「節約してるつもりなのに、なぜかお金が貯まらない」
「コツコツ家計簿をつけてるのに、効果が実感できない」
そんな方にこそ知ってほしいのが、“貯める・増やす”ためのちょっとした仕掛けです。
実際に私も、細かく節約するのではなく、仕組みと習慣を変えただけで、年〇〇円以上を貯めることができました。
今回は、「節約ばかりに疲れた人」「一歩先のステップに進みたい人」向けに、賢くお金を貯めて増やす工夫をリアルな実践例とともにご紹介します。
1. “貯める目的”を具体的に書き出すと、お金が集まりやすくなる
「なんとなく貯金しているけど、なかなか続かない…」
そんなときは、まず**“お金の使い道”を具体的に書き出すこと**から始めてみましょう。
「なんのために貯めるのか」が明確だと、人は自然と貯められる
人の行動には理由が必要です。
「とにかく貯めよう」では、モチベーションが続かないのは当然。
でも、目的がはっきりすると行動が変わります。
たとえば…
- ✖「老後が不安だから貯める」→ 抽象的すぎてピンとこない
- ✔「来年の北海道旅行に10万円必要」→ 行動しやすい・我慢できる
目的が明確になると、“自分が貯金する意味”が腹落ちして、自然と無駄遣いにもブレーキがかかるようになります。
【実例】「老後資金より、旅行費」の方が貯められた理由
私も最初は「老後のために貯金しなきゃ…」と思っていましたが、正直、実感がわきませんでした。
でも、あるとき「来年の正月に北海道でカニを食べたい」と思って、明確に旅行費10万円を目標設定したら、毎月の支出を自然と抑えられるように。
- コンビニのちょい買いを減らす
- 飲み会を1回だけ我慢する
- メルカリで不用品を売る
こういった行動が“目的ありき”だからこそ続いたんです。
結果として、3ヶ月で10万円を達成できました。
目的は「短期+楽しみベース」がおすすめ
以下のように、“楽しいこと”や“欲しい体験”に結びつけると貯めやすくなります。
目的 | 目安金額 | 期間 |
---|---|---|
温泉旅行に行きたい | 5〜10万円 | 2〜4ヶ月 |
新しいスマホが欲しい | 10〜20万円 | 3〜6ヶ月 |
推しのライブ遠征に行きたい | 3〜8万円 | 1〜3ヶ月 |
ノートでもスマホメモでもOK。まずは「目的を書いて可視化」してみよう!
やることはとてもシンプルです:
- 今、欲しいもの・叶えたい体験を思いつく限り書き出す
- 優先度と金額をざっくり書いて目標設定
- 見えるところに貼っておく(またはスマホ壁紙に)
「なんとなく貯める」から、「これのために貯める」に変えるだけで、
お金が集まってくるスピードがまるで違います。
2. 銀行口座を「目的別」に分けて、自動で積み立てる
「気づいたら残高がギリギリ…」
そんな経験がある人にこそ試してほしいのが、銀行口座を“目的ごと”に分けて管理する方法です。
お金は「使う・貯める・備える」で分けるとコントロールしやすくなる
1つの口座ですべてをやりくりしていると、「何にいくら使えるのか」「いくら残っているのか」が曖昧になりがち。
でも目的別に口座を分けておけば、お金の流れが見えるようになり、自然と使いすぎを防げるようになります。
【実例】3口座体制でお金の見通しがクリアに
私の場合は以下のように運用しています:
- メイン口座(楽天銀行):給与受取&生活費の引き落とし専用
- 貯金口座(住信SBIネット銀行):旅行や大型出費用の積立
- 緊急用(住信SBIネット銀行内の目的別口座):医療・修理・予備費などに
この体制に変えたことで、「あれ、今月使いすぎてる?」と感じる場面がほぼなくなりました。
住信SBIネット銀行の「目的別口座」がとにかく便利!
住信SBIネット銀行には、メイン口座とは別に最大10個まで作れる**「目的別口座」**という機能があります。
- 旅行用、家電買い替え用、車検用…と自由に名前をつけられる
- アプリからすぐ確認できる
- 自動積立設定も可能(毎月○円など)
メインの残高とは分けて見られるので、「このお金は手をつけない」と意識しやすく、貯金の習慣化にとても役立ちます。
自動で振り分ければ“気づいたら貯まってる”仕組みに
楽天銀行・住信SBIネット銀行では、定額自動振込サービスが利用できます。
- たとえば給料日(25日)に、メイン口座から貯金用口座に自動で1万円送金
- 振込のたびに手続きしなくてもOK
- 条件を満たせば手数料無料(例:ハッピープログラムのランクなど)
さらに、住信SBIネット銀行では「定額自動入金サービス」という機能もあります。
- 他行(たとえば会社振込用の都市銀行)から自動で毎月決まった金額を入金
- ネット銀行をメインにしたい人にとっては超便利!
銀行口座を“仕組み化”すれば、お金が勝手に整う
口座を目的別に分け、そこへ自動的にお金が流れる仕組みを作るだけで、
日々の家計管理がグッとシンプルになります。
「自分で管理できない」から「仕組みが勝手に管理してくれる」状態へ。
これが、ストレスなくお金を貯めるためのコツなんです。
3. “使わない日”を作って、自分の習慣を見直す
貯金や節約がうまくいかない理由は、「たくさん使った日」があるから…ではなく、
「毎日ちょっとずつ使っていること」に気づけていないからかもしれません。
そんなときこそ、効果的なのが「ノーマネーデー(No Money Day)」です。
ノーマネーデーとは?
ノーマネーデーとは、「1日お金を使わない日」を意識的に作る取り組みです。
コンビニ、ネット通販、自販機、ランチ代などちょこちょこ出費をゼロにする日を定期的に入れるだけで、
お金の使い方にメリハリが生まれます。
【実例】月5回のノーマネーデーで、5,000円以上の節約に!
私は「平日のうち週1回、完全ノーマネーデーを作る」と決めて実践しています。
たとえばこんな感じです:
- コンビニ:行かない
- 飲み物:家から水筒持参
- 昼ごはん:作り置き or 前日の残り
- ネット通販:開かない
たった1日でも使わない日をつくると、「本当は必要なかった出費」に気づけるんです。
これを月5回続けたところ、毎月5,000円以上の節約につながりました。
年間にすると6万円。意外と大きいですよね。
目的は“我慢”ではなく、“気づき”と“習慣リセット”
ノーマネーデーは「節約のための修行」ではありません。
- 「買わない日」があることで、他の日の買い物にメリハリがつく
- 自分の“クセ”を客観的に見直すきっかけになる
- 意外と“何も買わなくても1日って過ごせる”という体験が得られる
やってみると意外と気持ちがラクになりますし、
“買い物以外で気分転換する工夫”も増えていきます。
カレンダーに印をつけて“ノーマネーデー習慣”を育てよう
取り組み方はシンプル:
- 週1回を「ノーマネーデー」と決める
- 実行できた日にカレンダーやアプリに「○」をつける
- 月5〜8回を目標にすると◎
“使わない習慣”を作ることで、“お金を賢く使う力”が自然と育っていきますよ。
4. 「小さく増やす投資」で、お金にも働いてもらう
いくら節約しても、限界があります。
だからこそ、「貯める力」に加えて「お金に働いてもらう力=投資」も身につけると、
お金の増えるスピードがグッと変わります。
投資=ギャンブルではない。長期・分散・積立がカギ
投資というと、「損しそう」「難しそう」と感じる方もいるかもしれません。
でも今は、月1,000円からできる投資信託や、税制優遇のあるつみたてNISAなど、
初心者でも安心して始められる制度が整っています。
大事なのは「少額からコツコツ、長期で運用する」こと。
一発逆転ではなく、“時間を味方につけて”じわじわ増やす投資スタイルです。
投資を始めると、「ムダ遣い」にブレーキがかかる
不思議なもので、投資を始めると「この2,000円、投資に回した方がいいな」と思える場面が増えてきます。
- 飲み会1回やめて → つみたてに回す
- コンビニの習慣をやめて → 投資に回す
こうして、“お金の使い道を選ぶ力”が磨かれるのも、投資の副産物です。
まずは「月1,000円〜3,000円」でもOK。投資は“習慣”が大事!
いきなり大きな金額で始めなくても大丈夫です。
金額よりも、「毎月積み立てる」という行動習慣をつくることが最初のゴール。
つみたてNISAやiDeCoなどの制度をうまく活用しながら、
少しずつ「増やす力」を育てていきましょう。
5. 「欲しいものリスト」で衝動買いを“未来買い”に変える
SNSや広告、コンビニの商品棚。
日常は誘惑にあふれています。
「ちょっといいかも」と思った瞬間にスマホを開いてポチッ…
そんな**“つい使っちゃう”出費をコントロールする方法として効果的なのが、「欲しいものリスト」をつくること**です。
今すぐ買わずに、“一度寝かせる”習慣を
「欲しい!」と思ったら、すぐに買うのではなく、
スマホのメモや紙のノートに**「欲しいもの」と「理由」を書いておく**だけでOK。
数日〜1週間経ってからリストを見返すと、
- 「なんでこんなもの欲しかったんだろう?」
- 「今でも欲しい?ほんとに必要?」
- 「逆にこれは買って正解だったな」
など、自分の“本当の欲しさ”が整理されていく感覚が得られます。
【実例】月1の“リスト見直しデー”で後悔ゼロの買い物に
私は毎月月末に、「欲しいものリスト」を見直す習慣をつけています。
これまでにリストアップしたのはこんなもの:
- スマートウォッチ
- オフィスチェア
- ジーンズ
- ワイヤレスイヤホン
結果、すぐには買わずに寝かせたことで「やっぱりいらなかった」と思えたものが多く、
実際に買ったのはその中の2つだけ。どちらも満足度は高く、後悔ゼロでした。
衝動買いの多くは「テンションの一時的な高まり」
人は感情に流されて買い物をします。
でも、1〜2日おくだけで感情は落ち着き、“本当に必要かどうか”を冷静に判断できるようになります。
「欲しいものリスト」は、
ムダ遣いを減らしつつ、本当に満足できる買い物だけに絞るための心強いツールです。
✍️ まずは今日から始めてみよう!
- 欲しいと思ったら即メモ
- 購入は3日後 or 月末まで“寝かせる”ルール
- リストに日付をつけて、振り返りの材料に
“使わないこと”ではなく、“納得して使う”ための仕組みが、
あなたの支出をより賢く整えてくれますよ。
6. 支出の「満足度」を記録して、次の行動につなげる
節約や家計管理では、どうしても「使ったか・使ってないか」だけを気にしてしまいがちです。
でも実は、それだけでは自分にとって本当に価値のあるお金の使い方は見えてきません。
そこでおすすめなのが、支出の「満足度」を記録する習慣です。
「高かったけど満足」と「安かったけど後悔」は両方ある
たとえば…
- 3,000円の焼肉ランチ → 大満足(星5つ)
- 1,000円のネットグッズ → 全然使ってない(星1つ)
- 500円のカフェ → 気分転換できてよかった(星4つ)
このように、お金の使い方は金額と満足度が比例しないことも多いんですよね。
【実例】満足度5点満点メモで“本当に必要な出費”が見えてきた
私は支出の中で「これは印象に残ってるな」という買い物について、
簡単にメモアプリで以下のように記録していました。
- 購入日・モノや体験の内容
- 使った金額
- 満足度(5点満点)
- コメント(例:「疲れた時に助かった」「すぐ飽きた」)
1ヶ月くらい記録をつけると、「満足度が高い出費の共通点」や「逆にやめた方がいい買い方」などが見えてきました。これを実践した事により現在では何にお金を使うのが満足度が高いのか!?低いのか!?すぐにわかるようになりました。
結果、ムダ遣いへの意識が自然に変わり、出費の質が上がったと実感しています。
満足度記録は節約よりも“価値のある支出”を増やすための習慣
支出を悪者にするのではなく、「自分にとって価値があるお金の使い方」を知ることが本当の目的です。
- 我慢するだけの節約 → ストレス
- 満足度の高い支出を増やす → 心が満たされる
お金の“満足度フィードバック”を得ることで、
節約も投資も、自分軸で判断できるようになります。
毎月の振り返りに「ベスト支出&ワースト支出」を書いてみよう
たったこれだけでも、翌月の支出の質が劇的に変わります:
- 🏆 今月のベスト買い物(最高に満足した出費)
- 😣 今月のワースト買い物(正直いらなかった出費)
これを1ヶ月ごとにまとめておくと、お金の使い方が“自己成長”の材料にもなるんです。
7.「ポイント狙い」はしない。必要な支出で“自然と貯まる”仕組みだけでいい
「ポイ活をすれば、もっとお得になるのに」と言われたことがあるかもしれません。
確かに、レシート投稿や広告クリック、特定サイト経由の買い物など、ポイントを得る方法はたくさんあります。
でも私は、あえて“ポイ活”はおすすめしません。
ポイ活が非効率だと感じる理由
以下のような理由から、私はポイ活をやめました:
- ⏳ 時間と手間がかかる割に、得られる利益が小さい
- 🧠 脳のリソース(集中力・意思決定)を消耗する
- 🧾 個人情報の切り売りに繋がるリスクがある
- 🧭 スキルアップや人生の豊かさに直結しない
つまり、「人生の限られた時間と労力を割くに値する活動ではない」と感じたのです。
一方で、必要な支出で“自然に”ポイントがつく仕組みは歓迎
これは真逆の考え方ですが、
たとえば「食費」「光熱費」「交通費」「通信費」など、生活に必要な支出に対して、
クレジットカードで支払うことでポイントが付いてくるのは、むしろ歓迎すべきことです。
この場合、**“ポイントのためにお金を使っている”のではなく、“必要な支出の結果としてポイントが付いてくる”**という構造になります。
【実例】メインカード1枚に絞るだけで、家計管理がシンプルに
私は現在、三井住友カードと楽天カードに絞って使っています。
毎月の支出は以下のようにすべてカード払い:
- スーパーやドラッグストア
- 外食費
- ECサイトでの買い物
- 光熱費・サブスクの定額支払い
- 通勤用の交通費
- 旅行や出張先での支払い
- その他多数
このように本質的に必要なもの・価値があるサービスだけにカードを使うことで、
支出が記録され、家計簿アプリとの連携もスムーズ。
結果的にポイントが“勝手についてくる”仕組みができています。
年間で1万ポイント以上が自然に貯まりますが、それは**「おまけ」程度のもの**。
メインは、支払い管理の効率化と、使途の可視化による家計改善です。
ポイントは「目的」ではなく「副産物」として活用する
まとめると、以下のような考え方です:
- ポイ活は時間効率・情報リスクの面から非推奨
- 本質的に必要な支出は、キャッシュレスで効率管理
- その結果として得られるポイントは“おまけ”と捉える
- ポイントを“稼ぐ”より、“貯めずに損しない”視点を持つ
✍️ おすすめ行動例
- 支払いカードは生活費用に1枚〜2枚だけ決める(例:三井住友カード・楽天カードなど)
- 家計簿アプリと連携して、自動で支出とポイントを記録
「お金に賢くなる」とは、“得しようとしすぎないこと”でもあります。
必要な支出だけで、しっかり満足しながら暮らす。
その結果として自然に貯まるものは、ありがたく受け取ればOKです。
8. おわりに 〜「頑張りすぎない習慣」がお金を変えていく〜
「貯金は苦手」「投資は難しそう」「家計簿は続かない」
かつての私も、そう感じていました。
でも実際には、少しの仕組み化と視点の工夫だけで、
お金は驚くほどラクに整っていくものです。
今回ご紹介したのは、どれも**“頑張りすぎない”小さな習慣**ばかり。
- 口座を分ける
- 少額から投資する
- 「使わない日」を作る
- 支出を記録する
- 無理のないキャッシュレスの活用
こういった工夫を、自分のペースで1つずつ取り入れていくだけで、
「いつの間にか貯まってた」「お金に困らなくなってきた」と感じられるようになります。
お金は、“手段”であって“目的”ではありません。
自分らしく、幸せに生きるための土台として、上手につき合っていければそれで十分。
「今日からできること」を1つでも見つけてもらえたなら、
この記事を書いた意味があったなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント