清算値(せいさんち)Settlement Price
先物の取引所が、その日を代表する1つの値段として計算して公表する値段
💡 3行でいうと
- 先物の取引所が、その日の取引の終わりごろの決められた時間についた値段をもとに、その日を代表する1つの値段として計算して公表する値です。
- 先物は毎日その日の損得を精算する仕組みで、そのやりとりの基準になる値段が清算値です。
- 清算値が決まったあとも電子取引は続くため、ニュースサイトに出ている「いまの原油」とは一致しないことがよくあります。
🪙 たとえ話
閉店まぎわのお店で、同じお惣菜に何度も値札が貼り替えられる場面を思い浮かべてください。「今日のこの商品はいくらだったのか」を1つに決めるとき、いちばん最後についた値札だけを見るのは、少し危なっかしい気がしませんか。たまたま最後の1個が特別に安く売れただけかもしれません。先物の取引所は、市場が閉まる前の決められた時間についた値段をもとに、その日の代表になる1つの値段を計算します。これが清算値です。
なぜわざわざ決めるかというと、先物は毎日おこづかい帳をつけ直すような仕組みだからです。買っている人と売っている人のあいだで、その日の値動きぶんのお金が毎日やりとりされます。その計算の基準が人によって違ったら、誰も安心して取引できません。だから取引所が責任を持って1つに決めます。ニュース記事の原油の値段と、証券会社の画面に出ている値段が違っていても、どちらかが間違いとは限りません。同じ日の原油に、性質の違う数字が2つ並んでいるだけのことがあります。
📊 ちいさな図解
※計算のしかたは、取引所と商品ごとに決められています。海外の原油や金の先物にも、日本の株価指数先物にも、それぞれの清算値の決め方があります。
⚠️ よくある勘違い
株の「終値」と同じ意味ではありません
株の終値は、その日に最後に成立した1つの取引の値段です。清算値は、終わりごろの決められた時間の値をもとに取引所が計算した値で、引け際の1回の売買では動かしにくい作りになっています。
ニュースサイトの値段と食い違っていても、どちらかが誤りとは限りません
清算値が決まったあとも電子取引は続きます。清算値が決まったあとの時間帯に見える原油や金の値段は、清算値のあとについた値段です。記事で「清算値」と書き分けているのは、この2つを混ぜないためです。
前日と比べるときは、受け渡しの月をそろえます
「WTI原油10月限」の10月は、受け渡しの月(限月=げんげつ)です。同じ原油でも月ごとに別の商品として値段が付くため、限月が違うものどうしを比べても意味がありません。
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
