PTS(私設取引システム)Proprietary Trading System
証券会社が運営するコンピュータ・システムを使って、取引所のように売買できる仕組みです(日本証券業協会)。東証が閉まったあとの夜にも株の値段がつくのは、この仕組みがあるからです。
💡 3行でいうと
- 証券会社が運営する、取引所の外の売買の場です。
- 東証の取引が終わったあとの夜にも売買できます。
- ただし売買される株数は少なくなりやすく、夜の値が翌日の東証の値を約束するわけではありません。
🦉 たとえ話
大きな市場が閉まったあとに、近くで開いている夜の市のようなものです。同じ品物を売り買いできるので、「明日はこのくらいの値段かな」の手がかりにはなります。
ただ、売り買いされる量は昼の市場より少なめです。夜の市でついた値段のまま、翌朝の市場が始まるとは限りません。
📊 ちいさな図解
※棒は10,000円より上の部分だけを描いているので、差が実際より大きく見えます。11月2日夜のPTSの値は、夜の取引が日付をまたいだ11月3日1時57分ごろの値です。10月30日夜のPTSの値は10月31日4時48分の最終の値です(株探)。
🧭 どうやって読む?
まず、東証の終値とくらべる
PTSの値は、その日の東証の終値から何%ちがうかで見ます。キオクシアは10月30日の東証の終値13,470円に対し、夜のPTSの最終は11,805.5円で、約12%安でした(株探、%はこのページの計算)。
次に、株数を見る
11月2日夜のキオクシアのPTSの出来高は31万5,900株で、同じ日の東証の9,783万3,400株の約0.3%でした(株探、%はこのページの計算)。少ない株数でついた値は、大きく振れることがあります。
決算の発表と時間を合わせて読む
東証の取引時間のあとに決算を出した会社は、東証で最初の反応が出るのが次の営業日です。そのあいだの反応を見られるのがPTSです。
📰 ニュースでどう使われた?
2026/11/3の記事で登場キオクシアは10月30日夜のPTSの最終の値が11,805.5円で、次の東証では終値11,345円(前の東証の終値13,470円から−15.78%)とさらに下げた、という話を用語のカードで扱いました
⚠️ よくある勘違い
PTSは取引所ではない
PTSを運営する会社の1つ、ジャパンネクスト証券は、取引所を介さずに売買できるシステムと説明しています。東証の終値や日経平均は、PTSの値では動きません。
夜の値は翌日の値の約束ではない
キオクシアは夜のPTSより次の東証のほうが安く終わりました。逆に戻ることもあります。夜の値は、そのときの売り買いでついた値です。
時間外取引とPTSは、ニュースでの使われ方がちがう
どちらも通常の取引時間の外で値がつく話として出てきます。「時間外で4%安」は多くが米国株のニュース、「PTSで12%安」は日本株のニュースです。時間外は時間帯の呼び名、PTSは売買する仕組みの名前です。
東証が休みの日に開くとは限らない
ジャパンネクスト証券の営業日は月曜から金曜で、祝日と東証の休日を除きます(同社)。
🔗 関連用語
※本ページは用語の解説であり、特定の商品や投資手法をおすすめするものではありません。本サイトの情報は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
