需給ギャップ(じゅきゅうギャップ)Output Gap
国全体の需要と、経済の供給力との差のことです。GDPギャップとも呼ばれます。プラスなら需要のほうが多く、マイナスなら供給力が余っている状態で、物価が上がりやすいかどうかを考える手がかりになります。
💡 3行でいうと
- 一国の経済全体の需要と潜在的な供給力の差で、「(実質GDP−潜在GDP)÷潜在GDP」で表されます(野村證券の用語集)。
- プラスは需要超過、マイナスは需要不足。需要が供給力を上回ると物価が上がりやすくなります(野村證券・大和証券の用語集)。
- 日本銀行は四半期に一度、原則1・4・7・10月の第3営業日に推計を公表しています(日本銀行)。
🍜 たとえ話
店主と店員がふだんの働き方で、1日100杯のラーメンを作れるお店を思い浮かべてください。この「無理なく作れる100杯」が、経済でいう供給力にあたります。
ある日、105杯分のお客さんが来ました。行列ができ、店員は残業し、値上げをしてもお客さんは減りにくい。これが需給ギャップがプラスの状態です。
逆に95杯分しか来なければ、手が空き、値上げはしにくくなります。こちらがマイナスの状態です。国全体でこの「来たお客さんと作れる量の差」を見積もったものが需給ギャップです。
📊 ちいさな図解
※日本銀行が2026年10月5日に公表したデータ(gap.xlsx)を小数第3位を四捨五入。日銀は推計のしかたを見直すことがあり、過去の値も変わることがあります。2024年4〜6月期は−0.004%とほぼゼロでした。
⚠️ よくある勘違い
誰が計算しても同じ数字になる、わけではありません
日本銀行は、推計の手法によってかなり異なる値をとりうるうえ、さまざまな推計誤差を含むので、十分な幅を持って評価する必要があると説明しています(日本銀行)。日本では内閣府と日本銀行がそれぞれ推計しています(大和証券の用語集)。
その期の値だけで判断するもの、ではありません
大和証券の用語集では、この指標は絶対水準ではなく、時系列の変化を見ることに意味があるとされています。前の四半期からどちらに動いたかをあわせて見ると、読み違えにくくなります。
一度出た数字がずっと変わらない、わけではありません
日本銀行は2026年3月に推計の見直しを公表しました(日本銀行)。新しいデータが入ったり手法が変わったりすると、過去の四半期の値も書き換わることがあります。
🔗 関連用語
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