ふとした瞬間に、他人と自分を比べてしまって落ち込むこと、ありませんか?
SNSで誰かの楽しそうな投稿を見たとき、
職場で同期が評価されているのを聞いたとき、
友達の家庭の話を聞いたとき…。
「なんで自分だけ…」って、心がぎゅっと苦しくなる。
私も、何度も何度もそんな感情に飲み込まれそうになってきました。
「比べるのは意味ないってわかってる。けど、どうしても気になってしまう」
そんな自分を責めなくても大丈夫です。
なぜなら、人と比べてしまうのは、私たち人間の自然な反応だからです。
でも、そのままにしておくと心はどんどん疲れていく。
この記事では、
・比べてしまうのはなぜか?
・どうすれば少しラクになるのか?
を、私の体験も交えながらお話しします。
少しでも、読んでくれるあなたの心が軽くなれば嬉しいです。
1. 比べるのは当たり前のこと。だから苦しまなくていい
「つい他人と比べてしまって落ち込む…」
そんな自分を責めてしまうこと、ありませんか?
私も正直、あります。
まわりと比べて「自分はダメだなぁ」と落ち込むとき、何度もありました。
頑張ってるのにうまくいかないときほど、人の成功や幸せがまぶしく見えて、焦りと劣等感でいっぱいになるんですよね。
でも最近ようやく気づいたんです。
そもそも「比べてしまうこと」自体は、悪いことでも弱いことでもないんじゃないかって。
◆ 比べるのは“人間の本能”
人間には、生き延びるために「他人と自分を比較する」という本能があるそうです。
たとえば昔の時代だったら、「あの人はどれくらい強い?」「自分はこの集団でどう振る舞えばいい?」って、他人と自分を比べることで安全を確保してきた。
それが現代でも無意識に働いてるから、比べてしまうのは自然な反応なんです。
しかも、今はSNSやネットのせいで「人の良いところ」だけが大量に目に入ってくる。
比べる材料が多すぎて、勝手に心が疲れてしまうのは当然のことだと思います。
◆ 私の実体験:就活で「周りは内定あるのに私は…」
私は大学生のとき、就職活動で内定がなかなか出なくて、ほんまに落ち込んでました。
まわりの友達が「○○商事から内定もらった!」とか、「最終面接通った!」とか言ってるのを聞くたびに、胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちで。
「自分には何もない…」
「私は社会に必要とされてないのかな」って、勝手にどんどんネガティブになって、自己肯定感がゼロになる瞬間もありました。
でも、あとから気づいたんです。
就活のスピードって、人それぞれなんですよね。
みんなが早いだけで、自分が遅いわけじゃない。
それなのに、「比べる=劣ってる」と思い込んで、自分を責めていただけだったんです。
◆ だからまずは、“比べる自分”を否定しないで
「比べないようにしよう」と思っても、なかなか止められないのが本音じゃないですか?
だったら、無理に止めようとするより、
「あ、また比べちゃってるな。でも人間やし、しゃあないか」って、一度受け止めてみる。
この“ゆるし”があるだけで、気持ちがちょっとラクになります。
自分の心に寄り添うのって、意外と難しいけど、
少しずつでいいから、「自分にやさしくなる練習」をしていけたらええなと思っています。
2. SNSの“キラキラ”に心がざわつく理由
最近、SNSを開いてはなんとなく心がモヤモヤ…
そんな経験ありませんか?
誰かの「結婚しました」「昇進しました」「海外旅行なう」みたいな投稿を見た瞬間、
自分の今が、急に色あせて見える。
何もしてない自分が、取り残されたような気がする。
…そんな気持ちになるの、私も何度もありました。
◆ SNSは“幸せの見本市”じゃない
SNSって本来、気軽な日常の共有ツールのはずなのに、
最近はまるで「幸せの見本市」みたいになっていませんか?
誰かの美味しそうなご飯、整った部屋、家族の笑顔、順調そうなキャリア。
そういうものをずーっと見ていると、
「自分は何してるんやろ…」って思ってしまうんです。
でも、よく考えてみてください。
SNSに映る“幸せ”は、ほんの一部分。しかも、自分で選んで見せてる部分だけです。
言い方を変えれば、「見せたい瞬間」だけを切り取った世界なんですよね。
◆ 私の実体験:SNSをやめて気づいたこと
ちょっと前、私はSNSを1週間だけやめてみたことがあります。
Twitter(今はX)もInstagramもアプリを削除して、意識的に「見ない」選択をしたんです。
最初の2日くらいはそわそわして、
「なんか情報に置いてかれてる気がする…」って不安だったんですけど、
3日目くらいから急に心が静かになったんですよね。
目の前のことに集中できるようになって、
「今日は天気ええなあ」とか「このコーヒー美味しいな」とか、
当たり前の日常が、なんかちょっとだけ豊かに感じられたんです。
SNSをやめたことで、「比べさせられてた」ってことにようやく気づきました。
◆ キラキラ投稿にざわつくのは、あなたが劣ってるからじゃない
SNSに心がざわつくと、「こんな気持ちになる私は性格が悪いのかな」とか「人の幸せを喜べない私は未熟なんかな」って思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、それは違います。
ざわつくのは、**「自分の大事にしているものが揺らいでる」**からなんです。
人のキラキラを見たとき、自分の“理想”や“目標”と無意識に照らし合わせてしまう。
でもその感情は、あなたの心が頑張ってる証拠でもあるんです。
人の幸せに触れてモヤッとするのは、「本当は自分も幸せになりたい」っていう願いがあるから。
だから、そんな自分を責めないであげてほしいです。
◆ SNSと“ちょうどいい距離感”を持つ
私が今しているのは、SNSと“ちょうどいい距離感”を保つことです。
たとえば、
- 投稿をする頻度を減らす
- 「見る」だけじゃなく、「発信する側」になる
- フォローする人を見直して、心が疲れる人は一時的にミュートする
こうすることで、「見えすぎてしんどくなる」のを防いでいます。
SNSは便利なツールやけど、使い方を間違えると**“比較地獄”の入口**になります。
でも、上手に使えば、自分を励ましたり、学びのきっかけになったりもする。
だからこそ、自分の心を守れる使い方を選んでいきたいですね。
3. 「比べないようにしよう」は逆に苦しい
「もう他人と比べるの、やめよう」
「人は人、自分は自分って思えばラクになるはず」
そう思って、何度も何度も“比べない努力”をしてきました。
…でも、うまくいかなかった。
比べないようにしようと思えば思うほど、
「また比べちゃった…」と自己嫌悪。
気づけば、自分を責めてる時間のほうが長くなってたんです。
◆ 「比べるな」というプレッシャーが苦しい
世の中って今、やたらと“ポジティブ思考”がもてはやされてませんか?
「比べるな」
「前向きに生きよう」
「感謝の気持ちを持とう」
もちろん、それができるなら素晴らしいと思います。
でも、それが**“できない自分を責める材料”になってしまったら、本末転倒**やと思うんです。
私の場合、「比べるな」っていう言葉が、
“自分の感情を否定されてる気がして” 余計にしんどかった。
◆ 感情にフタをすると、もっとしんどくなる
「こんなふうに思うなんて、性格悪いのかな」
「他人の幸せを素直に喜べない私はダメなんかな」
そう思って無理にフタをしていた時期もありました。
でもそれって、心にホコリが溜まっていくような感じで、気づいたらモヤモヤが爆発してしまう。
ある日、先輩の結婚式の写真を見て、
「いいなぁ…私は何してるんやろ」って泣きたくなったことがあったんです。
でも、そのときふと思ったんです。
「あ、今、私“羨ましい”ってちゃんと感じてるんや」って。
羨ましがってるってことは、
「私もいつか、そんなふうに幸せになりたい」って気持ちがあるってことやん、って。
◆ 「比べてもいい。でも、自分を下げない」が大事
それ以来、私は無理に“比べない努力”をするのをやめました。
代わりに、
- 「比べてもいい。でも、そのせいで自分を否定しない」
- 「羨ましいと感じたら、“自分が本当に欲しいもの”を見つめるきっかけにする」
そう考えるようになったんです。
比べることは悪じゃない。
それをどう受け止めて、自分にどう活かすかが大事なんやなって。
それに気づけたとき、心がすっと軽くなりました。
◆ 思考の切り替えに効いた“ひとこと”
私がよく自分にかけている言葉があります。
「私は私のペースで大丈夫」
SNSで誰かのキラキラを見たときも、
仕事でうまくいってないときも、
この言葉を思い出すだけで、
“比べすぎていた視点”がゆるんで、自分に戻ってこれる感じがします。
この言葉が、もし今、あなたの心にも響くなら、ぜひ使ってみてください。
比べないことより、自分を許すことが先。
私はそう思っています。
4. 自分を取り戻す小さな実践習慣
「他人と比べてしんどい…」
「なんか心がざわざわする」
そんなときって、自分の軸がぶれてるサインかもしれません。
人の声ばっかり気になって、いつの間にか“自分の気持ち”がどこかに置き去りになっている。
私自身、そういう状態になったときは、いつも心が疲れてました。
でも、あるときから意識して“自分を取り戻すための小さな習慣”をはじめてみたら、
ほんの少しだけ、心がラクになったんです。
◆ 実践①:寝る前に“今日のよかったこと”を3つ思い出す
ノートに書いたりアプリで記録したり──
きちんと習慣にできる人はすごいなと思います。
でも、私はどうもそういうのが苦手で…正直、続けられませんでした。
だから今は、寝る前に、布団の中で「今日あったよかったこと」を3つ思い返すだけにしています。
目を閉じて、今日1日の出来事をゆるく振り返ってみる。
「どんな小さなことでもいいから、なんか良かったことなかったかな」って。
たとえば、
- 近所の人に「おはようございます」って声をかけてもらった
- ごはんをゆっくり食べられた
- 天気がよくて気持ちよかった
本当にちょっとしたことでOKなんです。
思い出すだけでも、「今日も悪くなかったな」って、自分の中に小さな安心が広がるんです。
書かなくてもいい。忘れてしまってもいい。
でも「探してみる」っていうその行動自体が、
他人と比べて揺れていた心を、“今ここ”に戻してくれるような気がしています。
◆ 実践②:SNSの“フォロー整理”で心を整える
これもめちゃくちゃ大事です。
あるとき気づいたんです。
「この人の投稿を見ると、いつも心がざわつくな」って。
嫌いとかじゃないけど、自分と比べてしまう相手って確かにいて、
それを見るたびにちょっとずつ自分を削ってるような感覚になっていました。
だから私は思い切って、
「見ると落ち込む投稿」「モヤモヤする人」は一旦ミュートかフォロー解除するようにしたんです。
これ、ほんまに効果あります。
“情報の断捨離”って、心にも効くんやなと実感しました。
◆ 実践③:他人の成功は“情報”として受け取る
他人の成功や幸せなニュースって、うらやましく感じる反面、
「私はまだ…」って落ち込む原因にもなりますよね。
そんなとき私がしてるのが、
「すごいな。でもそれは“その人にとっての幸せ”。私にそのまま当てはまるとは限らへん」
と、いったん自分と切り離して捉えること。
そして、できればこう付け加えます。
「参考になりそうな部分だけ、もらっておこう」
たとえば、「副業で月◯万円達成!」みたいな投稿を見ても、
→ 「へぇ〜、やり方の一部は真似できるかも」
くらいの“情報”として受け取るようにする。
この意識で見るだけで、比較のダメージがかなり軽減されます。
◆ 無理なく、自分のペースで
この3つの習慣、どれも大きなことじゃありません。
でも、どれも“自分の気持ちに意識を戻す”ための、小さくて大きな一歩です。
全部を完璧にやらなくてもいい。
ひとつでも、ちょっと試してみるだけでもいい。
比べて疲れた心に、そっとやさしい風を送るように、
少しずつ、自分を取り戻していけたらいいなと思っています。
5. 比べても、私は私。あなたはあなた
人と比べて、落ち込んで、苦しくなる。
できればそんな気持ちになりたくない。
でも、現実はなかなかそうもいかないですよね。
比べてしまうこと自体をゼロにするのは、やっぱり難しい。
それなら私は、こう思うようにしています。
「比べてもいい。でも、そのことで自分を下げなくていい」
◆ 誰かの幸せと、あなたの幸せは違っていい
他人と自分は、育った環境も、考え方も、価値観も違う。
なのに、「自分もああならなきゃ」と思ってしまうのは、ちょっと不自然なことかもしれません。
あの人の幸せは、あの人にとっての正解。
私の幸せは、私にとっての心地よさで決めていい。
誰かと違っていても、それは“劣っている”ってことじゃない。
ただの「ちがい」なんです。
◆ 自分の人生の「ペース」と「道」を信じてみる
まわりと同じスピードで生きられなくてもいい。
10代で成功する人もいれば、50代で人生が花開く人もいる。
比べて焦ってしまうとき、私はこう思うようにしています。
「今はまだ途中なだけ。私には私のタイミングがある」
それだけで、少し心が落ち着くんです。
人生は競争じゃないし、順位もつかない。
“誰かより先に進んでいるか”じゃなくて、“自分が納得できるか”が大事なんやと思います。
◆ だからこそ、やさしい言葉を自分に
比べることで苦しくなってしまったとき、
最後に必要なのは、反省でも反撃でもなく、**「やさしさ」**かもしれません。
「今日もよく頑張ったよ」
「それでもちゃんと前に進んでる」
「私は私で、いいやん」
こんな言葉を、あなた自身にかけてあげてください。
どれだけ人に優しくできる人でも、自分にやさしくするのは苦手な人が多いです。
だからこそ、まずはそこから。
比べてもいい。
でも、そのあとに自分を守れる言葉を、ちゃんと持っていたいですね。
◆ 最後に:あなたはあなたのままで、ちゃんと価値がある
もし今、「自分なんて…」と思っていたとしても、
その気持ちごと、あなたは大切な存在です。
誰とも比べなくても、
“あなた”という人が、ここにいて、生きていて、日々頑張ってる。
それだけで、ちゃんと意味があるんです。
このシリーズを通して、少しずつでも
自分のことを「大丈夫」って思える瞬間が増えていったらいいなと思っています。
コメント