下ヒゲ(したひげ)Lower Shadow
ローソク足の太い部分(実体)から、下に細く伸びた線のことです。「一時は大きく下げたけれど、安値よりは上で終えた」日にできます。相場のニュースで「下げ渋った」と書かれる日に、チャートではこの形になりやすくなります。
💡 3行でいうと
- 大和証券の用語集では、始値と終値で囲まれた長方形(実体)から、下に伸びた線とされています。「下影(したかげ)」ともいいます。
- 線の先が、その日の安値です。安値から、始値と終値のうち低いほうまでの長さが下ヒゲになります。
- 下ヒゲが長いほど、一時は大きく売られたあと、買いが入って戻したことを表します。
🪀 たとえ話
ヨーヨーを思い浮かべてください。手から落としたヨーヨーは、糸の長さいっぱいまで下がってから、また手元に戻ってきます。
あとから「今どこにあるか」だけを見ると、ヨーヨーは手のそばにあります。でも、一度は床の近くまで下がっていた。その下がって戻ってきた糸の長さを、1本の絵に残したのが下ヒゲです。
糸が長い日は、それだけ深く下がってから戻ってきた日、ということになります。
📊 ちいさな図解
※しくみを簡単にした図です。灰色の太い部分(実体)は、始値より終値が安い「陰線」の例です。下ヒゲは、終値が始値より高い「陽線」の日にもできます。
📰 ニュースでどう使われた?
2026/09/30の記事で登場9月29日の日経平均が、米国の半導体株安や配当の権利落ちなどが重なって一時1,178円下げたあと、781円78銭戻して396円安で終えた、という話のなかで登場しました →
⚠️ よくある勘違い
長い下ヒゲが出たら次の日は上がる、ではありません
「安いところで長い下ヒゲが出ると流れが変わりやすい」という読み方は語られますが、決まった法則ではありません。翌日にまた下げることも普通にあります。
下ヒゲがあっても、その日に上がったとは限りません
下ヒゲは「安値から戻した」ことを表すだけです。終値が前の日より安ければ、その日は下げた日です。安値から戻した幅と、前の日と比べた上げ下げは、別々に見る必要があります。
いつ安値をつけたかは、ローソク足1本からは分かりません
朝のうちに安値をつけて戻したのか、昼すぎに急に下げて戻したのかは、形だけでは区別できません。私は、時間の流れを知りたいときは、ニュースの本文や分刻みのチャートで確かめるようにしています。
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