進捗率(しんちょくりつ)Progress Rate
四半期の決算で発表した業績が、会社が出している予想の何%にあたるかを表す数字です(大和証券の用語解説)。決算の季節に、業績が予想どおりに進んでいるかを見るときに使われます。
💡 3行でいうと
- 計算は「ここまでの累計の実績 ÷ 会社の予想」です。
- 業績に季節の偏りがない会社なら、四半期ごとに25%ずつ増えていくのが目安です(大和証券)。
- 目安から大きく離れていると、会社が予想を見直す可能性があります(大和証券)。
⛰️ たとえ話
山頂まで4時間の予定で登る山で考えてみます。1時間たったとき、道のりの25%まで来ていれば予定どおりです。
もう半分近く登っていれば「予定より速い」、まだ1割ほどなら「遅れている」と分かります。ただ、最初の1時間だけ急な坂が続く山なら、25%に届いていなくても、遅れているとは限りません。
決算の進捗率も同じです。1年を4つの四半期に分け、それぞれの区切りで、会社の予想という山頂にどこまで近づいたかを見ます。
📊 ちいさな図解
※「通期」は1年間の予想、「上期」は4〜9月の予想に対する進捗率です。目安の線は業績に季節の偏りがない場合で、上期の50%は、25%ずつの目安を半年に当てはめた計算です。ファナックの2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の売上高は2,310億3,500万円、営業利益は534億9,200万円。通期予想は売上高9,481億円・営業利益2,180億円、上期(4〜9月)予想は売上高4,660億円・営業利益1,044億円で、いずれも第1四半期の発表と同時に修正したあとの値です(決算短信)。進捗率はこの数字から計算しました。特定の銘柄をおすすめするものではありません。
🧭 どうやって計算している?
決算短信の2つの数字を割るだけです
決算短信には、その期のはじめからの累計の実績と、会社の業績予想が載っています。累計の実績を予想で割ると進捗率になります。図のファナックなら、第1四半期の売上高2,310億3,500万円を通期の予想9,481億円で割って、24.37%です。目安の25%とほぼ同じ進み方だと読めます。
📰 ニュースでどう使われた?
2026/10/19の記事で登場東京23区の物価の伸びが8月の1.8%から9月は2.7%に高まり、23日に全国の9月分が出る週。国内でも22日にディスコが決算を発表します。
⚠️ よくある勘違い
どの予想で割ったかで、数字が倍ほど変わります
第1四半期なら、通期(1年)の予想で割るか、上期(半年)の予想で割るかで、同じ実績でも進捗率は大きく変わります。図のファナックでは、営業利益の進捗率は通期に対して24.54%、上期に対しては51.24%です。ニュースで「進捗率50%」と見たら、どちらの予想に対する数字かを確かめます。
25%の目安が当てはまらない会社もあります
大和証券の説明でも、25%ずつという目安は「業績に季節性がある会社を除けば」という条件つきです。売上が特定の季節に集まる会社では、目安から離れていても予定どおりということがあります。前の年の同じ時期の進捗率と比べると、その会社のふだんの進み方の参考になります。
進捗率が高くても、予想を上げるとは限りません
進捗率が高くても、会社が後半の見通しを慎重にみていれば、予想が据え置かれることもあります。そのうえで東京証券取引所のルールでは、会社の新しい予想が今の予想より売上高で10%以上、営業利益などで30%以上ずれる見込みになったときに、すぐに開示することになっています(JPXの上場会社向けFAQ)。会社の予想そのものはガイダンス(業績見通し)のページにまとめています。
🔗 関連用語
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
