騰落銘柄数(とうらくめいがらすう)Advance-Decline
その日、値上がりした会社と値下がりした会社が、それぞれ何社あったかを数えたもの
💡 3行でいうと
- 株価指数が「いくら動いたか」を見る道具だとすれば、騰落銘柄数は「何社が動いたか」を見る道具です。値上がり銘柄数・値下がり銘柄数・変わらずの3つで数えます。
- この2つは、ときどき逆を向きます。指数が大きく上がった日なのに、値下がりした会社のほうが多い——そういう日が実際にあります。
- 逆を向いた日は、一部の大きな銘柄だけで指数が持ち上がったということです。自分の持ち株が下がっていても、それは読み違えではありません。
🏫 たとえ話
40人のクラスでテストがありました。先生が「今回はクラスの平均点が10点も上がりました」と言います。ところが手を挙げてもらうと、前より点が上がった人は16人、下がった人は23人。平均は上がったのに、下がった人のほうが多い。おかしな話に聞こえますが、種明かしはかんたんです。0点だった1人が100点を取ったのです。
株価指数も、これとよく似た仕組みで動きます。とくに日経平均株価は、225社の株価を足して割った「平均点」です。1株の値段が大きい会社が跳ねると、平均点はそれだけで持ち上がります。だから「指数が上がった=みんな上がった」ではありません。騰落銘柄数は、クラスで手を挙げてもらう作業にあたります。平均点だけを見ていると気づけないことが、ここに出ます。
📊 ちいさな図解
※数字は2026年9月7日の東証プライム市場の例(日経平均+2.12%/値上がり40.7%・値下がり56.9%)。いつもこうなるわけではなく、両方が同じ向きにそろう日のほうが多くあります。
⚠️ よくある勘違い
「値上がりが多い=上げ幅も大きい」ではありません
騰落銘柄数は、1社を1票として数えます。時価総額の大きな会社も、小さな会社も、同じ1票です。ですから「値上がり銘柄のほうが多いのに、指数は下がった」という日も起こります。票の数と、動いた金額の大きさは別のものだと思っておくと、混乱しません。
どの市場の数字なのかで、意味が変わります
「東証プライム市場」の騰落銘柄数と、「東証スタンダード」「東証グロース」の騰落銘柄数は別々に発表されます。数字を引用するときは、どの市場のものかをセットで確認してください。市場によって、同じ日でも向きが違うことがあります。
1日だけで地合いを決めつけるものではありません
騰落銘柄数が逆を向く日は、それ自体は珍しいことではありません。指数の上げに参加している会社が少ない状態が何日も続いているかどうかのほうが、材料としては大きく扱われます。1日ぶんの数字は、その日の中身を説明する材料であって、先行きを当てる道具ではありません。
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