日経VI(にっけいブイアイ)Nikkei Stock Average Volatility Index
市場が予想する、この先1か月の日経平均の振れ幅の大きさを、オプションの価格から計算して指数にしたものです(大和証券の用語集)。日本版の「恐怖指数」とも呼ばれます(野村證券の用語集)。
💡 3行でいうと
- 数字が大きいほど、これからの値動きが大きいと見込まれています(野村證券)。
- 相場の先行きへの不安が強まると上がりやすいので、「恐怖指数」とも呼ばれます。
- 日本経済新聞社が2010年11月19日から公表しています(野村證券)。
☂️ たとえ話
駅前の傘屋さんで考えてみます。晴れが続いているあいだは、傘はあまり売れず、値段も落ち着いています。空模様があやしくなると、急いで傘を買う人が増え、値段も上がっていきます。
傘の値段を見れば、町の人たちがどれくらい雨を心配しているかが、だいたい分かります。ただし、傘の値段は雨が降ることを約束してはくれません。
株の世界で傘にあたるのが、値下がりや値上がりに備えるオプションという取引です。日経VIは、その値段から、みんながどれくらい大きな値動きを心配しているかを読み取った数字です。
📊 ちいさな図解
※15日の36.13は、2026年7月30日(39.79)以来の高さでした(日経平均公式データ)。16日は日経平均が反発し、32.17に下がっています。
🧭 どうやって計算している?
日経平均のオプションの価格から逆算します
日経平均を対象にしたオプション(あらかじめ決めた値段で売り買いできる権利)の価格には、投資家が見込む値動きの大きさが反映されます。日経VIは、その価格から先行き1か月の変動率を計算したものです(大和証券)。2012年1月30日からは、取引時間中も15秒ごとに計算・公表されています(野村證券)。アメリカでは、S&P500のオプションから計算するVIX指数が同じ役割を持ち、Cboe(シカゴ・オプション取引所)が公表しています(Cboe)。
⚠️ よくある勘違い
上がるか下がるかの向きは表しません
表すのは値動きの大きさの見込みです。振れ幅と向きの関係はボラティリティのページにまとめています。
予想であって、実際の値動きではありません
オプションの価格に表れた「見込み」なので、そのとおりに値が動くとは限りません。傘がよく売れても、雨が降らない日はあります。
VIX指数と数字の高さを並べるだけでは比べられません
日経VIは日経平均、VIX指数はS&P500と、もとになる株価指数がちがい、ふだんの水準もちがいます(VIX指数は10〜20で推移することが多い=野村證券、日経VIは急上昇のあと20〜30程度に戻りやすい=フィスコ)。たとえば2026年10月16日の終値は日経VIが32.17、VIX指数が19.99でしたが、この差だけで日本とアメリカの不安の大きさを比べることはできません。
🔗 関連用語
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
