大勢見通しForecasts of the Majority of the Policy Board Members
日銀の展望レポートに載る、政策委員の経済と物価の見通しの数字です。各委員が最も確からしいと考える数字から、最大値と最小値を1個ずつ除いて、幅で示します(日本銀行)。
💡 3行でいうと
- 実質GDPと消費者物価について、政策委員が出した数字をまとめた表です。
- いちばん高い数字と低い数字を1個ずつ外して、残りを「+2.4〜+2.6」のような幅で示します。
- < >の中の数字が中央値で、ニュースで「日銀の見通しは2.5%」と言うときは、ふつうこの数字です。
🤸 たとえ話
審査員が点数をつける大会を思い浮かべてみてください。審査員がそれぞれ点をつけて、いちばん高い点といちばん低い点を1つずつ外します。
大勢見通しの「幅」は、残った点のいちばん下からいちばん上まで。「中央値」は、平均ではなく、全員の点を順に並べたときの真ん中の点です。委員は9人なので、1つずつ外しても真ん中は変わりません。
大会と違うのは、これが採点ではなく、それぞれの委員の予想だということです。
📊 ちいさな図解
※2026年度は中央値が同じ2.5%のまま幅が縮み、2027年度は中央値が2.4%から2.6%に上がりました(日本銀行)。
🧭 どうやって読む?
まず中央値を前回と比べる
展望レポートの表には、今回の数字のすぐ下に前回(2026年10月の表なら7月時点)の数字が並んでいます。中央値が動いたかどうかは、ここを見ればわかります(日本銀行)。
次に幅を見る
中央値が同じでも、幅が変わることがあります。2026年度の物価は、7月の2.3〜2.7%から10月は2.4〜2.6%になりました(日本銀行)。
前提の注記も読む
2026年10月の表には、国会で審議中の飲食料品の消費税引き下げは織り込んでいない、という注記があります。対象品目すべてにそのまま適用された場合、機械的に計算すると2027年度の物価を1.3ポイント程度押し下げる、とも書かれています(日本銀行)。
📰 ニュースでどう使われた?
2026/10/31の記事で登場日銀の2026年度の物価見通しが中央値2.5%のまま、幅は2.3〜2.7%から2.4〜2.6%に縮んだことを扱った、今週のマーケット振り返りの記事で登場しました
⚠️ よくある勘違い
幅は「ここまでしか動かない」という意味ではない
日銀は、この幅は予測の誤差などを踏まえた見通しの上限・下限を意味しない、と注記しています(日本銀行)。
「今の金利がこのまま続く」前提とは限らない
各委員は、すでに決めた政策は前提にしつつ、この先の政策は市場の織り込み(市場が見込む金利の動き)を参考にして見通しを作っています(日本銀行)。
中央値は幅の真ん中とは限らない
2027年度の10月の見通しは幅が2.4〜2.7%で、真ん中なら2.55%ですが、中央値は2.6%です(日本銀行)。
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