陽線・陰線(ようせん・いんせん)Candlestick
1日の値動きを1本の棒にしたもの。終値が始値より高ければ陽線、低ければ陰線です
💡 3行でいうと
- 株価の1日は、始値・高値・安値・終値の4つの数字で表せます。これを1本の棒の形にまとめたものがローソク足で、真ん中の太い部分が始値と終値、上下に伸びる細い線(ヒゲ)が高値と安値です。
- 終値が始値より高ければ陽線、終値が始値より低ければ陰線と呼びます。日本では陽線を赤や白、陰線を青や黒で描くのがふつうです。
- 気をつけたいのは、陽線・陰線は「前日と比べて上がったか」ではないということ。比べているのはその日の始まりと終わりです。だから前日比はプラスなのに陰線という日が、ふつうに起こります。
🕯 たとえ話
お店の1日を思い浮かべてください。朝10時に開けたときのレジの中身が始値、夜に閉めたときの中身が終値。昼にいちばん増えたところが高値、いちばん減ったところが安値です。
ある日、開店のときに前の日より多いお金が入っていました。お客さんも朝いちばんにどっと来て、昼前にはさらに増えた。ところが午後はぱたりと止まって、閉めるときには朝より減っていた。——前の日と比べれば増えているので、日報には「増えました」と書きます。でもその日1日の中では、朝がいちばん良かった。
この「日報の数字」と「1日の中の形」のちがいを、1本で見せてくれるのがローソク足です。2026年8月14日(金)の日経平均が、まさにこの形でした。前の日より405円21銭高いところで終わったのに、その日の始まりよりは安く終わった——つまり陰線です。私は「4日続伸」のような見出しを読んだとき、その日の始値と終値も一度見るようにしています。同じ「上げた日」でも、後半が重かったのか、最後まで買われたのかで、その日の中身はまったく違うからです。
📊 ちいさな図解
※2026年8月14日(金)の日経平均は、始値68,811円17銭・高値69,608円24銭・安値68,471円15銭・終値68,713円80銭でした。終値が始値を下回っているので、右の陰線の形です。それでも前日終値(68,308円59銭)と比べれば405円21銭高く、日報の上では「4日続伸」になります。
⚠️ よくある勘違い
「陰線=下がった日」ではありません
陰線が示すのは始値より終値が安いことだけです。前の日と比べればプラスの日でも、朝いちばん高く始まってそこから下がれば陰線になります。逆に、前日比マイナスでも陽線の日はあります。ニュースの「◯円高」と、ローソク足の色は、別のことを言っています。
色の意味は国によって逆になります
日本では上げを赤、下げを青(または白と黒)で描きますが、アメリカのチャートでは上げが緑、下げが赤というのがふつうです。海外のニュース画像を見るときに、赤い足を「下げ」と読むか「上げ」と読むかが入れ替わるので、色ではなく始値と終値の位置関係で判断するのが安全です。
1本の形から次の日を当てられるわけではありません
「長い上ヒゲが出たから明日は下がる」といった読み方が語られることはありますが、これは決まった法則ではありません。ローソク足は起きたことを1本にまとめた記録であって、予言ではありません。私はこれを「その日の中身を思い出すためのメモ」くらいのつもりで見ています。
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