限月(げんげつ)Contract Month
先物の「いつ受け渡すか」を決めた月。同じ商品でも月ごとに別の値段がつく
💡 3行でいうと
- 先物には「いつ受け渡すか」の期限があり、その月のことを限月といいます。「WTI原油10月限(じゅうがつぎり)」なら、10月に受け渡す約束の原油です。
- 同じ原油でも10月限・11月限・12月限にはそれぞれ別の値段がついていて、期限が来るとその限月の取引は終わります。
- ニュースの「原油◯◯ドル」は、ふつう期限がいちばん近い限月(期近=きぢか)の値段です。前日と比べるときは、限月をそろえないと意味がありません。
📆 たとえ話
旅行の予約を思い浮かべてください。同じホテルの同じ部屋でも、10月に泊まる予約と、11月に泊まる予約では値段が違います。10月は連休があるから高い、11月は空いているから安い——というように、「いつのぶんか」で値段が変わる。先物もこれと同じで、10月に受け渡す原油と、11月に受け渡す原油には、別々の値段がついています。この「いつのぶんか」が限月です。
そして予約と同じで、期限が来ればその回は終わります。10月限の取引が終わると、いちばん近い限月は11月限に入れ替わります。ニュースが毎日伝えている「原油の値段」は、そのときいちばん近い限月の値段なので、入れ替わる日をまたぐと値段が飛んだように見えることがあります。相場が急に動いたわけではなく、比べている相手が変わっただけ、ということが起こります。
📊 ちいさな図解
※期近が入れ替わることを「限月の乗り換え(ロールオーバー)」と呼びます。原油や金、日本の株価指数先物など、商品ごとに主に取引される限月が決まっています。
⚠️ よくある勘違い
「原油85ドル」だけでは、前日と比べられません
同じ日の原油にも、10月限・11月限・12月限と複数の値段があります。限月を書かずに数字だけを並べると、翌日には別の商品と比べていた、ということが起こります。記事が「10月限」と書き添えているのは、これを防ぐためです。
限月が替わった日の「急変」は、相場が動いたとは限りません
期近が10月限から11月限に入れ替わると、比べる相手そのものが変わります。値段が飛んだように見えても、市場で何かが起きたわけではないことがあります。
期限が来ても、多くの人は現物を受け取りません
先物は期限前に反対の売買をして手じまうのがふつうで、実際に原油のタンクを受け取る人はごく一部です。限月は「受け渡しの期限」であると同時に、「その取引がいつ終わるか」の期限でもあります。
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
