寄り付きとは?1日の最初の値段の決まり方をやさしく図解

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ECONOMIC TERMS DICTIONARY

寄り付き(よりつき)Opening Trade / Yoritsuki

その日の取引で、いちばん最初に売買が成立すること。東京証券取引所の株式なら、原則として午前9時です。そこでついた値段が「始値(はじめね)」になります

💡 3行でいうと

  • 寄り付きとは、その日いちばん最初に売買が成立することです。東証の株式の午前立会は9時から11時30分までで、その最初の一点が寄り付きにあたります(日本取引所グループ)。
  • 朝8時から受け付けた注文は、出した順ではなくまとめて1つの値段で付け合わせます。この決め方を「板寄せ方式」といいます(日本取引所グループ)。
  • 連休明けや大きなニュースのあとは、休んでいるあいだの材料がこの一点に集まります。前の日の終値から離れた値段で始まることがあるのはそのためです。

🚪 たとえ話

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人気の福袋を持ち寄って売り買いするイベントを想像してみてください。開場前から行列ができていて、「1万円までなら出す」という人もいれば、「5千円なら買う」という人もいます。売る側にも「3千円でも売りたい」「8千円以上でないと売らない」と、いろいろな希望があります。

ここで主催者が、扉を開ける前に全員の希望を聞いて、売りたい数と買いたい数がいちばんうまく釣り合う値段を1つ決めてしまうとしたらどうでしょう。並んだ順番は関係なく、その1つの値段で一斉に取引が成立します。これが寄り付きの決まり方に近い考え方です。

だから「9時ちょうどにボタンを押した人が有利」ということはありません。朝のうちに出しておけば、8時の注文も8時59分の注文も、同じ土俵で扱われます。

📊 ちいさな図解

東証の1日と、寄り付きの位置(株式の売買立会時間) 8:00 注文の受付開始 9:00 寄り付き 板寄せで決める =始値 9:00〜15:25 ザラバ(1件ずつ) 15:30 大引け ここも板寄せで決める =終値 ※前場は11:30まで、後場は12:30から。後場の最初にも寄り付きがあります 連休明けの寄り付きに何が集まるか 海外の株と金利 為替の動き 休み中に出たニュース ↓ これが全部、再開初日の最初の1点にまとめて反映される だから休み明けは、前の終値と離れた値段で始まることがあります(窓開け)

※立会時間は日本取引所グループの「売買立会時(立会時間)」「売買成立の方法」ページの記載によります(ザラバは15時25分まで、その後5分間の注文受付をはさんで15時30分に大引けの板寄せ)。考え方を伝えるための模式図で、時間の幅は実際の長さとは異なります。

⚠️ よくある勘違い

「寄り付き=9時ちょうど」とは限りません

買いか売りのどちらかに注文が大きく偏ると、取引所は値段をいきなり飛ばさずに「特別気配」を表示して、注文が集まるのを待ちます。この場合、最初の売買が成立するのは9時より後になります。

「寄り付き」と「始値」は、指しているものが少し違います

寄り付きは最初に売買が成立すること、始値はそのときについた値段です。ふだんの会話ではほぼ同じ意味で使われますが、値段の話をしているのか、時間帯の話をしているのかで読み分けると混乱しません。

高く始まった日が、高く終わるとは限りません

寄り付きがその日の高値になり、あとはずるずる下がる展開もあります(「寄り天」と呼ばれます)。始まりの強さだけで1日を決めつけられません。

寄り付きは1日に1回だけではありません

東証の売買立会は午前(前場)と午後(後場)に分かれていて、午後の最初にも寄り付きがあります。ニュースで「後場寄り」と出てくるのはこちらのことです。

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