できない自分を責めてしまうときに読む話

「またうまくできなかった…」
「なんでこんなこともできないんやろ」
そうやって、自分を責めてしまうこと、ありませんか?

私はあります。何度もあります。

できてる人を見ては焦って、
自分の足りなさに落ち込んで、
「頑張ってるのに結果が出ない」と、自分を嫌いになりかけたこともありました。

でもあるとき、ふと思ったんです。
「できない」って、本当に“ダメなこと”なんかな?
もしかしたら、「できない自分」を責めるよりも、
「できない時期があることを、許す力」のほうが大事なのかもしれないって。

この記事では、
・できない自分を責めてしまうときの心の仕組み
・その感情とうまく付き合うヒント
・私自身が少しラクになれた考え方
を、やさしくお伝えしていきます。

目次

1. 「できない自分」が苦しくなる理由

「どうして私はこんなにダメなんだろう」
「頑張ってるのに、うまくいかない…」
そんなふうに、できない自分を責めてしまうことってありませんか?

私もそうです。
本当はもっとやれるはずなのに…と焦ったり、
誰かと比べて「自分は全然だめやな」と落ち込んだり。

でも最近になってようやく気づきました。
しんどくなるのは“できないこと”のせいじゃなくて、「できなきゃダメだ」と思い込んでること自体が原因だったんです。

◆ 他人の“基準”で生きてしまうから、苦しい

私たちは知らず知らずのうちに、**「人と同じようにできるべき」**とか、
**「この年齢ならこれくらいできて当たり前」**みたいな“外側の基準”で自分を測ってしまいます。

でも、それって本当に正しいんでしょうか?

私は、大学時代にバイトと学業の両立に苦しんでいたとき、
「周りの子はちゃんとできてるのに、自分は全然ダメや…」って思ってました。

けどあとになって気づいたんです。
そもそも人によって体力も性格も違うし、
私には私のペースがあったはずなのに、
他人の物差しで自分を測っていたことがしんどさの正体だったって。

◆ 完璧主義と自己否定は、セットでやってくる

「ちゃんとやらなきゃ」
「ミスしちゃダメ」
「100点じゃないと意味がない」

そんなふうに思っていた時期がありました。
でもその裏にあったのは、**「できない自分には価値がない」**という思い込み。

完璧主義って、一見向上心のようにも見えるけど、
実は**「今の自分を認められない心」から来てることもある**んですよね。

私自身、失敗した日には「今日はダメな日だった」と全部を否定していました。
でもほんとは、たった1つできなかったことよりも、
他の9つできたことに目を向けてあげるほうが、心にはずっといいんですよね。

◆ 自分で自分を追い詰めていたことに気づいたら

「できない自分がつらい」と感じていたけど、
それって実は、自分自身が“理想像”という高いハードルをつくって、自分を苦しめてただけだった。

もちろん、「向上心があること」自体は悪くないです。
でも、いつも“できる自分でいなきゃ”って思いすぎると、
失敗や停滞を「許せないもの」にしてしまう。

だからこそ、まずは気づくことから始めました。
「私、いま自分に厳しすぎたかもな」って。

それだけでも、心がちょっとだけゆるんだ気がしました。

2. 私が陥った「できない自分責め」のスパイラル

「やろうと思ってたのに、今日もできなかった…」
「また中途半端。結局いつも三日坊主…」
そんなふうに、できなかったことばかりに目がいって、自己嫌悪にハマってしまったこと、私には何度もあります。

やる気はあったはずなんです。
でも、いざ取りかかろうとすると集中できなかったり、気づけばスマホを触っていたり。
そして夜になると、「結局今日も何も進まなかった…」と自分を責める。

これ、ほんまにしんどかったです。

◆ 「できない=価値がない」と思い込んでいた

あの頃の私は、結果が出ないと自分の存在価値まで否定していました。

「人より努力が足りないからダメなんや」
「もっと頑張らないと、何者にもなれない」
そんな言葉が、毎日心の中をぐるぐる回ってた。

でもある日、ふと気づいたんです。
**「今の自分を“認める”って、努力しなくてもいいってことじゃないんやな」**って。

できてない自分にOKを出すって、甘えじゃなくて、
“今の自分とも仲良くしながら進むこと”なんやなって思えたとき、少しずつ心がほぐれていきました。

◆ “もっとやらなきゃ”が心の余裕を奪っていく

「まだまだ」「もっとできるはず」
こうやって自分を鼓舞するのって、一見ポジティブに聞こえるかもしれません。

でも私の場合、その言葉の裏にはいつも
**「今の自分は足りてない」**という否定がセットになってたんです。

それに気づかずに毎日を過ごしていたら、
心はだんだんすり減って、ある日パタッと動けなくなりました。

やりたい気持ちはあるのに、体も心もついてこない。
「何もできない自分」が怖くて、さらに責める…。
まさに、負のスパイラルでした。

◆ そこから抜け出すきっかけになった“ひとこと”

そんな私を助けてくれたのは、ある友達の一言でした。

「できてないことじゃなくて、“やろうとしてる気持ち”があるだけで十分ちゃう?」

その言葉を聞いた瞬間、涙が出ました。

私はいつも、“結果”しか見てなかった。
でも、“意志”があることだって、立派な一歩なんやなって。

この気づきが、私にとって「できない自分責め」のスパイラルから抜け出す第一歩になりました。

3. 「“できない自分”を受け入れるって、どういうこと?」

「自分を受け入れよう」
「できない自分も認めてあげよう」

そう言われても、正直ピンとこなかったことありませんか?
私はずっと、“受け入れる=諦めること”だと思っていました。

できない自分を受け入れたら、それって“成長をやめる”ってことやないの?って。

でも、それは大きな誤解でした。

◆ 成長には「停滞期」も「揺れ」もある

ずっと上り坂の人生なんて、たぶん存在しません。
人は進んだり止まったり、時には後戻りしながら生きていくもの。

筋トレでも、英語の勉強でも、投資でもそうですよね。
“伸びない時期”って、絶対にある。
でもその時期を乗り越えた先に、またグンと伸びる瞬間がくる。

できない日が続くのは、「怠けてるから」じゃない。
それも含めて、自分のペースなんです。

◆ 「できないこと」を否定しないで、ただ“そこにある”と認める

私が少しラクになった考え方があります。

「今は、できない。ただそれだけ。」

それ以上でも、それ以下でもない。
そこに“ダメ”とか“価値がない”というラベルを貼らないようにする。

たとえば、「今日は動けなかった」と思ったときも、
「それだけ疲れてたんやな」って、感情よりも事実だけを見る。

そうすると、責める気持ちが少しずつ薄れていきました。

◆ 自分に「OK」を出すって、甘えじゃない

「このままじゃダメだ」と思ってる時ほど、
「そんな自分もいていいんやで」と言ってあげるのって、ものすごく勇気がいります。

でも、自分を追い詰めてばかりだと、どんどん動けなくなる。

少し立ち止まって、「それでも私は生きてるし、今ここにいる」と認めてあげる。

これは、甘えじゃありません。
自分を立て直すための、回復の一歩です。

◆ “今のままの自分”を、一番近くで見守れるのは自分だけ

誰かに励まされても、それが届かない日もあります。
だからこそ、自分が自分の味方でいられることって、本当に大きい。

できない自分を責める代わりに、
「今はしんどいけど、それでも私らしくあろうとしてるな」って思ってあげる。

そのやさしさが、次にもう一度やってみようって思える“力”になる。

私はそう信じています。

4. 心がラクになる考え方の切り替え

できない自分を責めてしまう日々から抜け出すために、
私が少しずつ試してきたことがあります。

それは、「無理に前向きになる」のではなく、
“心の角度をちょっと変えてみる”こと。

ほんの少しの視点の変化が、心の負担をやわらげてくれました。
ここでは、私が実際にやってよかったと思えた3つの考え方の切り替え方をご紹介します。

◆ 実践①:「“できたこと”を数える」習慣

以前の私は、できなかったことばかりに目を向けていました。
でもある日、こんなふうに言われたんです。

「できなかったことより、できたことに目を向けてみたら?」

それから私は、毎晩「今日できたこと」を3つ思い出すようにしました。
ノートに書かなくても、寝る前にそっと思い出すだけ。

たとえば、

  • ちゃんと朝起きられた
  • 昼ごはんをゆっくり味わえた
  • やらなきゃと思ってた連絡を1件だけ送れた

これを続けていると、「あ、自分、思ってたよりちゃんとやってるな」って感覚が積み重なってくるんです。

自信って、こういうところから生まれるんやなって感じています。

◆ 実践②:「言葉の使い方を変える」

言葉って、思ってる以上に心に影響を与えます。

たとえば、

  • 「私はいつもダメ」→「今回はうまくいかなかった」
  • 「全然進んでない」→「少しずつでもやれてる」
  • 「なんでこんなこともできへんの?」→「これは今の私にはちょっと難しかっただけ」

こんなふうに、言葉のトーンを柔らかくするだけで、自分に対する圧力が減ります。

最初は意識してやらないと難しいけど、慣れてくると自然に出てくるようになります。

私自身、この切り替えができるようになってから、
自己否定のスピードが格段に遅くなりました。

◆ 実践③:「〜な自分もいる」と認める言葉

完璧じゃない自分を認めるって、やっぱり勇気がいりますよね。
でも私はこんなふうに考えるようにしています。

「焦ってしまう自分もいるな」
「やる気が出ない日もあるよな」
「それでも、私なりにがんばってるつもりなんや」

これって、“理想の自分”とはちょっと違うかもしれない。
でも、今の等身大の自分をちゃんと見つめてる証拠だと思うんです。

そう思えるようになると、
「ダメな自分」じゃなくて、「人間らしい自分」が見えてくるようになりました。

◆ 完璧じゃなくても、大丈夫な思考に

100点を取らなくてもいい。
毎日できなくても、たまには止まってもいい。
「ちょっとだけラクになる考え方」が、自分を救ってくれることもあります。

心が弱っているときほど、やさしい言葉や小さな視点の切り替えが支えになります。

だから、自分にとって“ちょうどいい距離感”でできることから試してみてくださいね。

5. できない時期も、人生の一部

「なんでこんなにうまくいかないんやろ」
「私はずっとこのまま何もできないんちゃうか…」

できない日が続くと、未来まで真っ暗に感じてしまうことってありますよね。
私もそうでした。

でも、ふと思ったんです。
“できない時期”って、本当に悪いことなんやろうか?
もしかするとそれも、人生の中でちゃんと意味のある時間なんじゃないかって。

◆ 止まることは、悪じゃない

私たちは、前に進むことが「正解」だと思いがちです。
でも、人間ってそもそも、常に前に進み続けられるようにはできていないんですよね。

身体が疲れる日があるように、心も疲れる日があって当然。
それなのに「進まなきゃ」「頑張らなきゃ」と無理に前に進もうとすると、
かえって動けなくなってしまうこともあります。

止まることは、甘えじゃない。
むしろ“次に進むために必要な休憩”なんです。

◆ あの「できなかった時間」があったからこそ…

過去を振り返ると、何もできなかった時期に救われたこともありました。

私は一度、メンタル的にどん底だった時期があります。
本当に何もやる気が出なくて、SNSも見たくなくて、人と話すのも避けていた。

でもその時期があったからこそ、
今の“自分にやさしくなれる自分”がいるんやと思っています。

だからこそ、あの“できなかった時間”を今では無駄だと思っていません。

◆ 「できる私」じゃなくても、ちゃんと価値がある

最後に、これだけは伝えさせてください。

できる自分じゃなくても、ちゃんと価値がある。
何もできてないように見えるときも、あなたはあなたのままで十分なんです。

自分を責める代わりに、
「今ちょっと立ち止まってるだけやな」って、やさしく見守ってあげてください。

しんどくて前に進めないときも、
それは「何もしてない時間」じゃなくて、
“心が静かにリカバリーしてる大切な時間”なんやと思います。

◆ あなたがあなたの味方でありますように

この記事をここまで読んでくださったあなたへ。

できないことがあっても、悩みがあっても、
それを抱えながら今日を生きているあなたは、とても尊いです。

自分を責めそうになったときは、
この記事をまた思い出してもらえたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

はじめまして!お金バイバイマンです。

長期投資でコツコツ資産を増やしながら、家計の見直しや節約術、お金に関する知識をわかりやすく発信しています。

家計簿アプリでの可視化、クレカや電子マネーの活用、無駄な出費の見直しなど「無理なく、でもしっかり続けられる方法」を実践中。

また、お金だけでなく「しあわせに生きるヒント」も大事にしています。
感謝と前向きマインド、小さな幸せを大切にする習慣など、心も豊かになるような情報をお届けできたらと思っています。

趣味はお酒・サイクリング・食べ歩き・サウナ・読書・ドラマ鑑賞など。どれもゆるく楽しんでいますが、美味しいものとお酒が大好きです(笑)

無理なく、楽しく、前向きに。そんな生き方・お金の使い方を一緒に見つけていきましょう!

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