NISAでオルカンやS&P500の投資信託を始めたとき、正直ワクワクしていました。
「これが資産形成の第一歩なんだ!」って。でも、値動きを毎日見ているうちに、だんだん不安も出てきたんです。
「このまま株だけでいいのかな?」
「下がったときに心がもたないかも…」
そんなモヤモヤの中で出会ったのが、ドル建て債券という選択肢でした。
株のような派手さはないけれど、じんわり支えてくれる“守りの資産”。
私が実際に投資してみて感じたメリット、初心者がつまずきやすいポイント、そして投資信託との違いなど──できるだけわかりやすくお伝えしていきます。
同じように「NISAだけでいいのか不安」「投資に落ち着きがほしい」と思っている方のヒントになれば嬉しいです。
1. そもそも債券ってどんな仕組み?株や投資信託との違いから整理しよう
投資というと、まず思い浮かぶのは「株」や「投資信託(ファンド)」かもしれません。
私も最初はNISAでS&P500やオルカンを買って、毎日の値動きに一喜一憂していました。
でも、ふと「債券って何なの?」という疑問がわいてきたんです。
名前は聞いたことがあっても、いざ自分が投資するとなると全然イメージが湧かなかったんですよね…。
🔹債券とは「国や企業にお金を貸す」投資
ざっくり言うと、**債券は「借金の証文」**のようなもの。
私たちは、国や企業にお金を貸して、その代わりに一定の利息をもらいます。
たとえば、「10年満期・年利3%のアメリカ国債」を買うと、
アメリカ政府に10年間お金を貸して、毎年3%の利息を受け取るという仕組みです。
そして、満期が来たら最初に貸した元本(たとえば100万円)が返ってきます。
🔹株と債券の違い|値上がり益か、利息収入か
株は企業の「オーナー」になるイメージ。
企業の成長とともに株価が上がれば利益が出ますし、配当金をもらえることもありますが、業績が悪ければ株価が下がって損をすることも。
一方で債券は「お金を貸す側」。
基本的には定期的な利息(クーポン)収入をもらって、満期まで持てば元本が返ってくる仕組みです。
📌 株:成長性はあるけど価格変動が大きい(攻め)
📌 債券:値動きは小さめで、収入が安定している(守り)
この違いが、あとあと「安心感」に大きく影響してきます。
🔹投資信託との違い|まとめ買い vs 直接投資
投資信託は、株や債券をパッケージでまとめてくれている商品です。
たとえばオルカンやS&P500は、世界中の企業の株を少しずつ持つファンド。
一方で債券は、個別の銘柄(国債や社債)に自分で投資する形になります。
投資信託は「分散投資」がしやすくて少額から始められるのが魅力。
ただ、何に投資されているのかがわかりにくい部分もあって、
自分でコントロールしたい人には、債券のような“中身が見える”投資が合っていることもあります。
🔹初心者にとっての債券は「守りの基本」
私も最初は「債券ってなんか地味だなあ」と思っていたんですが、
投資を続けていくうちに、「この安心感、かなり大事かも」と感じるようになりました。
投資信託や株式が“攻めの資産”だとしたら、
債券は“守りの土台”。
特に将来のお金をじっくり育てたいと考えるなら、このバランスはとても重要です。
2. “守りの資産”って本当?ドル建て債券のメリットとデメリット
投資初心者だった頃の私は、なんとなく「守り=債券」と聞いてもピンときませんでした。
でも、実際に自分のお金を使って投資してみて、“守りの資産”ってこういうことかと少しずつ腑に落ちていったんです。
ドル建て債券には、特にインデックスファンドにはない安心感がありました。
とはいえ、もちろん万能ではありません。ここでは、私自身が実感した「メリット」と「デメリット」を正直にまとめます。
🔷メリット①:価格が安定しやすい=精神的に楽
株や投資信託と違って、債券は満期まで持っていれば元本が返ってくるという前提があります。
この「予定が立つ感じ」が、精神的にとても安心でした。
もちろん途中で売却すれば価格変動はありますが、満期まで持つつもりなら、日々の値動きに振り回される必要はありません。
「評価損益が真っ赤になってるけど、ちゃんと償還されるから大丈夫」
こう思えるだけで、心がかなり軽くなります。
🔷メリット②:定期的な利息収入(クーポン)がある
利付債であれば、**半年に1回などのペースで利息(クーポン)**が入ってきます。
たとえば年利3%のドル建て債券を100万円分買った場合、毎年約3万円(ドル換算)の利息が振り込まれます。
この「お金が増えている実感」が持てるのも、債券ならではの魅力だと思います。
投資信託だと、利息は自動的に再投資されて見えにくいですからね。
🔷メリット③:株と違う値動き=分散投資になる
株と債券は、値動きのタイミングが必ずしも一致しません。
たとえば、景気が悪くなると株は下がっても債券は買われて上がる(利回りは下がる)こともあります。
つまり、債券を持っているだけで「資産全体のブレ」が抑えられるんです。
この「守りの効果」は、実際にポートフォリオを組んでみるとよくわかります。
私も債券を組み入れてから、資産全体の上下動が穏やかになりました。
⚠️デメリット①:為替リスクがある
これはドル建て債券ならではですが、為替の影響を強く受けます。
ドル高・ドル安の影響で、円ベースの損益は大きく変わってしまうんです。
私も最初の頃、「ドルで償還されたのに円で見ると損してる…」と軽くショックを受けました。
でも逆に言えば、為替の動き次第でリターンが増える可能性もあるということ。
この点はリスクであり、チャンスでもあります。
「長期的に円安方向に行く」と考えるなら、むしろ魅力に感じる人も多いかもしれません。
⚠️デメリット②:途中で売ると元本保証ではない
私も「なんとなく金利が上がりそう」と思って途中で売却したことがありました。
でもそのときは、すでに金利が上がり始めていた後だったので、債券の価格が下がっていて、結果的に損失が出てしまったんです。
今思えば、「焦って売るくらいなら、満期まで持ったほうがよかったな…」と反省しています。
なので、基本は“満期まで持ち切る前提”で投資するのがベスト。
その余裕がないなら、価格の変動に柔軟に対応できる「債券ETF」を検討するのも一つの手です。
⚠️デメリット③:利回りが固定=インフレには弱い
債券は基本的に**利息が決まっている(固定金利)**ので、
インフレが進むと「実質的な利回り」は目減りしてしまいます。
最近のように物価が上がっていく時代では、
株式のように利益成長を期待できる資産との組み合わせがカギになります。
🔍結論:万能ではないけれど、持っていて安心できる存在
投資に「完璧な商品」はありません。
でも、私にとってドル建て債券は、**落ち着いて投資を続けていくための“土台”**になってくれました。
インデックス投資だけではちょっと不安…
そんなときに、債券という“守りの資産”を持つことで、気持ちがラクになったのは事実です。
3. なぜ私はドル建てを選んだのか|円建てとの違いと為替の影響
債券といっても、「円建て債券」と「ドル建て債券」では、投資の性質がかなり違います。
私が最初に債券に興味を持ったときは、当然のように「日本国債?」と思っていました。
でも、調べるうちに「**ドル建てって…なんか利回り高くない?」と気づいたんです。
最終的に私は円建てではなく、ドル建ての国債・社債を選びました。
ここではその理由と、実際に感じた為替の影響について正直にお話しします。
🔹円建て債券は「安心感はあるけど、利回りがかなり低い」
たとえば、日本の個人向け国債は元本保証もあり、満期まで持てば確実に戻ってきます。
でも利率を見ると…年0.05%とか0.1%とか。ほぼ利息がつかないに等しいんですよね。
「これじゃ定期預金と変わらないのでは?」
そんなふうに感じて、正直モチベーションが湧きませんでした。
🔹ドル建て債券は利回りが高い分、リスクもある
一方で、アメリカの国債や海外企業のドル建て社債を見ると、年3〜5%の利回りがざらにあります。
「これが世界の金利差か…」とちょっと衝撃でした。
ただし、その分リスクもあります。
そう、為替リスクです。
ドルで利息や元本を受け取るので、円高になると日本円換算のリターンが目減りする可能性があるんです。
🔹それでも私がドル建てを選んだ理由
為替リスクがあることは理解したうえで、私はあえてドル建てを選びました。
その理由は、主に3つあります。
① インフレや円安に備えた「通貨分散」をしたかった
将来、日本円の価値が下がったときに、ドル資産が保険になってくれると考えたからです。
特に最近は、円安傾向が続いていることもあり、ドル建て資産を持つ意味は大きいと感じました。
② 利回りに納得感があった
たとえば同じ100万円でも、
・年0.1%の日本国債 → 年間1,000円の利息
・年4%のドル建て社債 → 年間約4万円(ドル換算)の利息
もちろん為替リスクはありますが、「リターンの実感」があることは大きな安心感につながりました。
③ 将来的に米ドルで使う可能性も考えていた
これは人によると思いますが、私は「今後海外旅行や海外サービスでドルを使うこともあるかも」と思っていました。
そう考えると、ドル資産を直接持っておくのは用途の幅が広がるとも感じたんです。
🔻実際に受けた為替の影響
もちろん、良いことばかりではありません。
ドル建て債券を買ったあとに円高になったこともあり、評価損が出た時期もありました。
でも、満期まで持てば元本はドルで戻ってくるし、定期的なクーポンも受け取れていたので、
「一時的な見かけの損失に振り回されなくなった」というのが率直な感想です。
💬“攻め”だけじゃない、“通貨の守り”という視点
ドル建て債券は、ただの利回り狙いだけではありません。
**日本円に偏った資産を分散させる「通貨の守り」**としても、十分に意味のある選択肢だと思います。
4. 「ゼロクーポン債」と「利付債」──初心者が戸惑いやすい違いとは?
「債券を買ってみようかな」と思ってネット証券を見てみたら、
最初にぶつかったのがこの2つのワードでした。
「ゼロクーポン債」?
「利付債」??
正直、最初は「え、どっちがいいの?どう違うの?」と頭がフリーズしました(笑)
でも実際に調べたり、買ってみたりする中で、その違いと向き・不向きが見えてきました。
同じように悩む方に向けて、できるだけシンプルにお伝えします!
🔹利付債(クーポン付き債券)とは?
まずは一般的な債券といえる「利付債(りつきさい)」から。
これは、定期的に利息(クーポン)を受け取れる債券です。
たとえば、年利3%で満期5年の利付債を100万円分買った場合:
- 毎年:3万円(半年ごとに1.5万円 × 2回)
- 満期時:100万円(元本)
というように、途中で利息をちょこちょこもらいながら、最後に元本が返ってくるイメージです。
💡利息が定期的に入ってくるので「投資している感」「お金が動いてる感」が得やすいのが特徴です。
🔹ゼロクーポン債とは?
一方で「ゼロクーポン債」は、途中の利息が一切なく、満期時にまとめて元本+利息を受け取るタイプです。
たとえば、償還額が100万円のゼロクーポン債を、5年満期で80万円で購入したとします。
- 毎年の利息:なし
- 満期時:100万円(20万円の利益込みで返ってくる)
という感じで、「利息」ではなく「価格の割引」で利回りを得る仕組みになっています。
🔍違いをざっくり比較
特徴 | 利付債 | ゼロクーポン債 |
---|---|---|
利息の受け取り | 半年ごと等にあり | 一切なし(満期一括) |
定期収入の安心感 | あり | なし |
満期時の受け取り額 | 元本のみ | 元本+割引分(利回り) |
税金の扱い | 利息と償還益で別々に課税 | 償還時にまとめて課税 |
🔸私はどっちを選んだか? → 利付債
私は実際に両方検討しましたが、最初に購入したのは利付債でした。
理由はシンプルで、定期的に利息が振り込まれる方が「安心できる」と感じたからです。
「ちゃんと運用できてる」「お金が働いてる」と実感しやすいんですよね。
ゼロクーポン債は、途中で何も起こらないので、少し不安に感じてしまったのが正直なところです。
✋ただし、ゼロクーポン債にも魅力はある
ただし、ゼロクーポン債がダメというわけではありません。
以下のようなケースでは、むしろ向いていると思います。
- 毎年の利息より「5年後にドンと受け取る」方が嬉しい人
- 再投資を考えずに、満期までじっくり寝かせたい人
- 定期的な収入が不要で、長期目線の人
特に長期の教育資金や老後資金など、「特定の時期に大きく使う予定がある」人には、ゼロクーポン債は相性が良いです。
📌結論:性格や使い道によって“向き不向き”がある
利付債もゼロクーポン債も、どちらが正解ということはありません。
性格や資金の使い道、安心感を得たいタイミングに応じて選ぶことが大切です。
私は最初、「ゼロクーポンって何も起こらないから逆に不安」と感じましたが、
「将来のピンポイントな支出に備えるならアリだな」と思えるようにもなりました。
5. 生債券 vs 債券ETF|それぞれの特徴と、私が生債券を選んだ理由
「よし、債券を買ってみよう!」と思ったときに、また現れる分かれ道。
それが、**「生債券」と「債券ETF」**です。
どちらも“債券に投資する”という点では同じなのに、仕組みもリスクもぜんぜん違う。
私も初心者のとき、「ETFってインデックス投資でおなじみのやつ?じゃあこっちのが良さそう?」と戸惑いました。
でも最終的に私は、ETFではなく“生債券”を選びました。
その理由も含めて、違いをわかりやすく整理してみます。
🔹そもそも「生債券」ってなに?
いわゆる“個別債券”とも呼ばれるもので、一つ一つの債券を直接買う投資方法です。
たとえば、
- アメリカ国債の10年もの
- 米ドル建てのP&G社債
など、個別の発行体を自分で選んで買うスタイル。
特徴は、
- 満期が決まっていて、元本が返ってくる(※途中売却で損益出る可能性あり)
- 利率が固定されている(利付債の場合)
- 1000ドル単位など、まとまった金額が必要なことが多い
🔹債券ETFとは?
ETF(上場投資信託)は、複数の債券をまとめてパッケージ化して売買できる商品。
株と同じように市場で売り買いでき、値段もリアルタイムで動きます。
有名な例:
- AGG(米国総合債券市場ETF)
- IEF(米国中期国債ETF)
- HYG(米国ハイイールド社債ETF)など
特徴としては、
- 1口1万円未満など、少額から購入可能
- 分散効果がある(複数の債券に分けて投資してくれる)
- 満期がなく、価格は市場で常に変動
- 定期的に分配金が出る(※再投資も可能)
🔍生債券と債券ETFの違いを比較
項目 | 生債券 | 債券ETF |
---|---|---|
投資対象 | 個別の国債・社債 | 複数の債券に分散 |
満期 | あり(◯年後に償還) | なし(売買は自由) |
元本返還 | 満期まで保有で可 | 市場価格次第で変動 |
必要資金 | 高め(例:1000ドル~) | 少額からOK |
売買 | 原則満期まで保有が前提 | いつでも売買可 |
利回り | 固定・事前にわかる | 変動・都度確認が必要 |
向いてる人 | 安定重視/確定収入がほしい人 | 柔軟に運用したい人 |
🔸私が生債券を選んだ理由
私は最初、ETFにもかなり惹かれました。
なにせ1万円以下から買えて、分散もできて、柔軟に売れるなんて「便利そう!」と。
でも、それでも最終的に「生債券」を選んだのは、次の理由からです。
① 満期まで持てば元本が戻ってくる安心感
ETFは価格が常に変動するので、売るタイミングで損することもある。
一方、生債券は「この日まで持てば、いくら戻ってくる」と決まっているので、計画が立てやすい。
私は“守りの資産”として買いたかったので、途中の価格変動より、最終的な安定感を優先しました。
② 利回りが明確で納得しやすい
ETFは分配金利回りがそのときどきで変わりますが、
生債券は「年◯%の利息を◯年分」と明確。しかもドル建て社債だと高利回りも狙える。
リスクはあっても、「自分で調べて選んだ」という納得感がありました。
③ 投資した“実感”が得られた
これは感覚的な話なのですが…
ETFは「ファンド」という“箱”を買ってるイメージで、どこか間接的な印象があったんです。
でも生債券は、「私はアメリカ国債にお金を貸してる」「この会社の債券を持ってる」と、ダイレクトに関われてる感覚があって好きでした。
💬ETFが向いているのはこんな人
もちろん、債券ETFにも強みがあります。特にこんな方にはおすすめです:
- 少額から債券投資を始めてみたい人
- 売買の自由度を重視する人
- 細かい管理が面倒な人(自動分配・分散)
📌結論:どちらもアリ。でも「自分が何を求めているか」で選ぼう
生債券も債券ETFも、優劣というより“性格や目的の違い”です。
✔ 安定した利息収入がほしい
✔ 満期が決まってるほうが安心
✔ 投資先を自分で選びたい
そんな人には生債券が合うと思います。
逆に、
✔ 柔軟に売りたい
✔ 少額で始めたい
✔ 分散を重視したい
なら、ETFがぴったりです。
6. NISAの投資信託だけで不安だった私が、債券を組み合わせた理由
私が最初に始めた投資は、いわゆるインデックス投資でした。
NISA口座を開設して、「オルカン」や「S&P500」をコツコツ積み立て。
いろんな人が「これが王道!」って言っていたので、迷わず飛び込みました。
確かに手軽だし、長期的には有望だと感じていたのですが…
続けていくうちに、心のどこかに「これだけで本当に大丈夫なのかな?」という不安が出てきたんです。
🔹成長を信じたい。でも揺れ動くのが人間
株式市場は上がったり下がったりします。
とくに世界的なニュースや金融不安があると、あっという間に評価額が減ることも。
投資に慣れていないと、それだけで焦ったり、つい売りたくなってしまうんですよね。
私も、「このまま積立を続けて大丈夫?」「今、売ったほうがいいのでは?」と何度も迷いました。
🔹“攻め”だけだと、気持ちがもたない
インデックス投資は「長期で成長を信じる」戦略。
でも正直なところ、短期で成果が見えづらい時期は不安定な気持ちになるんです。
そのときに思ったのが、
「自分にとっての“守り”ってなんだろう?」
「投資先を分けて、安心感を持てる形ってないのかな?」
ということでした。
🔹ドル建て債券が“心のブレーキ”になった
そんなときに知ったのが、ドル建て債券でした。
- 株のように大きくは動かない
- 利息が定期的に入ってくる
- 満期まで持てば元本が戻る(※為替リスクはある)
という性質は、心の安定剤のように感じました。
たとえば株価が下がっても、債券からはクーポンが入り続ける。
「全部が不安定なわけじゃない」と思えるだけで、落ち着いて判断ができるようになったんです。
🔹組み合わせることで、ブレにくい“自分だけのポートフォリオ”へ
投資信託も大切にしながら、そこに債券を組み込むことで、バランスが取れてきた実感があります。
イメージで言うなら:
投資内容 | 役割 |
---|---|
オルカン・S&P500などの投資信託 | 長期的な成長を狙う“攻め” |
ドル建て債券 | 定期収入+安定性の“守り” |
この2つを合わせることで、「焦って売ってしまうリスク」や「精神的な揺れ」をかなり減らせました。
💬最終的には「気持ちよく続けられること」が大事
どんなに優れた投資方法でも、自分が続けられなければ意味がない。
そのためにも、私は「攻めと守りのバランス」を意識するようになりました。
結果的に、
- インデックス積立は安心して継続
- 債券はじっくり持って心の安定に
という形に落ち着いています。
7. 実例紹介|私が購入したドル建て国債・社債とその選び方
ここまで読んでくださった方の中には、
「で、実際どんな債券を買ったの?」と気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
ということで今回は、私がこれまでに購入したドル建ての国債と社債の実例を、
なぜそれを選んだのかという理由とともにご紹介します。
「私でもできそう」と思ってもらえたら嬉しいです。
🔹私が初めて購入したのは「米国10年国債(生債券)」
最初の一歩として選んだのは、**アメリカの10年国債(米国債)**でした。
ネット証券(私はSBI証券を使っています)で検索して、ドル建てで購入。
当時の利回りはおよそ4.6%。
「満期まで持てば元本も戻ってくるし、アメリカなら信用力もある」と思い、比較的安心して買えました。
特に気に入ったのは、
- 利回りが固定されている(年2回のクーポン付き)
- 米ドルで受け取れる
- 世界的に信用度が高い
という“鉄板の安心感”です。
🔹次に購入したのは「ドル建ての社債(米国企業)」
少し投資に慣れてきたところで、社債にもチャレンジしました。
選んだのは、
- 格付けが高い米国大手企業(AAA〜A格程度)
- 満期は2年〜10年程度
- 利回りが5%前後
という条件の社債です。
ここで意識したのは、会社の信用力と、償還までの期間の長さ。
長すぎると金利の変動リスクが読めないので、短〜中期(2年〜10年)を目安にしました。
🔍債券を選ぶときにチェックしたポイント
最初は正直、「何を見ればいいかわからない…」という状態だった私が、
いろんな失敗や情報収集を経て「これは見ておいた方がいいな」と思ったポイントがこちらです:
1. 格付け(信用力)
→ 格付けが高いほどデフォルト(返済不能)リスクは低いですが、利回りも低くなる傾向があります。
初心者のうちは「A格以上」を目安に選ぶと安心です。
2. 残存期間(満期までの年数)
→ 長期になるほど金利変動の影響を受けやすくなります。
3. 利回りと発行体のバランス
→ 利回りが高すぎる債券は、リスクも高い可能性があるので要注意。
「なぜこんなに高いのか?」と疑って調べるクセをつけるようにしました。
4. 為替の見通し
→ あくまで参考程度ですが、「今は円高・円安どちらに傾いているか」もチェックして、無理なタイミングでは買わないように気をつけています。
✋買って気づいた“リアルな注意点”
- 購入単位が1000ドルなどで意外と大きい
→ 小口の投資と比べると、「まとまった資金」が必要です。 - 注文してから受渡しまでタイムラグがある
→ 株と違って、即日で約定しないこともあるので、「あれ?反映されてない?」と最初は焦りました(笑) - 為替で一喜一憂しすぎない
→ ドルでの利息・元本受け取りになるので、為替で含み損になっても「満期まで持つからOK」と自分に言い聞かせてます。
💬自分の“安心ポイント”を明確にしておくと選びやすい
債券の世界って、慣れないうちは選択肢が多すぎて迷います。
でも、「自分が何を安心と感じるか」を明確にすると、自然と選ぶ基準が見えてきます。
私の場合は、
- 満期が決まっている
- 格付けが高い
- 利回りに納得できる
- 米ドルで分散になる
このあたりを軸に、「よし、自分で選べたな」と思える債券を買っています。
8. まとめ|攻めの投資と守りの資産、どちらも自分を支える大事なピース
投資と聞くと、どうしても「どれだけ増やせるか」「どこに賭けるか」ばかりが注目されがちです。
私も最初は、「資産を増やす=株や投資信託でガンガン攻めるもの」と思っていました。
でも、投資を続けていくうちに気づいたのは、“増やすこと”以上に、“続けること”“守ること”が本当に大事だということです。
🔹ドル建て債券がくれたのは、「心の余裕」だった
為替リスクもあるし、利回りが高いぶん注意も必要。
それでも、ドル建て債券をポートフォリオに加えたことで、私は一歩、落ち着いて投資ができるようになりました。
株式市場が下がっても、債券からはクーポンが入ってくる。
満期まで持てば、最初に決めた額が戻ってくる。
そんな安心感があるだけで、積立投資も焦らず継続できるようになったのです。
🔹攻めと守り、どちらかではなく「どちらも」
・インデックス投資=“攻め”の成長を狙う部分
・債券投資=“守り”の土台を築く部分
どちらかに偏るのではなく、どちらも自分の人生に必要なピースなんだなと、今では感じています。
投資に限らず、バランスってやっぱり大切ですね。
🔹読者のあなたへ──焦らず、自分に合った投資スタイルを
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
「ドル建て債券って難しそう…」
「なんとなく気になってたけど、踏み出せなかった」
そんな方に、少しでも“選択肢のひとつ”として伝わっていたら嬉しいです。
投資にはいろんなやり方があります。
答えは一つじゃないからこそ、「自分に合う方法を、自分のペースで見つけていく」ことがいちばん大切だと思います。
そしてもしどこかで、
「NISAだけじゃちょっと不安…」
「投資信託の値動きに疲れてきたな」
そう感じたときは、ぜひ思い出してみてください。
“守りの資産”という、もう一つの選択肢があることを。
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