移動平均線(いどうへいきんせん)Moving Average
一定の期間の株価(ふつうは終値)の平均を毎日計算し、それを線でつないだものです。株価そのものより動きがなだらかになるので、上向きか、横ばいか、下向きかの「方向」を見るのに使われます。
💡 3行でいうと
- 「5日移動平均線」なら、過去5営業日の終値の平均を毎日出して線にしたものです(マネックス証券の解説記事)。
- 日足なら5日線・25日線・75日線、週足なら13週線・26週線など、いくつかの線をチャートに重ねて使います(東海東京証券の用語集)。「25日」は営業日ベースで約1か月です(楽天証券の解説記事)。
- 平均をとる期間が長いほど傾きの変化がゆるやかで、方向性がとらえやすくなります(東海東京証券の用語集)。
🛤️ たとえ話
毎朝、体重計に乗る人を思い浮かべてください。前の晩に食べた量や水分で、数字は毎日上がったり下がったりします。1日ぶんの数字だけ見ていると、太ってきたのか、やせてきたのか、よくわかりません。
そこで、「今日までの5日間の平均」を毎日書いていくと、日々のでこぼこがならされて、どちらへ向かっているかが見えやすくなります。これが移動平均線です。「25日間の平均」にすると、もっとゆっくり動く線になります。
株価も同じです。1日の終値は材料で大きく動きますが、平均をとった線は急には向きを変えません。その線が上を向いているか下を向いているか、いまの株価がその線より上か下かを、多くの人が目安にしています。
📊 ちいさな図解
※日経平均公式データの終値から、このページで5営業日・25営業日の平均を計算して作図しました。2026年10月9日は終値69,031円に対して、5日線は69,748円、25日線は66,228円でした(いずれも1円未満を四捨五入)。
📰 ニュースでどう使われた?
2026/10/10の記事で登場10月9日の日経平均は一時892円安の68,150円まで下げたあと戻し、終値は11円安の69,031円。5日移動平均線(69,748円)の下、25日移動平均線(66,228円)の上で週を終えました。
⚠️ よくある勘違い
移動平均線は「予想」の線ではありません
過去の終値を平均した線なので、先のことは何も書いていません。株価が先に動いて、線はあとからついてきます。平均をとる期間が長い線ほど、動きが遅れます。
線を割り込んだら、すぐに下落が続くと決まるわけではありません
短期(5日線)・中期(25日線)・長期(75日線)といった線の傾きから、いまの相場が上昇・もちあい・下降のどれかを読み取る、というのが用語集の説明です(東海東京証券)。終値が線の下に出たことと、線そのものが下を向いたことは別です。上の図でも、10月8日と9日の終値は5日線の下ですが、5日線はまだ上を向いています。
「移動平均線」は1本ではありません
日経平均では、5日線と25日線で同じ日の値が数千円違うことがあります(上の図では約3,500円の差)。ニュースで「移動平均線を割った」と聞いたら、何日線のことかを確かめると、話がかみ合います。
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
