1割多く焼いた」、95なら「5%少なかった」ということです。何個焼いたかを毎回数えなくても、基準の年と比べた多い・少ないがひと目でわかります。
これを日本じゅうの工場と鉱山でまとめてやっているのが、鉱工業生産指数です。
📊 ちいさな図解
※しくみを簡単にした図です。実際のニュースでは、指数の水準(例:102.6)よりも「前の月から何%上がったか・下がったか」がよく報じられます。
📰 ニュースでどう使われた?
2026/10/01の記事で登場9月30日に発表された8月の鉱工業生産が前月より1.7%下がり、予想に反して2カ月続けての低下となった、という話のなかで登場しました →
⚠️ よくある勘違い
100を超えていれば「前の月より増えた」、ではありません
100は基準の年との比較です。2026年8月分は102.6と100を上回っていましたが、前の月と比べると1.7%の低下でした(経済産業省)。水準と、前の月からの変化は分けて見る必要があります。
生産の数字が悪かった日に、株も下がるとは限りません
2026年8月分が予想に反して下がったと発表された9月30日、日経平均は1,272円上がりました。株価は、海外の株や金利、企業ごとの材料など、いくつもの要因で動きます。
速報は、あとで数字が変わることがあります
最初に出るのは速報で、その後に確報が出ます。前の月と比べるときは、それが速報の数字か、見直したあとの数字かを分けて見る必要があります。
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