EPS(1株当たり利益)Earnings Per Share
会社の最終的な利益(当期純利益)を、発行している株の数で割った数字です。株1株に対して、どれだけの利益があるかを表します(野村證券)。
💡 3行でいうと
- 会社の利益を株1株あたりに割りふった数字です。
- 株価をEPSで割ると、株価の割高・割安を見るPER(株価収益率)になります。
- 決算のニュースでは、会計ルールどおりのEPSと、会社が一部の損益を除いた「調整後EPS」が混ざって出てきます。
🥧 たとえ話
町のパイ屋さんを、10口の出資で共同経営しているとします。1年の利益が100万円なら、1口あたりの取り分は10万円です。この「1口あたり10万円」がEPSにあたります。
新しい出資者を迎えて口数が20口に増えると、利益が同じ100万円でも1口あたりは5万円に減ります。逆に、お店が出資者から口を買い戻して口数を減らせば、1口あたりは増えます。
EPSは、利益の大きさと口数の両方で動く数字です。
📊 ちいさな図解
※RTXは米国の航空宇宙・防衛の会社です。会計ルールどおり(GAAP)のEPSと調整後EPSで、同じ四半期でも0.37ドルの差がありました。
🧭 どうやって読む?
前の年の同じ時期と比べる
EPSは金額なので、1つだけ見ても高いか低いかはわかりません。ネットフリックスの2026年7〜9月期のEPSは0.87ドルで、前の年の同じ時期の0.59ドルから増えました(会社の発表)。
PERとセットで使う
PERは「株価÷EPS」で計算します。株価が500円で、EPSが50円ならPERは10倍です(野村證券)。EPSが同じなら、株価が高いほどPERは大きくなります。
⚠️ よくある勘違い
「希薄化後」は、株が増えた場合を見込んだ数字
ストックオプションや転換社債のように、あとから株に変わりうるものがすべて株になったとして計算したEPSです(三菱UFJ eスマート証券)。株の数が多くなる前提なので、ふつうのEPSより小さくなりやすい数字です。
「予想を上回った」のは、どのEPS?
特別な損益や一時的な要因を除いて計算したEPSを「調整後EPS」といいます(三菱UFJ eスマート証券)。GMが10月20日に示した2026年通期の見通しは、会計ルールどおりのEPS(希薄化後)が9.72〜10.72ドル、調整後EPSが12.75〜13.75ドルで、約3ドル離れていました(会社の発表)。決算のニュースで「予想を上回った」とあるとき、どのEPSの話かは記事によって違います。
EPSが増えても、利益が増えたとは限りません
自社株買いなどで世の中に出回る株の数が減ると、利益が同じでもEPSは上がります(三菱UFJ eスマート証券)。EPSの伸びを見たときは、利益そのものの伸びも並べて確かめます。
🔗 関連用語
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