寄与度Contribution to Index
ひとつの銘柄が、指数全体を何円(何ポイント)押し上げた・押し下げたかを表す数字のこと
💡 3行でいうと
- ひとつの銘柄が、指数全体を何円(何ポイント)押し上げた・押し下げたかを表す数字です。
- 日経平均は株価を足して割る「株価平均型」なので、1株の値段が大きく動いた銘柄ほど指数への効き方が大きくなります。会社の規模は関係ありません。
- だから「上がった銘柄の数」と「指数の上げ幅」は、しばしば別のことを語ります。両方を見ておかないと、その日の姿を取り違えやすくなります。
🧱 たとえ話
クラス40人で、みんなで教室のイスを運ぶ日を思い浮かべてみます。「今日は35人が手伝った」と聞けば、みんなでやった一日に思えます。ところが運んだイスの数を数えたら、2人だけで全体の8割を運んでいた——そういうことが起こります。ここでいう2人は、体が大きい人という意味ではありません。その日たまたま、一度にたくさん運んだ人のことです。
指数の世界でもまったく同じです。「何人が手伝ったか」が値上がり銘柄の数、「だれが何脚運んだか」が寄与度にあたります。2026年8月5日の日経平均は2,342円上げ、東証プライムでは1,019銘柄が値上がりしました。数のうえでは、たしかに広く買われた日です。それでも上げ幅のうち約1,788円は、上位5銘柄が作ったものでした。
どちらかがウソをついているわけではありません。数え方が2つあるだけです。ニュースの見出しがときどき正反対に見えるのは、書き手がどちらを数えたかが違うから、ということが少なくありません。
📊 ちいさな図解
※実際の上げ幅は2,342.91円です(図の2,343円は、丸めた3つの数字を足した結果)。日経平均は円建ての指数なので寄与度の単位は「円」、TOPIXは「ポイント」です。数字は報道各社が集計した大引けベースのもので、集計元によって小数点以下が異なることがあります。
⚠️ よくある勘違い
「たくさんの銘柄が上がった=指数が大きく上がった」ではありません
小さく上がった銘柄が何百あっても、1株の値段が高い銘柄1つの大きな値動きに届かないことがあります。逆に、値下がり銘柄のほうが多い日に指数が上がることもあります。
会社が大きいほど寄与度が大きい、わけではありません
日経平均で効くのは1株の値段の動き幅であって、会社の規模ではありません。時価総額の大きさで効き方が決まるのは、TOPIXやS&P500のような「時価総額加重平均型」の指数のほうです。
押し上げだけを足した数字と、差し引きの数字は別物です
「上位5銘柄で1,788円」と「上位10銘柄を差し引きして1,551円」は、どちらも同じ日の正しい数字です。記事によって印象が変わるのは、どちらを載せたかの違いであることがあります。
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
