ねじれ議会(分割政府)Divided Government
米国で、大統領の党と、連邦議会の上院・下院の片方または両方の多数党が分かれている状態です(USAFacts)。日本語のニュースでは「ねじれ」と書かれることが多い言葉です。
💡 3行でいうと
- 大統領と議会の多数党が別の党になっている状態です。
- 法律は議会で決まるので、大統領の党だけでは法案を通しにくくなります。
- 中間選挙では大統領の党が議席を減らすことが多く、そのあとに生まれることがある形です。
🪢 たとえ話
マンションの管理組合で、理事長はAさんのグループの人なのに、総会で多数を占めているのはBさんのグループ、という状態に似ています。
理事長が「外壁を塗り替えたい」と言っても、総会で賛成が集まらなければ決まりません。決めるには、Bさんのグループと話し合って、お互いに受け入れられる案をつくる必要があります。
逆に、総会で決めた案も理事長が判を押さなければ進まない、という決まりがあると、米国の形に近づきます。
📊 ちいさな図解
※新しい議会は2027年1月から始まります。上院のアラスカとミシシッピは、2026年11月4日の時点でまだ結果が決まっていません(CNBC)。
🧭 どうやって読む?
「片方だけ」か「両方」かを分ける
2018年の中間選挙では、民主党が下院だけで多数を取り、上院は共和党のままでした。この場合も大統領の党と下院の多数党が分かれるので、ねじれ(分割政府)にあたります。2026年は、各社の予測では上院・下院の両方で民主党が多数を取る見込みです(CNBC・MINKABU PRESS)。
中間選挙は大統領の党に厳しい
1934年から2022年までの中間選挙23回のうち、大統領の党が下院の議席を減らしたのは20回です。増やしたのは1934年・1998年・2002年の3回だけでした(UCSBのアメリカ大統領プロジェクト)。
相場は「決まるまで」の時間に動くことがある
2026年11月4日の東京では、開票の途中で日経平均が一時3,051円下げ、引けまでに2,158円戻しました(日経平均公式のデータから計算)。MINKABU PRESSは、結果がはっきりするにつれて戻したと伝えています。結果の中身だけでなく、分からない時間の長さも値動きに出ることがあります。
⚠️ よくある勘違い
「ねじれ」が指す範囲は記事で違う
大統領の党と議会の多数党が違う状態を指す場合と、上院と下院で多数党が違う状態を指す場合があります(「米国の中間選挙」のページでも触れています)。記事がどちらの意味で使っているかを確かめて読みます。
選挙の翌日からねじれになるわけではない
新しく選ばれた議員の任期は、翌年の1月に始まります。それまでは今の議会が続きます。
大統領が何もできなくなるわけではない
大統領には、議会が通した法案に署名せず差し戻す拒否権があります。議会の多数党が別でも、大統領の同意なしに法律をつくるのは簡単ではありません。どちらも一方的には決めにくくなる、と考えるほうが実際に近い形です。
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