「またあんな言い方しちゃったな…」
「もっとちゃんとできたはずなのに」
「私って、ほんとダメだな…」
帰り道や寝る前、気づけば“自分を責める反省会”が始まっていませんか?
私も昔から、自分の失敗やうまくいかなかったことを
繰り返し思い返しては、心の中でグルグル考え続けてしまうタイプでした。
もちろん反省することは悪くない。
でも、度を超えて自分を責め続けていると、心が消耗してしまうんですよね。
この記事では、
- 「一人反省会」が止まらないときの心の状態
- 私がどんなふうに苦しくなっていったか
- そして、どうやって“自分をやさしく受け止める思考”に切り替えたのか
を、正直な体験をもとに綴っていきます。
1:気づけばまた反省してる…私の“クセ”だった思考
夜、ベッドに入ってから急に始まる「ひとり反省会」。
思い当たる人、きっと少なくないんじゃないでしょうか。
・あのとき、もっと上手く話せたらよかったのに
・あんなLINE送るべきじゃなかったかな…
・やっぱり私って、気が利かないな…
私もそうでした。
仕事の帰り道や寝る前、心が静かになった瞬間に、
一日のどこかの出来事が頭の中でリプレイされるんです。
🌀 気づけば、どんどん自分を責めている
最初はちょっとした後悔のつもりでも、
気づけばそれがどんどん大きくなっていって、
「あんなふうに思った自分がイヤ」
「もっとちゃんとできたはず」
「そもそも私って…」と、自分の人格そのものを責めるモードに。
そうなると、眠れなくなるんですよね。
心の中がざわざわして、モヤモヤが消えないまま朝を迎えることも。
🔁「反省する=自分を責める」になっていた
そもそも、反省って本当は前向きなはずなのに、
私の場合、「反省=自分責め」になっていたんです。
しかも一人の時間に限って、
「誰かに何かされた」よりも「自分がどう振る舞ったか」に対して、
厳しくダメ出ししてしまうクセがありました。
それがクセになっていたことに気づいたのは、
「そんなに責めてまで、私は変わりたいのか?」とふと思ったとき。
次の章では、なぜこの“ひとり反省会”がやめられなかったのか──
その理由と背景を、自分の体験から掘り下げてみます。
2:一人反省会がやめられなかった理由
🎯 真面目でいたい。ちゃんとしたい。
私は昔から、「ちゃんとしていたい」という気持ちが強いタイプでした。
誰かを不快にさせたくないし、場の空気を乱したくもない。
だからこそ、ちょっとでも自分の行動にモヤッとしたり、
誰かの反応がいつもと違うと、すぐに自分を疑ってしまう。
「あの言い方、まずかったかな…?」
「もしかして、嫌な気持ちにさせたかも」
それがいつの間にか、“ちゃんとしてない自分”を責める癖につながっていったんです。
🧠 「過去の自分」にダメ出しを続けてしまう
やっかいなのは、もう終わったはずの出来事を、
何度も心の中でリプレイしてしまうこと。
「なんであんなこと言ったんだろう」
「どうしてあのとき、もっと気をつけなかったんだろう」
でも、いくら考えても、過去は変えられない。
そして何より、
“今の私”が“過去の私”を責め続けているかぎり、
心はどこかずっと傷ついたままなんです。
💭「反省しなきゃ」が無意識の義務になっていた
気づいたんです。
私は「ちゃんとしたい」「反省しなきゃ」と思うあまり、
“自分を追い詰める思考”を手放せなくなっていたことに。
でもそれって、
結局は自分で自分を苦しくしてしまっていただけだった。
このあたりで、やっと私は「反省」と「自己否定」は別物なんだと
少しずつ理解しはじめました。
次の章では、私がその違いに気づいてから、
どう気持ちがラクになっていったのかをお伝えします。
3:反省と自己否定は、まったく違う
ずっと私は「反省」と「自己否定」の違いを曖昧にしていました。
でもある日、ふと友人に言われたひとことがきっかけで、
その“ズレ”に気づかされたんです。
「それ、反省じゃなくて“自分責め”じゃない?」
言われた瞬間、胸にズシンときました。
たしかに私は、自分を良くしようとしてるというよりも、
ただ「過去の自分を責めること」にエネルギーを使っていただけだったんです。
🔍 反省とは、「冷静な振り返り」
本来の反省って、“次に活かすための気づき”のこと。
ちゃんと振り返って、必要があれば修正する。
それってとても前向きな行動です。
でも私の場合、反省という名のもとに、
「私はダメ」「あの時の私は最悪」と
自分を“存在ごと”否定していたんですよね。
🛑 自己否定は、自分の心を傷つけ続ける行為
「もう同じミスはしないようにしよう」ではなく、
「こんな自分じゃダメだ」と考えると、
自分に対する信頼がどんどん削れていきます。
しかも厄介なことに、自己否定はクセになる。
うまくいかなかった → 責める
→ さらに自信をなくす → またうまくいかない
…という負のループ。
🌱 小さな気づきが、心を変え始めた
「反省=冷静な振り返り」
「自己否定=感情的なダメ出し」
この違いを意識しはじめたときから、
私は“ひとり反省会”にストップをかけられるようになっていきました。
次は、どうやって自己否定から抜け出したか、
そして実際に私が実践している「やさしい切り替えのコツ」をお伝えします。
4:自分をやさしく受け止めるための3つの視点
自己否定のクセを手放すには、
「どうせ私なんて」と思う流れを、どこかでやさしく切り替えることが大切でした。
でもそれって、思ったよりむずかしいんですよね。
だから私は、落ち込んだときに
“心のハンドルを少しだけ切る”ための視点を持つようにしています。
今回はその中から、特に効果があった3つをご紹介します。
✅ 1. 「あのときは、あのときの最善だった」と言ってあげる
過去を責めるとき、私たちは“今の視点”で反省していることが多いです。
でも、そのときの自分には、そのときの事情や精一杯があったはず。
「完璧じゃなかったけど、あのときの私なりに、ちゃんとやろうとしてたよね」
そう声をかけてあげると、少し肩の力が抜けるようになります。
✅ 2. 友達だったら、なんて声をかける?
自分には厳しくしてしまうけれど、
もし同じことを友達がやっていたら──
きっと、もっとやさしい言葉をかけるはずです。
「そんなに責めなくていいよ」
「あなたなりにちゃんと考えてたじゃん」
それをそのまま、自分にも言ってあげる。
これだけで、心のトゲが1本抜けたような気がします。
✅ 3. 「じゃあ、次はどうする?」と未来を見てみる
反省して終わりではなく、
そこから何かひとつでも活かせたら、
それは“前向きな振り返り”になります。
「あのとき失敗したけど、次はこうしてみようかな」
「ああいうときは、少し深呼吸してから話そう」
未来に目を向けられるようになると、
反省が“責める時間”から“成長の時間”に変わっていきました。
次は、そうやって視点を切り替えたことで、
どんなふうに心の余裕が生まれていったかをお伝えします。
5:自分を責めなくなって、心に余白ができた
反省を「自分を責める時間」から「自分を理解する時間」へと切り替えたことで、
私の中で少しずつ変化が起きました。
🌿 「自分はダメだ」と思わなくなった
ひとつの出来事があっても、
以前なら何時間も心がざわざわしていたのに、
今は「まあ、そんなときもある」と流せるようになってきました。
完璧じゃないからって、
私の価値がなくなるわけじゃない。
そう思えるようになったのは、反省と自己否定を分けて考えるようになったからです。
💭 頭の中の「ざわつき時間」が減った
夜、布団に入ってからも、前は「今日のあれはまずかったな…」と何度も考え込み、
なかなか寝つけなかったのですが、今はだいぶラクになりました。
「起こったこと」は変わらなくても、
「どう受け止めるか」が変わると、心の余白ができてくるんですね。
🤝 自分を信じられると、人にもやさしくなれる
意外だったのは、自分へのまなざしが変わると、他人へのまなざしも変わったこと。
人のミスに対しても「まあ、誰だってそういうときあるよね」って思えるように。
自分に厳しいと、つい人にも厳しくなるもの。
だからこそ、自分をゆるめることは、人間関係にとってもプラスなんだと実感しています。
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